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前置き

同じ履歴書・経歴書を面接に持ち込んでも
企業によって、提示される条件はまったく異なる。

東証プライム上場で社員1000人の企業よりも、
非上場で社員100人のベンチャー企業のほうが
好条件のオファーを出してくることが往々にしてある。

なぜそういった逆転現象が起こるのか、
企業側は何を考えて条件を決めているのか、
どうすれば最大限に評価されるかを分析してみる。

ビジネスモデルを見るべき

ソフトウェアテストの国際資格を2つ取得して、
それを最も必要とする最大手テストベンダーに応募したら
年収に換算して500円の価値しかないと言われた。

それもそのはずで、テストベンダーと言えば聞こえはいいが、
結局やっていることは、テストの工数を転売しているだけ。
ヒト売り企業は、個人の資格や能力なんてどうでもよく
どれだけヒトを安く仕入れられるかしか考えていない。

あなたがもし、IT系の専門学校などとコネクションがあり
1人月60万円で売れる兵隊を、月給20万円で仕入れられるなら
ヒト売り企業からは、高い評価を得られるかも知れない。

しかし、1エンジニアが単騎で乗り込んだところで
転売用の手駒が1枚増えたといった評価しか得られない。
需要が高いことと、高値が付くことは、似て非なるもの。
転売屋を通すと、がっぽりとマージンを抜かれてしまう。

その能力を必要としている企業に直接売ること

モチはモチ屋ではない

上記の資格は、合計30ポイントでパートナー認定が受けられる。
私は一人で7ポイント所有している状態だったが、
そのテストベンダーはすでに300ポイント以上あったため、
300→307になったところで意味がなかったのだろう。

これがもし、現在23ポイントという企業に応募したのなら、
私が入社することによって、30ポイントに昇格できるため、
ワンチャンぶっ刺さる可能性があったかも知れない。
逆に、最大手だということが裏目に出た事例である。

テストの資格を売り込むならテストベンダー、というのは、
本を売るなら○○○オフ、バイクを売るなら○○○王
などと同じぐらい短絡的で浅はかで愚かな考えだった。
それは自分を最も安く売ってしまう選択肢である。

ドラクエⅢに例えるなら、自分が僧侶だとして
僧侶・僧侶・僧侶のパーティに歓迎されることはない。
勇者・戦士・魔法使いで戦っているパーティに加わり、
回復能力を提供することで、はじめて僧侶の真価は発揮される。

その能力が足りていない企業に補完すること

裸足の国で靴を売る

ここまでの理屈を踏まえて
テストエンジニアの場合、自分を最も高く売るには、
以下のような企業に、1人目QAとして入るのが妙手である。

① 自社サービス、自社コンテンツを開発している
② アプリケーション、データベース、ネットワーク等の
 専門家は揃っているが、テストエンジニアがいない

ちなみに、私が提示された条件を比較するとこうなった。

最大手テストベンダー
→ 年収500円アップ

自社サービス企業
→ 年収300円アップ

何かしらIT系の資格や能力を習得したときには
他の業界を見渡してみるとチャンスがあるかも知れない。

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