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CentOS8をイメージ(img)でバックアップしVMWare Player(Win)にリストアしてみる

Last updated at Posted at 2021-04-30

はじめに

稼働中のLinuxサーバ(CentOS8)でイメージバックアップを行い、Windows上のVMware Workstation Playerでリストアしてみます。

 項目 内容
Linux OS CentOS8.0.1905(Core)
仮想化ソフト VMware Workstation 15 Player
変換ソフト StarWind V2V Image Converter

操作手順(1)

まずはコピー元であるLinuxサーバ(CentOS8)に、外付けHDを認識させます。イメージバックアップを行う場合、筐体のHD容量がもうひとつ必要になるためです。今回はUSBメモリをLinux側に認識させます。USBメモリを筐体に差し、次コマンドを実行します。この状態ではまだマウントされていませんので、ドライブとして認識されません。

fdisk -l
デバイス   起動 開始位置  終了位置    セクタ サイズ Id タイプ
/dev/sdb1  *        2048 121012223 121010176  57.7G  7 HPFS/NTFS/exFAT

CentOS8のデフォルトの状態では、NTFSドライブを読み取ることができないので、ntfs-3gをインストールしておきます。

リポジトリの更新

rpm -ivh https://dl.fedoraproject.org/pub/epel/epel-release-latest-7.noarch.rpm

ntfs-3gのインストール

yum -y install ntfs-3g

次にUSBをマウントします。

mkdir /mnt/usbmem
mount -t ntfs /dev/sdb1 /mnt/usbmem

USBがドライブとして認識されているか確認しましょう。

[root@localhost tmp]# df -h
ファイルシス        サイズ  使用  残り 使用% マウント位置
devtmpfs              384M     0  384M    0% /dev
tmpfs                 400M     0  400M    0% /dev/shm
tmpfs                 400M  6.6M  393M    2% /run
tmpfs                 400M     0  400M    0% /sys/fs/cgroup
/dev/mapper/cl-root    17G  4.0G   14G   24% /
/dev/sda1             976M  133M  777M   15% /boot
tmpfs                  80M   28K   80M    1% /run/user/42
tmpfs                  80M  2.3M   78M    3% /run/user/0
/dev/sdb1              58G   88M   58G    1% /mnt/usbmem  ←ここ!

操作手順(2)

さて、それではイメージファイルを作成しましょう。イメージの作成には、サーバの容量によってはかなり時間を要しますので、気長に待ちましょう。ちなみに今回の場合(サーバ容量20GB)、待ち時間は約30~40分でした。進捗は表示されませんので、生成されているファイルの容量でおよそ把握してください。

sudo dd if=/dev/sda of=/mnt/usbmem/dmserver20210428.img bs=32M

操作手順(3)

今度は、Linuxから生成されたimgファイルをWindows側で起動する方法です。まずは、imgファイル→vmdxに変換します。変換に使用するのは「StarWind V2V Image Converter」というソフトで無料で使用可能です。

StarWind V2V Image Converter

ソフトを起動し、「Local file」を選択します。

c1.JPG

USBメモリに保存したimgファイルを選択します。

c2.JPG

「VMware growable image」を選択します。その後、変換が始まります。今回の場合約30分ほどでした。
c3.JPG

操作手順(4)

それでは、変換されたvmdxファイルをVMwareで開きましょう。注意点としては、「仮想マシンを開く」からではないことです。「新規仮想マシンの作成」から行い、自動的に生成されたvmdxファイルを今回保存したファイルに置き換えることがポイントです。さらに、「ハードウェア追加ウィザード」で「IDE」または「SATA」を追加することもポイントになります。

VMware Workstation Playerを起動し、「新規仮想マシンの作成」を選択します。

キャプチャ.JPG

「後でOSをインストール」を選択します。

c5.JPG

「Linux」を選択し、「バージョン」を自分の環境に合わせます。
c6.JPG

仮想マシンの名前を自分の環境に合わせます。これで、新しいバーチャル環境が生成されます。
c7.JPG

操作手順(5)

以下のようなファイルが生成されていると思います。その中の「.vmdk」ファイルを、今回保存したファイルに置き換えてください。
c9.JPG

その後、「ハードウェア追加ウィザード」で、「ハードディスク」を選んで[次へ]。今回の場合、「SCSI」が推奨となっていましたが、「SCSI」を選択しても起動できませんでした。「IDE」または「SATA」を選んで[次へ]。

c8.JPG

無事イメージバックアップしたCentOSが起動しました。これで成功です。
c10.JPG

おわりに

稼働中のサーバをディスクごとイメージバックアップを行う方法(P2V)として、「VMware vCenter Converter Standalone Client」を使用した方法があり、筆者もこの方法をよく使用していました。しかし、この方法ではどうしてもCentOS8だけエラーになってしまい、他の方法がないかと調べていました。コピー元のサーバにUSBメモリを差したり、リポジトリの変更が発生してしまうため、お客様の環境に直接行うにはリスクがありますが、それほど複雑な手順ではないため、イメージバックアップ・リストアの一手法として投稿させていただきました。

参考にさせていただいたサイト

vmdkだけから仮想マシンをVMware Playerで復活
【P2V】 VirtualBoxに物理マシンを移行する方法

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