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ベストプラクティスは僕らの敵

Last updated at Posted at 2024-12-17

なにかしら「ベストプラクティス」という言葉を口にする方多いと思います。
この業界に入って特に聞くようになったので業界の特性もあるのかなぁと。

意味を理解して使っているならいいんですが、乱用して言葉の響きの恩恵を受けようとしてる人、結構多くないですか?
今回は、この言葉が持つ潜在的な問題点と、それに代わる表現やアプローチについて考えて見たいと思います。

「ベストプラクティス」の意味と誤解について

一般的にベストプラクティスとは、何かを行う上での「最善の方法」を指し示すものです。

一見、いい響きの言葉なのでつい使ってしまう所ですが、「どのような条件下で定義されているかに依る」ので条件次第ではなにがベストかわけわかんないですよね。
あたかも「唯一の正解」であるかのように誤解されることが多いと思います。

その恩恵を受けて、議論を「制圧した・された」って経験、思い浮かぶところあるのでは...?

「ベストプラクティス」という言葉は、その場の状況や背景を無視して、普遍的に適用できるものと捉えられがちです。
本来は状況に応じて柔軟に対応すべきところを、固定された方法に囚われてしまう危険性があると思います。

僕は慣習とか習わしとかセオリーが、一番嫌いです。

「ベストプラクティス」の問題点

固定化された考え方がもたらすリスク

「ベストプラクティス」という言葉を無批判に受け入れることで、無意識のうちに思考の柔軟性を失う可能性があります。可能性というか、確実に失ってます。
思考放棄して目の前のベストプラクティスに縋ってる感じ。

言い切られると塗り替えることがまず難しい

チーム内で、「これがベストプラクティスです」と言い切られてしまうと、新しい画期的な発想はバイアスがかかって受け入れられにくい、という側面が出てきます。

もちろん、変化を厭わない柔軟なチームであればそんなこと気にしなくていいのですが、まぁレアですよね。

ベストプラクティスってある程度の、知見・実績があってのベストプラクティスだと思います。だからこそ、突発的なアイデアは埋もれちゃいがち。

かつての天才たちはどうやって証明したんだろ。地球が丸いとか、リンゴが落ちるとか。

チーム内コミュニケーションの阻害

「ベストプラクティス」という言葉が持つ絶対的な響きは、チーム内での議論を抑制する原因にもなります。正直これは大きすぎます。
皆が「これがベストプラクティスだから」という理由で同意してしまうと、他の意見やアプローチが十分に議論されずに見過ごされてしまうことがあります。

チーム全体の知識や経験が十分に活用されないまま、狭い視野に基づいた決定が行われてしまうこと、多いんじゃないんでしょうか?

代替表現を考えてみよ

「ベストプラクティス」に代わる表現

軽く考えてみましたが、代替表現はないでしょ。
こんなひどい言葉、代わりがいたら紹介してほしいくらい。

言葉を変えるんじゃなくて考え方を変えたほうが良さそうですよね。

「最適な方法」を探る姿勢

重要なのは、状況に応じて「最適な方法」を常に探る姿勢を持つことです。
特定の方法が一度うまくいったからといって、それが他の状況でも同様に効果的であるとは限らないと思います。

ディズニーのキャストが、「ベストプラクティスの接客をしてくるね」とか言ってたらちょっとショック。

「ベストプラクティス」をどう使うべきか

言葉を使う際の注意点

言葉を完全に排除する必要はありませんが、使う際には注意が必要だと思います。

言い方次第では、柔軟性を根絶することにも繋がりますので。

議論を促すためのツールとしての「ベストプラクティス」

「ベストプラクティス」を議論の起点として活用することも有効です。
踏み台として使うには持って来いな気がする。
「ベストプラクティスに辿り着いて終わり」という議論よりよっぽど面白そう。

例えばチーム内で「この方法がベストプラクティスとされているが、私たちの状況ではどうだろうか?」と問いかけることで、新たな視点やアイデアを引き出すことができるのかなぁと。

結論

「柔軟性を受け入れるベストプラクティス」なら僕はありかと思います。
確立だけはしてほしくない。

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