そもそもGitとは
Gitは、ソフトウェアのバージョン管理システムです。
コードの変更を追跡し、複数の開発者が同じプロジェクトで効率的に協力できるよう設計されています。
Gitには多くのコマンドがありますが、”git add .” はその中でも基本的かつ重要なコマンドの一つです。
それでは、”git add .” の基本的な理解を深めていきましょう。
”git add .” の基礎
役割:
git add .コマンドは、カレントディレクトリ（.で示される）とそのサブディレクトリにある変更された全てのファイルをステージングエリアに追加します。ステージングエリアとは、コミット（バージョン履歴に記録するための行為）する前の一時的な領域です。
用途:
このコマンドは、変更されたファイルを選択し、それらを次のコミットに含める準備をするために使用されます。
.の意味:
.は現在のディレクトリを指します。つまり、git add .は「現在のディレクトリとその中の全てのファイルとサブディレクトリを追加する」という意味です。
Gitの基本的なワークフロー
- 変更の作業 : ファイルを編集し、変更を加えます。
-
ステージング : git addコマンドを使い、これらの変更をステージングエリアに追加します。
例: git add .は全ての変更をステージングしますが、特定のファイルだけをステージングしたい場合は "git add [ファイル名]" を使います。 -
コミット : ステージングされた変更をコミットし、リポジトリの履歴にこれらの変更を記録します。
例: git commit -m "変更の説明" -
プッシュ（オプション）: ローカルの変更をリモートリポジトリ（例: GitHub）にアップロードします。
例: git push
- "git add ." は、新規作成されたファイルと変更されたファイルの両方をステージングエリアに追加しますが、削除されたファイルは追加しません。削除されたファイルを含める場合はgit add -Aを使用します。
- よく考えずに全てのファイルを追加すると、意図しないファイル（例: 一時ファイル、大きなバイナリファイル）がコミットに含まれる可能性があります。そのため、どのファイルを追加しているのかを意識することが重要です。
以上が "git add ." コマンドの基本的な説明です。Gitは初めは複雑に感じられるかもしれませんが、基本的なコマンドを理解し、練習することで、効率的なバージョン管理が可能になります。