はじめに
肩こりがひどくなってきたので、分離型キーボードに憧れてCorne Cherryを購入しました。自作キーボードと呼ばれる部類の製品ですが、自作キーボードとして一般的な半田付けによる組み立て作業が不要なキットを購入しました。半田付けとなると工具を揃えるのにもそれなりにお金がかかるので、こういうキットは本当にありがたいです。
https://www.yodobashi.com/product/100000001005761172/
キースイッチはヨドバシでいくつか試して最もフィーリングが良かったCherry MXの銀軸を購入。
https://www.diatec.co.jp/shop/det.php?prod_c=4127
キーキャップはとりあえずシンプルな無刻印タイプを購入しました。無刻印の方がかっこいいのと、後述するレイヤーの話があるので、刻印があると逆に混乱するかなと思い無刻印にしました。
https://www.yodobashi.com/product/100000001005945123/
ちなみにCorne Cherry購入前はHHKB Hybrid Type-Sを使っていました。使い勝手には全く不満はなく、むしろ一生このキーボードと生きていこうと思っていたくらいでしたが、肩こり解消のために分離型に挑戦したかったのでCorne Cherryを購入しました。
感想
項目に分けて感想をまとめていきます。
見た目はかっこいい
かっこいいです。ほれぼれします。キーキャップやケーブル、ケースも揃えたくなってきました。このあたりも自作キーボード沼と呼ばれる所以なのでしょうね。今まで興味なかった10,000円クラスのキーキャップも心の中の欲しい物リストに上がってきています。危ないです。
レイヤーキーの場所がわかるようにシールを貼っています。娘のシールをとりあえず貼っているのでかっこ悪いですが、それを加味してもめちゃめちゃかっこいいです。
分離型はやはりいい
分離型はやはり体が楽です。HHKBを久しぶりに使ってみるとすごく窮屈に感じます。
とはいえ肩こりがよくなったかというと多少マシになったなという程度です。やはりキーボード作業はほとんど体を動かさないので時々ストレッチなどして動かさないといけないですね。とはえいもう一体式には戻りたくないと思えるほど分離型の使用感は良いです。
キー配列への慣れが大変だった
慣れるのに大変でした。特に大変だったのはカラムスタッガードへの慣れでした。一般的なキーボードはロースタッガードと呼ばれ横方向に少しずつずれて配列されています。しかしCorneはそのずれがありません。代わりに縦方向に少しずれています。使い始め当初はNが遠すぎる、Bが近すぎる、という違和感が大きくてかなりミスタイプしていました。毎日寿司打で練習して今では高級コースで20,000円を超えることも普通になってきました。逆にHHKBをさわるとミスタイプしてしまうようになりました。こうなるとCorne以外のキーボードでの作業効率が落ちてしまうので、少し悩ましいです。
レイヤー機能の使いこなしもまだ道なかば
カラムスタッガードへなれた後はレイヤーへの慣れが壁となりました。見ての通りキー数が極端に少なく42キーしかありません。これは108キーあるフルキーボードのキー数を100%として40%キーボードと呼ばれる部類になります。数字キーもファンクションキーもないため、それをおぎなうためにレイヤーという概念があります。一般的なキーボードでいうと、ShiftキーやFnキーのようにそのキーを押しながらだとキーの役割が変わる機能のことです。一般的にLowerレイヤーとUpperレイヤーという2つのレイヤーを定義して、数字キーやファンクションキー、矢印キーを割当ます。わたしの場合は以下の様なキー設定をしています。利用OSはMacBookProがメインでその上に仮想でWindowsを動かしています。
仕事で使いながらよく使うものを同じレイヤーにまとめたり、試行錯誤をしながら設定しました。cmdとaltの両方を左手に置くことができないので、alt-tabを使うためにlayer-1に押し込めました。親指キーがもう1個あればいいのですが。
1ヶ月も使っているとかなりなれてきて、自然と数字キーを押すときにレイヤーキーに指が伸びる様になってきました。通常のキーボードでも数字や記号を打つときはホームポジションから動くため入力速度が落ちていたことを考えると、その時と遜色のないスピードは出てきている気がします。
ちなみにHHKBは60%キーボードと呼ばれる部類で、Corneよりはキーが多いですがそれでもF1キーや矢印キーがなくFnキーでそれらを補っていました。ノーマルキーボードからHHKBへの移行もちょっと大変でしたが、今回はそれ以上に慣れるのは大変でした。しかし、ホームポジションをほぼ動く必要がなく、レイヤーキーを駆使して最小限の動きでタイピングしている時はとても気持ちが良いです。
ちなみに右親指にEnterキーがきているのですが、これはなれるとなんで親指がEnterじゃなかったんだろうくらい良いです。ただ普通のキーボードに戻ったときにEnterと思ってSpaceキーを押してしまうのは困りものです。
打ち心地(打鍵感)はHHKBが恋しくなる
たまにHHKBを触ると圧倒的な打鍵感にうっとりします。ただ打鍵感はキースイッチやケースなどによって大きく変化するため、いろいろ試したいなと思っています。が、それはそれでお金がかかるので、この沼に入るべきではない気もしています(時間の問題な気もします)。
今回購入したCherryMXの銀軸ですが打鍵感は好きです。ただ、底打ちしたときに指への衝撃が大きいのか1日使うと少し指が痛くなります。解消すべくoリングなど試し始めています。
打鍵音はカチカチしたメカニカルらしい音がします。HHKBの音の方が好みですが、音はあまり重要視していたいのであまり問題ないです。
# まとめ
使用して1ヶ月が立ったので記録として使用感をまとめてみました。総じて買った良かったと思っています。半田付け不要とはいえ自分で組み立てて動いたときは嬉しかったですし、ファームウェアの書き込みなど苦労もしましたがその分愛着も湧いています。
よいところ
- 分離型は体がらく
- コンパクトなので机の上で場所を取らない
- 見た目がかっこいいので気分があがる
- レイヤー操作を駆使して最小限の動きでタイピングしていると気分がいい
なやましいところ
- 通常のキーボードに戻れない
- cmdキーとaltキーを2つとも左手に置きたいけれどキーがたりない(なので他の分離型自作キーボードも気になっています)
- 打鍵感がHHKBにかなわないので試行錯誤が必要そう