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Go言語でRESTful APIを実装する(+Go言語の基本を理解する)

Last updated at Posted at 2021-04-11

Go言語の学習目的で簡単なRESTful APIを実装した。無知識の状態からのスタートであったが、学習・実装の過程や、理解に役に立ったドキュメントを紹介する。

(実装したRESTful API サンプルプロジェクト)

データ永続化や細かいエラー処理には対応していないざっくり実装ではあるが、GitHubにソースコードを載せている。

Go言語の基本を理解する

Go言語のGitHub Wikiに良質なドキュメントが紹介されている。

その他では以下のドキュメントが役に立った。

開発環境を構築する (Windows)

1つの開発環境で複数のGo言語のバージョンを簡単に切り替えられるようにするツールとしてはgoenvもしくはgvmが人気がある。(参考

残念ながらどちらもChocolateyのパッケージは存在しないため、素直にgolangパッケージをインストールする。

choco install golang

IDEにはVisual Code Studioを利用する。Go言語の公式プラグイン(golang.go)をインストールすれば、コードナビゲーション・補完やビルド・デバッグなど一通りの必要な機能が利用できる。

調べたこと(参考になったドキュメント)

プロジェクトの構成

Google検索から入ると「GOPATHをどうのこうの…」といった記事が多く引っかかるが、Go 1.16ではGo Moduleが推奨となったため、難しいことは考えなくてOKとのこと。

参考:https://zenn.dev/nobonobo/articles/4fb018a24f9ee9

パッケージや変数名の命名規則

Effective Go - Names

  • パッケージ名は小文字で1単語。ディレクトリのベース名と合わせる。例:bytes
  • GetterはGetなしのフィールド名、SetterはSet+フィールド名。例:Name, SetName
  • 1メソッドしか持たないインターフェースはメソッド名+erとする。例:Reader
  • 複数単語はMixedCapsもしくはmixedCapsとする。

mapの使い方

Go maps in action

myMap := map[string]int{"a": 1, "b": 2}
fmt.Print(myMap["a"])

ユニークな識別子を生成する

人気どころのライブラリがGenerating good unique ids in Goで紹介されている。今回はrx/xidを使うこととした。

RESTful APIを実装するためのライブラリ

ルーティングやパスパラメータの処理用ライブラリとしてはgorilla/muxもしくはgin-gonic/ginが人気のようである。(参考
今回はえいやでgorilla/mux](gorilla/mux)を使うことに決めた。以下ではgorilla/muxに関するTipsを記載する。

Subrouterを使ってルーティング処理を分割する

mux.Router.PathPrefix("xxx").Subrouter() でSubrouterを生成して、各パッケージでルーティング設定を記述すればよい。

実装例:app.gotodo/controller.go

共通処理をMiddlewareとして括りだす

レスポンスヘッダの設定やログ出力など全てのAPIで共通化する処理はMiddlewareとして実装すればよい。特定のリソースのみの共通処理の場合いはSubrouterに対してMiddlewareを設定すればよい。

実装例:app.go

Trailing Slashありなしを同列に扱う

gorilla/muxでのTrailing Slashあり・なしの扱いは、301でのリダイレクトもしくは別のルートとして扱う、のどちらか(StrictSlash)しかできない。それならとMiddlewareを作って自力でTrailing Slashを除去しようとすると、gorilla/muxのMiddlewareはルーティング成功時にしか発火しない。ということで、net/httpの方のMiddlewareとして定義することとなる。

実装例:app.go

参考

積み残し(今後やること)

  • データベース(RDBMS, NoSQL)を利用したデータ永続化(O/R Mapper)
  • リクエスト・レスポンスボディのシリアライズ・デシリアライズの共通化
  • エラー処理をきちんと書く(エラー処理の共通化)
  • ポインタレシーバやインターフェースを利用して、オブジェクト指向っぽい実装にする
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