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ネットワークスペシャリスト午後試験の戦い方

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はじめに

R7春で無事合格できたので、当日うまくハマった戦略を残しておきます。

image.png

少々勉強不足の状態だったので、午後の問題選択について割り切った作戦で挑みました。
作戦はズバリ 「単語問題が答えられる問題を選択する」 です。各問題の出題テーマや技術要素は一切気にしません。

なんでこの作戦で挑んだかというと、単語については知らないとどうしようもないですが、ネットワークスペシャリスト試験の他の問題は推測や読解で抗える範囲が広いからです。

読解で抗えるとは?

R7春の問題から例として数題出します。

※出典
情報処理推進機構(IPA)2025年度春期 ネットワークスペシャリスト試験 午後Ⅱ 問1

設問2-(2)

本文中はこんな書き方で、

IPv6アドレスには、リンクローカルユニキャストアドレス(以下、LLAという)と
グローバルユニキャストアドレス(以下、GUAという)がある。①LLAはある範囲で
ネットワークインタフェースを一意に識別できるIPv6アドレスであり
、サブネット
プレフィックスには「fe80::/64」を用いる。

出題がこちらです。

本文中の下線①について、LLAが有効な範囲を20字以内で答えよ。

これだけ見るとIPv6に関する知識問題のようですね。
ただし本文中を読み進めていくとこんな表と図がでてきます。

image.png

表中でLLAめっちゃくちゃ重複するように書いてますよね?
よく見るとルータやFWが間にあれば、いくらでも被ってもOKということがわかり、fとgについては重複してはいけないという法則が見えてくると思います。

ということで、データリンク層で通信可能な範囲 という模範解答を導き出せます。

ここだけ見ると簡単ですね。
ただし問題文12ページ中あるのですが、最初の本文は3ページ目、ヒントになる表は7ページ目に登場するため、上手く関連付けて探したり、どんな問題が出ていたかを覚えていたりしないと難しいです。

設問4-(7)

本文中はこんな書き方で、

S課長: IPv6のネットワークは、IPv4のネットワークと比較して情報セキュリティ面で違いはありますか。

P主任: 異なる点があります。IPv4のネットワークではFWによるアクセス制御に加えて、ルータBに [i]を設定しているので、インターネットから社内ネットワークには簡単に通信できない設計になっています。IPv6のネットワークでは [i] を利用しないので、FWのアクセス制御の設計については慎重に検討する必要があります。

出題がこちらです。

本文中の[i]に入れる適切な字句を答えよ。

見るからに本文中から答え(NAPT)を探すだけの問題に見えますが、答えはかなり遠い場所にあります。問題文12ページ中、最初の本文は10ページ目、答えが出てくるのは2ページ目となっています。問題文の文章量がかなり多いため、探し方によってはかなり時間がかかると思います。

時間をかけるべき問題に、ちゃんと時間をかけるために

午後の試験対策の中で自分の中でこんな傾向を掴みました。

  • テーマや技術要素で選んでも、実際の出題はそれとズレていたり、逆に丁寧に説明されていたりする
  • 知識系の設問は秒で分かる or どう頑張っても無理 が明確
  • 本文を丁寧に読み込むことで拾える設問も割と多くある

ここまで説明したように、一部の問題は「頑張って探せば正解できる」読解系問題なのに対し、単語を問う問題は、「知らなければどうしようもない」問題なのです。

だからこそ、私は問題選択の時点で悩む時間がもったいないと考えて、サクっと選んで読解用の時間を確保する戦略にしました。問題選択で迷って時間を浪費してしまうと、本来じっくり読めば取れたはずの問題に手が回らなくなるリスクがあります。迷えば敗れます。

実際、この方針を採ったことで、本文の構造や表現をじっくり読み解く時間が取れ、結果的に手応えのある記述につなげることができました。年一試験でこんなギャンブルのような戦術をとるのも良くないかもしれませんが、気質が合う人は参考になるかもしれません。

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