はじめに
8年以上Tableauを使っていて脳みそがTableauと同期しているため、PowerBIに慣れるのには苦労しました。せっかくあんおで苦労したポイントを殴り書きして残しておきます。TableauユーザーがPowerBIに入門する時の助けになれば幸いです。
戸惑ったところ
列とメジャーの違い(行単位計算と集計計算の違い)
Tableauだと行単位計算と集計計算の2種類は計算式の書き方で使い分けるが、PowerBIではそもそもフィールドの種類が違う。行単位計算をするなら「列」を追加する。集計計算をするなら「メジャー」を追加する。
M言語とDAX関数
PowerBIはデータソース、セマンティックモデル、ワークブックの3層構造を持っている。
セマンティックモデルはPowerQueryで前処理を行うレイヤーでここではM言語を使う。ワークブックで列やメジャーを追加する際はDAX関数を使う。(どうやらテーブルも作れるらしいが、今のところよくわかっていない)。
PowerBIでの実現方法を検索するとき、セマンティックモデルで操作をしたいならM言語を探す必要があるし、ワークブックで操作をしたいならDAX関数を探す必要がある。これを間違えると使えない関数を入れようとしてうまくいかない、なんてことになってしまう。(なった)
各チャート間のフィルター設定
TableauでいうダッシュボードアクションについてはPowerBIでは相互作用と呼ぶ。書式設定から相互作用を表示をONにすれば、あるグラフをクリックしたときにどのグラフにフィルターを書けるか選ぶことができる。ただしチャート内の特定のディメンションのみフィルターに利用するといった細かな設定はできなさそう。
書式設定周り
Tableauとは異なり。Power BIではチャートタイプごとに設定できる書式設定が異なります。Tableauのように色、サイズ、ラベルですべてのチャートタイプをコントロールしているのに比べると少し難しく感じました。
要素の並び替えにひと手間必要
アルファベット順か数値に基づく並び替えしか基本的にできない模様。好きな順番に変更したい場合は並び替え用の列を追加する必要がある。Tableauだとグラフ上でドラッグアンドドロップで変更出来たり、デフォルトの並び順を設定できるのであれは便利だったなと実感
グループ機能がない
Tableauだとグルーピング機能があるので、特定の要素を一つの要素にまとめることができる。例えば愛知、三重、岐阜を東海地方にグルーピングするイメージ。おそらくPower BIだと計算式で作るしかないのでは?
PowerBIいいなと思ったところ
色がキレイ
デフォルトの色がモダン。
スライサーのボタン表示がいい
これはTableauにもほしい機能。プレースホルダーで作れるっちゃ作れるけど面倒ではある。
パワポっぽくレイアウトが作れるのはいい
パワポに慣れてる人には使いやすい気がする。Tableauに慣れてる身としてはTableauのレイアウトコンテナが恋しくなる。均等配置をつくるならレイアウトコンテナの方が楽。
角丸デザインがある
細かいけどデザインがモダンにみえる良い機能。
Teams連携がいい
Teamsからそのまま見に行けるのがいい。ダッシュボードは見られてなんぼなのでみんなが毎日使うTeamsから簡単にアクセスできるのはいい。この点はTableauも強化を図っているので今後に期待。
おわりに
今後も気づいたことがあれば追記していこうと思っています。ほかにもここが困るよという要素があれば教えてもらえたら嬉しいです。