DataFamTokyoとは
Salesforceが主催するTableauの日本最大のオフラインイベント。
オンサイトでのこの規模のイベントはなんと6年ぶりとのこと。イベントの模様を備忘もかねてまとめていきます。
総論
datafamとはTableauコミュニティを表す言葉なのですが、その名の通りコミュニティにしっかりフォーカスした内容でとても嬉しかったです。Keynoteの冒頭のコミュニティリーダーへのフィーチャーがありましたし(TCっぽくて凄くいいなと思いました。)、コミュニティメンバーの登壇もありました。Theaterではコミュニティメンバーによる多様なセッションが用意されていました(ほとんど満席で立ち見も出てたはず)。また後述しますがクロージングセッションでもコミュニティで素晴らしいVizを量産しているChasosoさん、Okamotoさんが作成したVizをもとに専門家が議論するという素晴らしいセッションもありました。
Tableau Nextについて
Tableau Conference 2025に引き続きTableau Nextの話は注目を集めていました。日本語でのデモもありましたし6月には日本語対応がリリースされるとの発表もありより身近になったと思います。とはいえSalesfroceの利用が必要なので利用ハードルは高いですが。
Tableau NextはエージェントAI時代のBIツールということもありエージェント開発のスキルが求められるなと感じました。ダッシュボード構築とは異なるスキルなので、エージェント開発人材の育成というのは次の時代の課題になりそうです。
NTTデータさんのセッションではTableau NextおよびAgentforceのデモがあったのですが活用イメージがわく素晴らしいデモでした。特にAgentforceのデモは素晴らしい出来で、自前で開発されたとのこと。業務要件に合わせてエージェントを開発するのは一筋縄では行かなさそうなのでデータ整備も含めて専門的なスキル領域になりそうですね。
なんと言っても大盛況でした
個別に興味深い中身はたくさんあったのですが参加人数の多さに驚きました。登録自体は2200くらいあったらしいので注目度の高さが伺えます。Tableau Conferenceでも8000登録くらいだったはず。ブースエリアも身動き取りづらいくらい人でごった返していましたし、ほぼ全てのセッションが満席近く人が入っていた気がします。
セッション内容について
Keynote
これはTCの内容とほぼ同じでした。でも日本語で聞けるのはありがたいです。事例もKDDIさんが登壇してくださりより身近に感じられました。Pulseはやっぱり便利そうですね。うちはServerなので使えてませんがプライベートで使ってみようと思います。
パーソルさんのTableauを選んだ理由
データマネジメントを非エンジニアで回していくためにTableauが最適だったとのこと。様々なBIツールを使ってきたパーソルさんが選んだとのは大きな意味がある。
以下のポストで詳細を実況しています。
Snowflake x AI x BI
tomoさんによるSnowflakeでのAIとBIの活用デモ。SnowflakeであればLLMの契約も不要でSQLに簡易な関数を入れるだけでLLMを使えるとのこと。これはすごい。TableauのカスタムSQLで呼び出すこともできるし、Slackのチャットボットを作ることもできるということで可能性を感じました。
以下のポストで詳細を実況しています。
NRIさんの埋め込み分析事例
金融機関向けのダッシュボードを埋め込みライセンスで提供しているとんこと。自社サービスよりも使い勝手の良いダッシュボードを構築できてサービスの黒字化も達成しているとのこと。でも黒字化まで3年かかったというのは生々しく粘り強い取り組みを感じました。
以下のポストで詳細を実況しています。
NTTデータさんのTableau Next & Agentforce
さすがデータさんと言える作り込まれたデモに引き込まれました。総論で書いた通りダッシュボード構築とは異なるスキルセットが求められそうです。もちろんデータをどう活用するかを決めるという共通部分はあると思いますが、UIがダッシュボードからチャットになるし、エージェントの調教という新しいスキルが求められるのは大きな違いですね。プロンプトエンジニアリングの重要性がエージェントAIの登場でますます高まる気がします。
以下のポストで詳細を実況しています。
Tableauで解明!宇宙の謎と地球の未来
めちゃめちゃ面白かったです!一番興奮したセッションでした。テーマも小惑星の衝突確率というスケールの大きな話で興味深かったです。でもなにより専門家が用意したデータを特に前情報なく可視化してきたChasosoさんとOkamotoさんのデータ読み取りスキル、データ可視化スキルが凄まじく素晴らしいし、そのVizを下に専門家である兵頭さん竹内さんが詳しい解説や感想を述べてくれるという、Vizスペシャリスト×その分野の専門家という最高に贅沢な内容のセッションでした。
以下のポストで詳細を実況しています。
※兵頭先生のことを兵藤先生と書いちゃってます。すみません…
おわりに
参加して本当によかったです!セッションからの学びも多かったですし、会場でいろんな人と情報交換できたのもよかった。最後には最高に面白いセッションで可視化の価値を再認識できました。Viz作りたくなりました。素晴らしいイベントに感謝!