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担当BtoBサービスで行った主だったテクニカルSEO施策

Last updated at Posted at 2022-12-20

はじめに

この記事は エムスリーキャリア FY22 AdventCalendar の21日目の記事です。

弊社では、事業場の従業員が50人以上になった企業に対して「産業医」を紹介するサービスを行なっています。
当サービスでは企業集客のためのBtoBサイト(WordPressで構築)が存在し、そのサイト経由のお問い合わせ数を増やす目的で、外部のSEOコンサルタント会社様にご協力いただき、検索順位向上を目的とした施策を行なってきました。
その中の「テクニカルSEO※」に属する施策の中から、主だったものをご紹介したいと思います。

※SEO対策には「テクニカルSEO」と「コンテンツSEO」が存在し、前者がクローラー向けに内部構造を整える施策になり、後者がユーザー向けにコンテンツの質を高めるための施策になります。

大前提

Googlebotはモバイルファーストインデックス

モバイルファーストインデックス(MFI)とは | Google 検索セントラル  |  Google Developers

2019年7月1日以降、すべての新規ウェブサイトでは、デフォルトでモバイル ファースト インデックス登録が有効化されます。

とあるように、新しく作成されたサイトに関しては、Googlebotはモバイル版のサイトを見てページのクロールとインデックス登録を行なっているようです。
(2019年7月1日以前に作られたサイトでは、順次モバイル ファースト インデックス登録に切り替わり、切り替わった日付がSearch Consoleでサイト所有者に通知されるとのこと)

業種にもよるかと思いますが、BtoBサイトの場合、基本PCユーザーをメインターゲットにしてサイト運用を行なっている事が多いと思います。
弊社サービスの集客サイト(2019年7月1日以降に作成)でもSEO対策以外の集客施策はPCファーストで行なっていましたが、SEO対策に関しては、モバイル表示でどうなっているかを確認し、必要な施策を洗い出しました。

施策内容

内部リンクを増やす

トップページには記事系ページ(BtoBサイトの場合、「お役立ちコラム」や「導入事例」など)、
記事系ページには同じカテゴリの別の記事への導線を貼り、内部リンクを増やす施策を行いました。
内部リンクを増やすとGooglebotがクロールしやすくなるためです。
その際、特定の記事にリンクが偏るのではなく、満遍なくリンクが供給されるのが望ましいようです。(記事詳細ページの場合、同じカテゴリ内の記事の中で、「そのページを起点にidが後ろのものを●件表示」など)
本施策を行うことでユーザー自体の回遊性も高まるので、SEO効果が出るまでの間にもページビュー数の向上が期待できると思います。

ページネーションの最適化

①前のページ ②最初のページ ③現在のページの前●件 ④後ろ●件 ⑤最後のページ ⑥後のページへのリンクがあるページングが望ましいようです。
(③④は5P未満の場合はあるだけ表示)
これにより、後方のページにもリンクを供給できるため、Googlebotがクロールし易くなります。

▼PC表示
image.png

元々弊社サイトでは一時期流行っていた(?)「次の●件を表示」ボタンで次のページのコンテンツを表示するUIを採用していましたが、この形式に変更しました。
ここで「どうしよう!」となったのがSP版の表示。PCでは現在のページの前後5ページのリンクを設置していたのですが、
SP版では1行の中に5ページ分もリンクを入れることができず、ページネーションが2行に渡るのもスマートではありません。
こういう場合は、前後のリンク数はPCより少なくして良いそうなので、1件(前述のようにGooglebotはSP表示でみているので、数はもっと多い方が望ましいと思います)表示にしました。また前と後ページへのリンクと一緒に入れていた「<」「>」のアイコンも、SPでは場所を取るので非表示にしました。

▼SP表示
image.png

E-A-Tを意識したページの作成

E-A-Tとは、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、 Trustworthiness(信頼性)の頭文字を取ったもので、これらが高いサイトがSEO的にも高く評価されるとされています。
「専門性」の部分はコラムにて産業医に関する記事を多数掲載しているため、ある程度まかなえていますが、「権威性」と「信頼性」を担保できるページがなかったため、
親会社であるM3(全国の医師の約9割が登録している日本最大級の医療従事者専用サイトを運営)が提供しているサービスへのリンクを掲載したページを作成し、EATを高める施策を行いました。

施策を行うにあたり感じたこと

SEO効果を狙ったものとUI改善を狙ったものは分けて考える

SEO対策をしているはずなのに、一緒にUI改善のための案も多数出てきて、思った以上に工数がかかり、施策の完了が想定より遅れるケースも出てくるかと思います。
どちらもゴールは「お問い合わせ数を増やすこと」なので一緒くたに考えがちですが、SEO対策は結果が出るまで時間がかかるため、先に行なった方が良いです。
「この施策はSEO対策とUI改善のどちらに当てはまるのか?」ということを整理し優先度をつけた上で、SEO施策が終わった後にUI改善案を行なっていくのが良いかと思います。

最後に宣伝

エムスリーキャリアでは、積極的にエンジニアを採用しています。
カジュアル面談も行っていますので、是非お気軽にお問い合わせください!

  • toC,toBシステムを担当する、Webアプリケーションエンジニア、
  • SFA&CRMの開発を手掛ける、社内システムエンジニア、
  • QAエンジニア

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