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WDC-X1201DU3-BをLinuxで使う!

Last updated at Posted at 2023-10-24

この度、自宅のLinuxサーバのWifiアダプターをWi-Fi6にしたいと考え、お値段もお手頃なELECOMのWDC-X1201DU3-Bを購入しました。

しかし、このWi-FiアダプターはWindows 10/11のみのサポートなので、Linuxでは通常利用することができませんでした。

ネットを探してもなかなか情報が見つからず、途方にくれていましたが、Windowsのデバイスドライバを見たときに、このアダプターは「Realtek 8832AU Wireless LAN WiFi6 USB NIC」が内蔵されていることがわかりました。そして、Realtek 8832AUのドライバを調査したところ、rtl8852auというLinux用のドライバがサポートしていることがわかり、無事WDC-X1201DU3-BをLinuxで使うことができました。

この記事では、このrtl8852auをインストールして利用できるようにする方法について書きたいと思います。といっても、rtl8852auをREADMEに従ってインストールするだけです。

※なお、動作確認はUbuntu23.04で行いました。

1. 認識しているか確認する

まず、そもそもWiFiドライバが認識しているか確認してみます。

$ lsusb
...
Bus 003 Device 006: ID 056e:4020 Elecom Co., Ltd 802.11ax WLAN Adapter

この、「056e:4020 Elecom...」みたいなやつがWDC-X1201DU3-Bです。これが表示できていたらOKです。

2. 必要なパッケージのインストール

ドライバインストールの前に、インストールに必要なパッケージをインストールします。

$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install make gcc linux-headers-$(uname -r) build-essential git

3. rtl8852auをクローンする

次に、rtl8852auをGithubからクローンします。

$ git clone https://github.com/lwfinger/rtl8852au.git

4. make & make install

クローンしたリポジトリをビルドします。

$ cd /path/to/rtl8852au
$ make 
$ sudo make install

/path/to/rtl8852auはクローンしたリポジトリのURLを表してます

ビルドが終わったら後、Ubuntuを再起動するとWifi6が使えるようになると思います!

dkmsを使って自動更新

上記のmakeコマンドを実行することでWifiルーターは使えるようになりますが、カーネルがアップデートされたら再度ドライバをインストールしないといけなくなります。
なので、dkmsというソフトウェアを使って、カーネルが更新されてもrtl8852auが使えるように設定しておきましょう。

$ sudo apt install dkms
$ cd /path/to/rtl8852au
$ sudo dkms add .
$ sudo dkms build rtl8852au -v 1.15.0.1
$ sudo dkms install rtl8852au -v 1.15.0.1
$ modinfo 8852au
$ modprobe 8852au

おまけ

実は、当初rtl8852auは元々WDC-X1201DU3に対応していませんでしたが、この記事を書く前に自分のプルリクが採用されたので、今はめでたくインストールするだけで使えるようになっているはずです :tada:

でもその結果、この記事はREADMEのインストール手順をそのまま書くだけになってしまった・・・。

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