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疑似分割キーボードのすすめ

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疑似分割キーボードのすすめ

分割キーボードに興味があるけれども、導入に躊躇している方や、分割キーボードを試してみたいと考えている方に向けて、入門として試していただける方法をご紹介します。


分割キーボードについて

メリット

姿勢の改善

左右分割キーボードを使用することで、自分の肩幅に合わせてキーボードを配置できるため、自然な姿勢でタイピングが可能になります。これにより、長時間の作業でも疲れにくくなります。

手首の負担軽減

一般的なキーボードの使用では手首が内側に曲がることが多いですが、分割キーボードを使用することで手首が自然な位置を保てるため、手首への負担が軽減されます。

効率的な入力

左右が分割されていることにより、自由なキーマッピングが可能になり、より効率的なキーアサインが可能になります。これにより、入力作業が効率的に行えるようになります。


分割キーボードの現状

問題点

高価格帯

分割キーボードは、一般的なキーボードに比べて高価な傾向にあります。特に、カスタマイズ性が高いモデルや、高品質な素材を使用しているものは、価格がさらに上昇します。

選択肢の少なさ

通常のキーボードに比べて、分割キーボードの種類は格段に少ないです。選択肢が少ないと、自分に合うものを見つけるのが難しくなります。

私の印象では、65%以下のもので、親指部分が複数キーで特殊マッピングされており、キーおよびキースイッチ上部がむき出しのようなものが多いです。

私の好みは以下の通りです。

  • 75%サイズ
  • 通常レイアウト
  • アルミフレーム系の硬い音
  • RGB バックライト

しかし、これらの条件を満たす製品を見つけるのは困難です。

入手の難しさ

市場に出回っている分割キーボードの数は限られており、特定のモデルを入手するのが難しい場合があります。また、人気のモデルはすぐに売り切れてしまうこともあります。

慣れるまでの時間

分割キーボードに切り替えた後、従来のキーボードとは異なるタイピング感覚に慣れるまでに時間がかかることがあります。特に、キーの配置が大きく異なるモデルを選んだ場合、タイピング速度が一時的に低下することもあります。


疑似分割キーボードのご提案

そこで、おすすめするのが通常のキーボードを二台使った疑似分割キーボードです。2 つのキーボードを左右に並べて同時に使うことで、効率的な入力以外の体への負担を軽減しようという試みです。実際にはキーボードが分割されていないため、疑似的なものになります。

まずは体験してみて、肩を開いた状態での入力の心地よさを体験してみましょう。

メリット

導入のしやすさ

既に持っているキーボードにもう一つキーボードを追加するだけです。家に余っているキーボードがあれば、今日からでも始められます。高額な投資をした後に、実は自分にはこのスタイルは合わなかったということが減ります。

入手の容易さ

左右のキーボードが同じものである必要はなく、自由に選択できます。特に日本語キーボードも選択肢として加わるのは大きなメリットです。分割キーボードでは非常に少ない存在です。

デメリット

Fn キーが使えない

問題点

多くのキーボードには Fn という特殊なキーがあり、そのボタンと同時に他のキーを押すと、キーにアサインされている別レイヤーのキーが送信されます。この Fn + キーの組み合わせは、キーボード内で処理され、信号としては変換後のキーとして送信されます。同一のキーボードであれば問題ありませんが、別々のキーボードを使っている場合、右の Fn は左のキーボードには効きません。実質的に Fn が使えない状態になってしまいます。

解決策

VIA などで Fn のキーアサインが変更できる場合は、Fn を F20 などの通常は使わないけれどもキーの信号として存在するキーに割り当てて、OS 側で AutoHotKey などを使ってキーのコンビネーションを作ることで解決します。65% キーボードなど F1 などの独立ファンクションキーがない場合は Fn が必須なので、これができないと疑似分割キーボード案は使えないことになります。Fn キーを使う側のキーボードだけでもキーマップの再割り当てができるキーボードをおすすめします。

ホームポジションの誤認

問題点

左右で通常のキーボードを使用する場合、ホームポジションの F と J が右と左にそれぞれ存在します。頻繁ではありませんが、間違って右で F を、左で J をホームポジションとして認識してしまい、誤入力することがあります。これは地味にストレスになります。

解決策 1

キーキャップを特徴的なものに変更することで、指で正しいホームポジションを見つけることができます。ただし、わかりやすいものはタイプ感が変わるものが多いため、慣れが必要です。

解決策 2

分割されたパームレストを使用することで、指だけではなく手首で場所を認識し、間違った場所を入力しにくくすることができます。

解決策 3

キーボードの使わない部分に台を置いて物理的に押せないようにすることができます。現在、私はこの方法を採用しており、新しくできたスペースにポモドーロタイマーなどを置いて使用しています。

私が使用しているものはこちらです。 https://www.amazon.co.jp/gp/product/B09GLHZN53/

スペース問題

通常の分割キーボードでは、中央部分が空いており、タッチパッドを置いたりノートパソコンを手前に配置したりできますが、通常のキーボードを使用する場合、おおよそ一つのキーボード分のスペースが埋まってしまいます。

解決策

これに関しては回避する方法がありません。本物の分割キーボードを購入しましょう。

変遷

  1. 日本語キーボード x 2
  2. 日本語キーボード x 2 + 特殊キーキャップ x 2
  3. US キーボード x 2 + 特殊キーキャップ x 2
  4. US キーボード x 2 + パームレスト x 2
  5. US キーボード x 2 + 台

まとめ

キーボードを二台使った疑似分割キーボードの利用について説明してきました。
疑似分割キーボードを 3 年ほど使用していますが、大きな不満はありません。
しかし、やはり本物の分割キーボードを求めて定期的に市場を探しています。

付録

AutoHotKey 設定例

最後に、AutoHotKey の設定例を紹介します。参考にしてください。これは色々な情報を参考にしながら作成したものです。

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