はじめに
こんばんは、uiroleです!
今日はAWSユーザーなら、誰もが気にするであろうコスト削減術についてまとめてみました。
【記事の対象者】
この記事は、次のような方を対象としています。
- AWSを導入したばかりで、コスト最適化の方法がわからない初学者
- 毎月のAWS費用が高く、コスト削減を検討している人
【前提】
この記事では、以下の前提をもとに進めていきます。
- AWSの基本サービス(EC2、S3、RDS、Lambdaなど)の利用経験がある
- CloudWatchなどのAWSモニタリングツールをある程度理解している
【この記事を読んで解決すること】
- 無駄なリソースを削減し、効果的なAWSリソースの運用方法を知る
- コスト最適化に役立つ具体的な手法やAWSの機能について学べる
- 継続的にAWSコストを管理・削減するための戦略を理解する
1. インスタンスのサイズと種類を最適化する
AWSのEC2インスタンスは、用途や負荷に応じてさまざまなサイズと種類があります。コストを抑えるために、以下のポイントを意識してインスタンスを見直しましょう。
【リザーブドインスタンスやSavings Plansの活用】
長期間利用するインスタンスには、割引率が高いリザーブドインスタンスやSavings Plansを検討しましょう。これにより、オンデマンド価格よりも大幅なコスト削減が期待できます。
コンピューティングの種類に縛られない「Compute Savings Plans」は、さまざまなインスタンスで使用できる柔軟性があります。
【スケーリング戦略】
Auto Scalingを活用して、需要に応じたインスタンスの増減を自動化しましょう。ピーク時のみ大規模なリソースを使い、負荷が少ない時間帯にはインスタンスを縮小することでコストを最適化できます。
インスタンスの最適化は、コスト削減だけでなくパフォーマンスの向上にもつながります。
リザーブドインスタンスやSavings Plansは長期的な計画が必要ですが、その分大幅なコスト削減を期待できるので、慎重に見極めましょう。
2. ストレージの見直し:S3とEBSの管理
ストレージは、知らない間に増大することが多いコスト要素です。
以下の手法で、無駄なストレージコストを削減しましょう。
【未使用のEBSボリュームを削除】
使われていないEBSボリュームが残っている場合、ただちに削除するか、スナップショットを取り削減しましょう。CloudWatchでモニタリングして、自動化も可能です。
【S3ライフサイクルポリシーの設定】
S3のデータはアクセス頻度に応じて、標準からインテリジェントティアリングやGlacierなど、より安価なストレージクラスへ自動的に移動させるライフサイクルポリシーを設定できます。
これにより、アクセスが少ないデータを適切なコストで管理できます。
ストレージコストは隠れた出費になりがちです。
定期的にストレージの使用状況を確認することで、余分なコストを避けられます。
3. 無駄なリソースの停止と削除
AWSリソースは「使った分だけ課金」という従量課金制ですが、意識しないと不要なリソースが稼働し続け、無駄なコストを生み出すことがあります。これを防ぐためには、定期的なリソースの棚卸しが重要です。
【停止可能なEC2インスタンスの自動スケジュール】
業務時間外にはインスタンスを停止するようにスケジュールを組むことで、不要な時間帯のコストを削減できます。AWS Lambdaを使って自動的にスケジュールを実行することも可能です。
【使われていないリソースの削除】
負荷テストや開発環境で作成したリソースが放置されている場合、それらは即削除するようにしましょう。AWS Cost ExplorerやTrusted Advisorを活用して、不要なリソースを特定することができます。
開発環境で一時的に利用したリソースがそのまま放置されているケースがよくあります。
AWS Cost ExplorerやTrusted Advisorの活用で、こうした「忘れられたリソース」を見つけ出すことが重要です。
4. AWSのコスト最適化支援ツールを活用する
AWSには、コスト削減に役立つ多くのツールがあります。これらを積極的に活用して、コストの最適化を進めましょう。
【AWS Cost Explorer】
月々のコストを可視化し、どのリソースがコストを引き上げているかを簡単に把握できます。
定期的にチェックすることで、無駄を見逃さないようにしましょう。
【AWS Trusted Advisor】
リソースの最適化に役立つベストプラクティスを提案してくれるツールです。
パフォーマンス、セキュリティ、コスト削減に関する推奨事項を定期的に確認しましょう。
Cost ExplorerやTrusted Advisorを定期的にチェックする習慣をつけることで、無駄な支出を早期に発見でき、コストの最適化が進みます。
また、これらのツールは設定次第で自動レポートを出力できるので、時間の節約にもつながります。
5. サーバーレスアーキテクチャを導入する
サーバーレスアーキテクチャは、必要なときに必要なだけのリソースを利用するため、従量課金制の真価を発揮します。特に、短時間の処理や不規則なトラフィックに対して効果的です。
【AWS Lambdaの活用】
Lambdaはサーバーの管理を不要にし、コードを実行した時間のみ課金されるため、コストの効率性が非常に高いです。
定期的に発生する処理やバックエンドタスクをLambdaに移行することで、常に動いているサーバーのコストを削減できます。
トラフィックが少ない場合には非常にコスト効率が良い反面、定常的な大量トラフィックには向いていない場合もあるので、適切なケースでの利用が重要です。
まとめ
AWSのコスト削減は、継続的な見直しと改善が必要です。
無駄な費用を抑えてクラウドリソースを効率的に運用しましょう。
最後に
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