はじめに
もしあなたがこれまでにコミュニケーションについて学習する期会に恵まれていなかったとしたら、それは、これからあなたが育ててきたその人間性を、より前に出せる、相手に伝えられる、ぐんぐんと押し上げていける、そんな素晴らしい可能性をあなたの内に秘めているということです。
世の中には、その知識を少しだけでも知っていると、大きく結果が良くなること、というものがあります。
コミュニケーションはその中の一つで、あなたがもし本投稿の知識を知ったとすると、あなたとその周りとの関係が大きく改善する可能性があります。
コミュニケーションはいろいろと研究されており、その中でより良いコミュニケーションとはどうあるべきかが検討されています。
にも関わらず、すでに禁忌とされてる一言を平然と口にしてしまう、典型的なアンチパターンで堂々と人と接してしまう方を度々目にします。そして、そのことについて、ああしたらいい、こうしたらいいと議論していることをよく聞きます。
かくいう私もそうでした。
そして、コミュニケーションを少し学ぶと、自分がいかに良くないコミュニケーションをして来たかということに気付かされ、足元が崩れ去るような感覚に襲われました。
本投稿ではニューロ・ロジカル・レベルをご紹介することで、コミュニケーションを学習、習得することについて思いを馳せていただければ幸いです。
ところで、なぜ、今日ニューロ・ロジカル・レベルかというと、図がクリスマスツリーに見えるからです。メリー・クリスマス(イブ)。
ニューロ・ロジカル・レベル
ニューロ・ロジカル・レベルとは意識レベル、物事の捉え方や感覚をピラミッド型に図式化し、情報によりその人の本質的なものを配置するものです。
下の方にはその人と直接関わりの低いことがあり、上の方に行くに従って、その人の本質や深層心理に近くなります。上の方に行くに従って、インパクトが強くなります。また、下に行くに従って、客観視しやすくなり、対峙もしやすくなります。
ニューロ・ロジカル・レベルは、コミュニケーションにおいて、相手に与える影響度のコントロールに使えます。
褒めるときは相手の本質を話し、インパクトを強めます。
指摘するときは対象を環境として捉え、その現象を話すことで、問題に共に対峙する姿勢をとり、相手が素直に話を聞くことができるようにします。
良い例
人を褒めるときや指摘するときの良い例は以下です。
褒めるコミュニケーション例
- 細部を大事にする君だから出来たのだよ。(その人の信念を褒める。)
- 普段の積み重ねの成果だね。(その人の普段の有り様を褒める。)
その人のモチベーションを上げるために、より影響度の強い、より本質的な点をほめます。その人が大事にしていること、信念を汲み取り、言及します。
指摘するコミュニケーション例
- 悪いことが起こった原因はこれだね。これを排除するためにはなにをしたらいいだろう?(周りの環境に問題点を投影し、指摘する。)
- これがなにか起こるサインだったね。
対峙しやすいことを引き合いに出して、共に対峙するようにすることで、問題の解決に取り組みやすくします。
アンチパターンは以下です。
アンチパターンは以下です。
褒める時のアンチパターン
- 顔がいいね。(能力か、環境に近く、その人の本質を捉えていない。「顔つきがいいね」だと、本質に近くなるので良い。)
- バグを出さなかったね。(結果論の環境を褒めると、その人が自分の事として捉えにくい。「丁寧さをうまく活かしたね。」だと、本質に近くなるので良い。)
表面/上っ面を褒められても、自分の事として捉えにくくなります。
指摘する時のアンチパターン
- 人としてどうなの?(その人自身を責める。)
- お前はいつもそうだよね。(その人の普段の有り様を責める。)
その人の否定になってしまっています。対象は自己を否定されたと感じるでしょう。
自己を否定されたと感じてしまうと、信頼関係が崩れ、効率的にコミュニケーションができなくなってしまいます。
残念ながら、アンチパターンのコミュニケーションを行った記憶があなたにもあるのではないでしょうか?
本投稿で知っていただいたニューロ・ロジカル・レベルを適切に使用することで、相手に伝えたいことややってほしいことを適切なレベルで伝えることができます。
話す前に、今話そうとしている内容はニューロ・ロジカル・レベルのどのレイヤーに当たるのか考えてみて、褒めるときはひとつ上のレベルを、注意するときはひとつ下のレベルに置き換えてみてください。あなたとその周りの状況が、きっと一変します。
本投稿も、コミュニケーション
本投稿も、私からあなたへのコミュニケーションの一つです。したがって、ニューロ・ロジカル・レベルを使うことができます。例えば、この文章の頭出しを以下の様にしたらどうでしょう?
違った印象になりませんか?
あなたがダメなのは、そもそもコミュニケーションの学習に目も向けず、人の話も聞こうとしない、
勝手に振る舞ってばかりいるあなた自身に問題があるからです。
インパクトは強いものの、これを面と向かって言われたら、いい気分はしないですよね。
炎上を狙ってないのであれば、私はこんな書き出しはしません。
〆に。
我々の日々の生活はコミュニケーションによって成り立っています。コミュニケーションを学ぶことはとても費用対効果が高いともいえます。
また、試す期会も多いので、少し学習した内容をすぐに実践することもできます。
今回ご紹介した、ニューロ・ロジカル・レベル以外にも、コミュニケーションについての研究、考察、概念、手法はたくさんあります。
ぜひ、コミュニケーションを学習してみてください。
なお、本投稿は必ずしも私めの雇用主、関係者の立場、戦略、意見を代表するものではありません。
少し説教臭くなってしまいました。最後まで読んでいただいたあなたは、前向きで心の綺麗な方です。感謝とともにその人柄を尊敬させていただきます。