先日、WordPressをUbuntuにインストールしてみたので、その時のメモを残します。
apache2、php、mysqlのインストール
下のコマンドで、apache2やphp、mysqlなどのWordPressに必要なツールをインストールします。
$ sudo apt install apache2 php mysql-server php-mysql
phpによるアップロードのファイルサイズ制限が2MBytesと少ないため、20MBytesまで拡大します。
$ sudo nano /etc/php/[バージョン]/apache2/php.ini
・・・
upload_max_filesize = 20M
その後、apache2とmysqlのサービスを起動します。
$ sudo service apache2 start
$ sudo service mysql start
mysqlのデータベース構築
WordPressが使用するデータベース(データベース名:wp_database)を作成し、そのデータベースを使用するユーザ(ユーザ名:wp_user、パスワード:wp_password)を登録後、そのユーザに先に作成したデータベースの全権限を与えます。
$ sudo mysql
mysql> create database wp_database default character set utf8;
mysql> create user wp_user@localhost identified by 'wp_password';
mysql> grant all on wp_database.* to wp_user@localhost;
WordPressのインストール
WordPressのサイトから最新のWordPress(zipファイル)をダウンロードします。ダウンロードしたzipファイルを展開して作成されたファイルを全て/var/www/html/
にコピーします。
$ sudo cp -r * /var/www/html/
ただ、WordPressが使用するコンフィグファイルがないため、wp-config-sample.php
をwp-config.php
としてコピーします。
$ sudo cp /var/www/html/wp-config-sample.php /var/www/html/wp-config.php
コピーしたwp-config.php
を編集します。mysqlで登録したデータベース名(wp_database)、ユーザ名(wp_user)、パスワード(wp_password)に書き換えます。
$ sudo nano /var/www/html/wp-config.php
define( 'DB_NAME', 'wp_database' );
define( 'DB_USER', 'wp_user' );
define( 'DB_PASSWORD', 'wp_password' );
WordPressの設定
サーバのブラウザのURL欄にhttp://[サーバのFQDN]/wp-login.php
と入力し、WordPressの画面を起動します。そこで、管理者のアカウントを作成し「WordPressをインストール」を押します。
その後、「一般設定」の画面を出し、「サイトのタイトル」や「WordPressのアドレス」などを確認・訂正し「設定を保存」を押せば、インストール作業は完了です。
さいごに
プラグインのサイズが20MBytes以上ある場合には、phpインストール時に書き換えたphp.iniのupload_max_filesize = 20M
をファイルサイズより大きくしてください。
またWordPress上からプラグインがインストールできない時は、/etc/www/html/
のフォルダをwww-dataユーザが使えるようにします。ただ、/etc/www/html/
上のファイルをwww-dataがいつでも読み書きできるのはセキュリティ的に問題がありそうなので、自己責任でお願いします。
$ sudo chown -R www-data:www-data /etc/www/html/*