2019年4月22日(月)に開催された「POStudy ナイト」第1回 に参加しました。
会場は50人以上の参加者で、大盛り上がりでした。
会場の様子
『アジャイルソフトウェア開発宣言』に対する誤解と真意
ここでは「 左記 のことがらに価値があることを認め」と明記されていますが、日本にアジャイルが普及した当初、この部分が抜けた状態で広まった為、アジャイル開発に対する「誤解」が生じてしまったようです。
グループワークショップ『アジャイル宣言の背後にある原則』
「アジャイル宣言の背後にある原則」を、
日本の企業・組織文化を考慮して言い換えられた「12の原則」(IPA 作成)について、
グループ別にディスカッションを行い、
「プロダクト責任者にに必要なマインドセットとは」というテーマについて、
グループ毎に発表しました。
私は「原則04:全員で共通の目標に向かう」に参加しました。
原則04:全員で共通の目標に向かう
ビジョンを明確にすること、またワクワクするようなビジョンが必要。
部分最適化に目が行きがちだが、全体最適化をメンバー全員が意識するように。
最後までやり抜く精神力も必要。
以下、その他のチームの発表です。
原則01:顧客の満足を求め続ける
経営者、現場のビジョンをまとめ上げることが大事。
原則02:要求の本質を見抜き、変更を前向きに
受入時点の変更、UIについての変更要求が多い。またSORとSOEでも変わってくる。
ここをどう考えるかが大事。
原則03:成果物を2-3週間で、リリースし続ける
2週間でリリースできるようにするため、プロダクトバックログの粒度が大事になる。
またステークホルダーへ随時共有をしないと、直前で戻りが発生してしまう。
原則04:全員で共通の目標に向かう(2チーム目)
心理的安全性、チームビルド、共通言語が大事。
何がしたいのかを、プロダクト責任者が自身とチームに問いかけること。
原則05:人の意欲は信頼から
なぜそれをするのかを、メンバーへ説明し、期待値を示す。
受託開発との関係についても、相互理解が必要。
原則06:顧客も開発チームも直接対話で
ユーザー、プロダクト責任者、開発チームで同じ空間を実現できない場合、
プロダクトバックログの透明性の確保を始め、
間の立場となるプロダクト責任者が中心となって動く必要がある。
原則07:進捗も品質も現物で
ドキュメントは必要な場合も、不要な場合もあるが、
チームとしてどうするかについては、プロダクト責任者の決断力が必要。
原則08:一定のペースでプロジェクトにリズムを
原則09:よい技術、よい設計、よい品質の追求
プログラムソースの可読性が高くないと、
ユーザーからのフィードバックへの対応に時間がかかるようになってくる。
逆に内部品質を高めれば、外部品質が良くなり、フィードバックループも回っていく。
原則10:ムダ=価値を生まない、を探してやめる
「ムダ」の定義について共通認識を持つことは大事。
例えば高い学びを得られた失敗など、
チーム内では価値があると思えることでも、経営層から見たらムダに見えることはある。
このような場合は、経営陣に分かるように説明する必要がある。
また、失敗には再現性があるが、失敗からの学びを、プロダクト責任者間で共有するように努めているか。
失敗を活かす為のプロセスが大事。
原則11:よいモノはよいチームから
良いチームは全体最適性が高い。目的ニーズを揃える。伝え続ける。工夫も必要。
原則12:自分たちのやり方を毎週、調整する
どのようなチームにしたいのかをメンバーへ示して、向き・不向きを理解する。
チーム内のパーソナリティの理解も必要。
参考
アジャイルソフトウェア開発宣言の読みとき方
IPAのサイトで公開されています。
POStudy ナイト ~プロダクト責任者への道 2019~
毎月1回、全11回で開催予定とのことです。