ひかり電話有りフレッツIPv6 PPPoE接続環境下で、HGW配下のER-XからIPv6プレフィクスを配布する設定について記述します。
環境
- ハードウェア: ER-X
- ファームウェア: v1.9.1.1
接続は以下の通りです。
[HGW] → eth0 [ER-X] switch0 → [クライアント]
手順
- DHCPv6-PDクライアント設定
HGWにIPv6 PPPoEの設定を行うと、NGNより/56のIPv6プレフィクスが配布されます。
HGWはそれを16個に分け、/60のプレフィクスとして、DHCPv6-PDを用いて配布します。
まず、これを受け取るために、ER-XにDHCPv6-PDクライアントの設定を行います。
edit interfaces ethernet eth0
set ipv6 address autoconf
set dhcpv6-pd prefix-only
set dhcpv6-pd pd 0 prefix-length /60
set dhcpv6-pd pd 0 interface switch0 host-address ::1
set dhcpv6-pd pd 0 interface switch0 prefix-id :0
set dhcpv6-pd pd 0 interface switch0 service dhcpv6-stateless
exit
prefix-only
は、DHCPv6-PDのみを使用し、DHCPv6によるアドレスの取得を抑圧する指定です。
autoconf
は、eth0でRAを受信させ、ルーティングを
prefix-length
には、HGWが払い出すプレフィクスの長さを指定します。
host-address
には、switch0のインターフェイスIDを指定します。
prefix-id
には、switch0のサブネットIDを指定します。
dhcpv6-stateless
は、後述するRA配布において、DHCPv6-liteによるDNS設定の配布を有効にする設定です。
- RA配布設定
edit interfaces switch switch0
set ipv6 router-advert send-advert true
set ipv6 router-advert other-config-flag true
set ipv6 router-advert prefix ::/64
exit
send-advert
を指定すると、RA配布デーモンであるradvdが起動します。
other-config-flag
は、DHCPv6-liteによるDNS設定の配布を有効にします。
prefix
は、/64のプレフィクスを配布することをradvdへ指示します。
どうもEdgeMAXのDHCPv6-PD周りは不安定らしく、再起動が必要な場合があります。
以上の設定により、ER-X配下のクライアントにIPv6プレフィクスが配布され、IPv6でインターネットに接続できるようになります。