WindowsがインストールされているSSDが劣化によって不安定になったので、新しいSSDに丸ごとコピーしました。その際の手順についてまとめます。
Ubuntuの起動に関する詳細な手順は、ここでは割愛します。
1. UbuntuのLiveUSBを作成する
公式ページからUbuntuをインストールするためのISOイメージをダウンロードします。
https://ubuntu.com/download/desktop
16GB程度のUSBにISOイメージを焼きこみます。おすすめはRufusです。
https://rufus.ie/ja/
2. Ubuntuを起動して、ddrescueをインストールする
インストールしたUSBからUbuntuを起動します。BIOSの設定画面で、起動ディスクをインストールしたUSBに設定することで、Ubuntuを起動することができます。
次のコマンドを使って、パーティションを確認できるツール「gparted」とSSDをクローンできるツールの「ddrescue」をインストールします。
$ sudo apt update
$ sudo apt install -y gparted ddrescue
私の環境では、ddrescueがaptで見つからなかったので、Ubuntu Package Repositoryから直接ダウンロードしてインストールしました。
# 北アメリカのミラーサーバーからダウンロード
$ wget http://mirrors.kernel.org/ubuntu/pool/universe/g/gddrescue/gddrescue_1.23-2build1_amd64.deb
$ sudo apt install ./gddrescue_1.23-2build1_amd64.deb
3. GPartedを使って、対象のドライブを確認する
GPartedは、GUIのツールなのでアプリの一覧から起動できます。
Ubuntuを起動したPCにドライブを接続し、GPartedからコピー元、コピー先のドライブのパスを確認します。
例えば、
- /dev/sda
- /dev/sdb
- /dev/sdc
というように表現されています。パスをメモっておきましょう。
4. ddrescueを使って、ドライブをコピーする
いよいよ、ドライブをコピーします。ターミナルから先ほどメモしたパスを確認しながら、次のコマンドを実行しましょう。コピー先のドライブを間違えると取り返しがつきません。
# ddrescue [options] [コピー元] [コピー先]
$ sudo ddrescue -f -v /dev/sdb /dev/sdc
オプションの-f
は、コピー先のドライブを強制的に上書きします。-v
は、コピー中の進捗状況を表示してくれます。
コピー中は大人しく寝ていましょう。
まとめ
手順は以上です。コピーが完了した後は、PCに新しいSSDを接続して起動してみましょう。
512GBのSSDのコピーをUSB3.0経由で行ったところ、だいたい4時間くらいかかりました。コピーは、時間に余裕があるときに行いましょう。
また、SSDが損傷したり、パーティションテーブルが吹っ飛んでいたりするとコピーすること自体できません。
日ごろから常にバックアップを心がけましょう。