ノーコードやローコードのAI開発ツールが近年増えてきていますが、それぞれどのような特徴があるのでしょうか?
プログラミング無しで素早くAIを開発したい人のために、実際に私が試したことのあるノーコードAI開発ツールの中で、個人的なオススメを3つ厳選して紹介します!
ちなみに、前回投稿した記事が「Qiita Engineer Festa 2022」で「Qiita優秀賞」と「Top Contributor賞」の両方に選ばれました!この場を借りて感謝申し上げます。ありがとうございました!
1位 ADFI
URL: https://adfi.jp/ja/
画像異常検知AIの開発とテストをノーコードで行えるクラウドサービスです。AIモデルの開発とテストだけなら無料で利用できます!(API利用の場合は有料。)
普段、私が仕事で最もよく使っている強力なノーコードAI開発ツールなので、自信を持ってオススメします!
使い方は、以前の記事で詳しく解説しているので、興味のある方はぜひご覧ください。
ADFIの想定される用途
画像データの異常検知タスクなど
具体例:
- 画像検査・外観検査システム用のAI
- 異物混入検知システム用のAI
- 監視カメラ用のAI
ADFIの特徴
- AIの知識が全くなくても、簡単にAIモデルが作れる!(AIモデルのパラメータ調整が全自動のため不要です。)
- 少ない学習データでも世界最高レベルの精度のAIモデルが作れる!(過去記事でADFIと世界最先端手法を精度比較しています。)
こんな人にオススメ
- 仕事で画像の異常検知AIを作る人
- AIの知識はないけど、自分で開発したアプリにAIを組み込みたい人
2位 DataRobot
URL: https://www.datarobot.com/jp/
現在、世界で一番有名なノーコードAI開発ツールです。
元々、表形式データのみ対応していましたが、現在では画像データなどの他のデータ形式も取り扱えるようになっていて、どんどん新機能が追加されています!
AIの細かい設定を手動で調整できるだけでなく、AIの構造や出力などを視覚化することができます。
データサイエンティスト向けの高機能ツールになっており、AIの専門家でも満足できるレベルです。オススメです!
DataRobotの想定される用途
表データの分類タスク・回帰タスク、画像データの分類タスクなど
具体例:
- 商品推薦システム用のAI
- 売上予測システム用のAI
- 商品仕分けシステム用のAI
DataRobotの特徴
- 多種多様なAIアルゴリズムを利用できる!(複数のAIアルゴリズムで精度を比較し、最も精度の良いAIモデルを選択できます。)
- 様々な情報が視覚化されており、非常にAIの性能分析がしやすい!
こんな人にオススメ
- AIのアルゴリズムに詳しいデータサイエンティストの人
- 表データを使ったAIを開発したい人
3位 TeachableMachine
URL: https://teachablemachine.withgoogle.com)
Google社が提供しているノーコードAI開発ツールです。無料で試せます!
非常に簡単な操作で分類タスクのAIを作成することができます!
ちょっと趣味でAIを作ってみたい時などに、さくっと気軽に作れるのでオススメです!
TeachableMachineの想定される用途
画像データの分類タスク、画像データ(人間のポーズ)の分類タスク、音声データの分類タスク
具体例:
- 商品仕分けシステム用のAI
- 音声判定システム用のAI
- ポーズ認識システム用のAI
TeachableMachineの特徴
- 音声データの分類や、人間のポーズの分類ができる!(音声や人間のポーズの分類タスクに対応しているノーコードAI開発ツールは珍しいです。)
- 操作が非常に簡単!(画面上の指示に従って操作するだけでAIモデルを作成できます。)
こんな人にオススメ
- 音声データやポーズデータを分類したい人
- AIもプログラミングも初心者だけど、AI作成を体験してみたい人
まとめ
以上がオススメのノーコードAI開発ツールのベスト3でした!
それぞれのツールが対象としているタスクやユーザーが異なるため、使う人によってオススメできるツールも異なります。
ぜひノーコードAI開発ツールを選ぶ時の参考にしてみてください!