みなさんごきげんよう。本日は、大事なお知らせとなります。2021 年 11 月に Visual Studio 2022 がリリースされましたが、以前のバージョンの Visual Studio のサポートライフサイクルについてもぜひご留意ください。
下記をご覧いただき、ご自身のご利用の VS および対象のバージョン アップデートのサポート期間が迫っている場合は、お早めにアップデートをいただくことを強く推奨します。
※ 重要!実際にサポートを受けることを検討されている方は、必ず事前に下記に引用しているドキュメントをそれぞれご確認くださいますようお願いします。本ブログの内容については、2021 年 2 月 14 日現在の内容をもとに記述しています。
今後のサポート内容や対象ドキュメントのアップデートに伴い、内容に変更が入る可能性があることをご承知おきください。必ず最新の状況を参照元を確認のうえ、ご対応ください。
※ 本ブログの記事は、下記の内容をもとに再構成しています。
Visual Studio 2012 ~ Visual Studio 2019 サポート状況概要と、ライフサイクルとサービスについて
まず、各バージョンのサポート状況の概要をかいつまんでみてみましょう。
Visual Studio バージョン | 特記事項 | 参考リンク |
---|---|---|
Visual Studio 2012 | 統合開発環境 (IDE) と関連製品、ランタイム、コンポーネントのサポートは 2023 年 1 月 10 日に終了 | VS 2012 プロダクト サポートページ |
Visual Studio 2017 | メインストリーム サポートは 2022 年 4 月 12 日に終了、2027 年 4 月までの延長サポートに移行(※1)。サポート対象ベースラインのバージョン 15.9 移行を推奨 | VS 2017 プロダクト サポートページ |
Visual Studio 2019 (Ver 16.7) | Visual Studio 2019 のバージョン 16.7 についてのサポート は、2022 年 4 月 12 日に終了。以降は Visual Studio 2019 のバージョン 16.11 以降へのアップデート、または Visual Studio 2022 への移行を推奨 | VS 2019 プロダクト サポートページ |
Visual Studio 2019 Preview Channel | 2022 年 4 月以降、Visual Studio 2019 Preview Channel へのアップデート提供は終了。以降、最新の機能アップデートを受け取るためには、Visual Studio 2019 Release Channel もしくは、Visual Studio 2022 プレビューへの移行を推奨。 |
Visual Studio 2019 Release Channel Visual Studio 2022 プレビュー |
(※1) 延長サポート期間での修正は、セキュリティ問題のみの提供となります。
Visual Studio 2012 (固定サポート ライフサイクル ポリシー)
2023 年 1 月 9 日に、すべての Visual Studio 2012 のエディション、関連製品、ランタイム、およびコンポーネントのサポートが終了し、セキュリティ アップデートが提供されなくなります。
バージョン | サポート開始日 | メインストリーム サポート終了日 | 延長サポート終了日 |
---|---|---|---|
Visual Studio 2012 | 2012 年 10 月 31 日 | 2018 年 1 月 9 日 (終了、延長サポート期間中) | 2023 年 1 月 10 日 |
これには以下が含まれます。
- Visual Studio 2012 Ultimate、Premium、Professional、Express for Web、Express for Windows Desktop、Team Explorer、Test Professional の各エディション
- Visual Studio 2012 Shell (Integrated) および Shell (Isolated)
- エージェント、IntelliTrace Collector、Microsoft Azure Tools、Remote Tools、SDK、SQL Server Data Tools、Team Explorer、Microsoft Visual C++ 再頒布可能パッケージ、Web Tools Extensionsを含む、Visual Studio 2012バージョンのコンポーネント
サポートを受けていただくためには、新しいバージョンの Visual Studio のアップデートを適用し、アップグレードすることをお勧めします。
今後の Visual Studio 2012 の各リリースのサポート終了日については、以下をご参照ください。
Release Version | サポート開始日 | サポート終了日 |
---|---|---|
Original Release | 2012 年 10 月 31 日 | 2023 年 1 月 10 日 |
Update 4 | 2013 年 11 月 12 日 | 2019 年 10 月 8 日 |
Update 5 | 2015 年 8 月 21 日 | 2023 年 1 月 10 日 |
Visual Studio 2019 (固定サポート ライフサイクル ポリシー)
Visual Studio 2019 では、Enterprise 版および Professional 版のユーザーに対して、サービスのベースラインを適用することにより、長期に安定した安全な IDE を提供しています。
バージョン | サポート開始日 | メインストリーム サポート終了日 | 延長サポート終了日 |
---|---|---|---|
Visual Studio 2019 | 2019 年 4 月 2 日 | 2024 年 4 月 9 日 | 2029 年 4 月 10 日 |
Visual Studio 2019 : リリースごとのサポート状況について
Release Version | サポート開始日 | サポート終了日 | 特記事項 |
---|---|---|---|
Version 16.0 | Apr 2, 2019 | Jan 12, 2021 | 終了。サポート提供中のリリース バージョンへのアップデート要 |
Version 16.4 | Dec 3, 2019 | Oct 12, 2021 | 終了。サポート提供中のリリース バージョンへのアップデート要 |
Version 16.7 | Aug 5, 2020 | Apr 12, 2022 | サポートは 2022 年 4 月に終了。サポートを継続するには、サポート対象のリリースにアップデートいただく必要があります |
Version 16.9 | Mar 2, 2021 | Oct 11, 2022 | サポートは 2022 年 10 月に終了。以降、サポートを継続するには、サポート対象のリリースにアップデートいただく必要があります |
Version 16.11 | Aug 10, 2021 | Apr 10, 2029 | Visual Studio 2019 のライフサイクルの残期間サポートされます。メインストリームのサポートは 2024 年 4 月、延長サポートは 2029 年 4 月に終了します。 |
これらのライフ サイクルの各フェーズの詳細については、以下の固定ライフサイクルポリシーを参照してください。
なお、Visual Studio サブスクライバ利用者の方は、my.visualstudio.com (要サインイン) のサブスクリプション ポータルの ダウンロード タブで、Visual Studio 2019 および旧バージョンの Visual Studio を確認いただけます。
VS 2019 の「バージョン」と「サポート」について
上記、VS 2019 のバージョンについてのサポートの記述があります。このメインストリーム サポート期間(製品自体のサポート期間)と併せ、サポートしてほしい環境の VS IDE に対するアップデートの適用がサポート期間中の対応内容に影響してきます。この考えは少し複雑です。詳細は "Visual Studio 2019 製品のライフサイクルとサービス" に記載されていますのでご一読いただきたいのですが、大事なところを引用してみます。
Visual Studio 2019 は、10 年間の Microsoft 製品の固定ライフ サイクル ポリシーに従います。 最初の 5 年間のメインストリーム サポートでは、機能更新プログラム、プラットフォーム更新プログラム、セキュリティ更新プログラム、機能修正プログラムが提供され、延長サポートの次の 5 年間では、セキュリティ更新プログラムが提供されます。 詳細については、サポート ライフサイクル データベースに関する記事を参照してください。
Visual Studio は、重要な新機能が含まれるマイナー バージョン更新プログラムと製品の既存機能に対してこれまで集められたバグ修正を提供するサービス更新プログラムの両方を介してサービスされます。 マイナー レベルとサービス レベルは、それぞれ、バージョン番号の 2 桁目と 3 桁目で示されています。 たとえば、バージョン 16.1.5 を使って説明すると、".1" はマイナー バージョンの更新を示し、".5" はサービスの更新を示します。 セキュリティ修正ログラムは、マイナー更新プログラムとサービス更新プログラムの両方に付属します。 更新プログラムの詳細については、「Visual Studio のリリースのタイミング」を参照してください。
製品を最も効果的かつ安全にご利用いただくために、すべてのお客様に、常に Visual Studio の最新リリースを使用することを強くお勧めします。
...
(中略)
Service Pack
Microsoft ソフトウェアを継続的に改善する取り組みの一環として、認識済みの問題点に対する更新プログラムと修正プログラムを作成してリリースしています。 このような修正プログラムの多くは、インストールに使用できる単一のパッケージ (Service Pack と呼ばれます) に定期的に組み込まれます。 ソフトウェアのメインストリーム サポート フェーズと延長サポート フェーズのどちらでも、完全なサポート (セキュリティおよび DST 更新プログラムを含みます) を継続的に受けるには、製品のサポート対象の Service Pack をインストールする必要があります。
...
Visual Studio for Mac (モダン ライフサイクル ポリシー)
Visual Studio for Mac は、メジャー製品バージョンが全世界向けにリリースされた日 (RTW) から、Microsoft モダン ライフサイクル ポリシーに従います。
VS for Mac のサポートの詳細については下記をご覧ください。
新機能および製品の既存機能の累積的な修正プログラム パッケージである "更新プログラム" を使用して、サービスが実行されます。
以下の条件が満たされる場合、お客様は "サポートされる状態" にあります。
- Stable Channel を通して配布された製品の最新リリースを使用している。
- 製品を使用するライセンスを保持している。
- Microsoft がこの製品のサポートを提供している。
Visual Studio for Mac 2019 は、Stable Channel と Preview Channel を提供していますが、そのうちサポートが提供されるのは、Stable Channel のみとなります。Preview Channel で提供されるソフトウェアはサポート提供対象外となります。
Mono フレームワークを使用して VS for Mac で作成されたプロジェクトのサポート
Visual Studio for Mac は、Mono を使用して作成されています。Mono は、Microsoft がスポンサーになっている .NET Framework ベースのオープン ソース開発プラットフォームです。 Mono のサポート対象は Visual Studio for Mac 製品だけであり、Mono フレームワークを使用して Visual Studio for Mac で作成されたプロジェクトはサポートされません。
Mono の詳細については、Mono プロジェクトのコミュニティ ランディング ページをご覧ください。
モダンライフサイクル ポリシーについて
VS 2019 の Windows 版と異なるので注意が必要です。サポート提供を受ける前に、下記詳細を必ずご確認ください。
Visual Studio 2022 (固定サポート ライフサイクル ポリシー)
バージョン | サポート開始日 | メインストリーム サポート終了日 | 延長サポート終了日 |
---|---|---|---|
Visual Studio 2022 | 2021 年 11 月 8 日 | 2027 年 1 月 12 日 | 2032 年 1 月 13 日 |
各リリース バージョンのサポート提供期間は以下の通りです。
Release Version | サポート開始日 | サポート終了日 |
---|---|---|
Visual Studio 2022 (Current Channel) | 2021 年 11 月 8 日 | 2032 年 1 月 13 日 |
Version 17.0 (LTSC Channel) | 2021 年 11 月 8 日 | 2023 年 7 月 11 日 |
最新版の IDE : Visual Studio 2022 のご利用をお勧めします
Visual Studio 2022 は、最も生産性の高い統合開発環境 (IDE) ですので、以前のバージョンの Visual Studio をお使いの開発者の皆様には、アップグレードをお勧めします。Visual Studio 2022 では、3 つのチャンネルを提供しています。
・Preview Channel : 最新機能をいち早く利用し、フィードバックすることができます
・Current Channel : Preview Channel で最初にリリースされた新機能が広く使用できるようになった時点で提供開始されます。なお、ご利用の皆様は、サポート継続のために、Current Channel の各マイナー アップデートのリリース後、それをインストールいただく必要があります。
・Long-Term Servicing Channels(LTSC): Enterprise、Professional、Build Tools の各エディションでは、新機能リリースを採用するタイミングを開発チームがよりコントロールできるように、Long-Term Servicing Channels(LTSC)を提供しています。LTSC では、リリース後 18 ヶ月間、品質面およびセキュリティの修正プログラムを提供します。
Visual Studio 2022 のダウンロードは以下からご入手いただけます。
今後の Visual Studio のサポート終了時期一覧
バージョン | メインストリーム サポート終了日 | 延長サポート終了日 |
---|---|---|
Visual Studio 2010 およびそれ以前のメジャーバージョンの Visual Studio | 終了 | 終了 |
Visual Studio 2012 Update 5 | 2018年 8 月 | 2023 年 1 月 |
Visual Studio 2013 Update 5 | 2019 年 4 月 | 2024 年 4 月 |
Visual Studio 2015 Update 3 including KB3165756 | 2020 年 10 月 | 2025 年 10 月 |
Visual Studio 2017 Version 15.9 | 2022 年 4 月 | 2027 年 4 月 |
Visual Studio 2019 Version 16.7 | N/A | 2022 年 4 月 |
Visual Studio 2019 Version 16.9 | N/A | 2022 年 10 月 |
Visual Studio 2019 Version 16.11 | 2024 年 4 月 | 2029 年 4 月 |
Visual Studio 2022 (Current Channel) | 2027 年 1 月 | 2032 年 1 月 |
Visual Studio 2022 Version 17.0 (LTSC Channel) | N/A | 2023 年 7 月 |
補足 : 固定ライフサイクル ポリシーについて(Visual Studio に限らない話)
これまで紹介してまいりました Visual Studio が対象となっている固定ライフサイクル ポリシーについては下記記事をごらんください。
なお、本セクションは、VS に限定した内容ではなく、固定ライフサイクル ポリシーについての概要の説明となりますので、VS 用語と若干のギャップがある場合があります。
固定ライフサイクルのポリシーにおいて提供される事項は以下の通りとなります。
- 品発売時の定義済みのサポートとサービスのライフサイクル タイムライン。
- 少なくとも 5 年間のメインストリーム サポート。
- 一部の製品の延長サポートの追加期間。
メインストリーム サポート
メインストリーム サポートは、製品ライフサイクルの第 1 段階です。 サポートされているサービス パック レベル(※1)では、製品およびサービスのメインストリーム サポートには、以下が含まれます (※2)
- インシデント サポート (無償インシデント サポート、有償インシデント サポート、時間課金のサポート、ワランティ サポート)
- セキュリティ更新プログラムのサポート
- セキュリティ以外の更新プログラムをリクエスト可能
注意 : ライセンス、ライセンス プログラム(ソフトウェア アシュアランスや Visual Studio サブスクリプションなど)、またはその他の無償サポート プログラムに含まれるインシデント サポート特典は、メインストリーム サポートの期間中のみ利用できます。一部の製品では、これらの特典を受けるためにメンテナンス プログラムへの加入が必要な場合があります。
(※1) 最近の Visual Studio の場合、Service Pack ではなくて、Update や、Version xx.x という名前で提供されています。
(※2) リクエストについて確実にお受けすることをお約束するものではありません。修正内容と、ビジネス上のインパクトと、修正に伴うサイドエフェクトなどを勘案の末リリース可否が検討されます。
延長サポート
延長サポートは、メインストリーム サポート終了後に提供されます。
- 有償サポート。(ただし、製品によっては限定的な無償サポートが利用できる場合があります)
- セキュリティ更新プログラム (追加料金不要)
- 一部の製品かつユニファイド サポートなど一部のサポート プランをご利用のお客様対象 : セキュリティ以外の修正プログラムのリクエスト。
注意 :
・延長サポート期間中にはワランティ サポート、設計変更、または新しい機能のリクエストは対象外となります。
・延長サポートは、コンシューマー向け製品、コンシューマー向けハードウェア製品、またはマルチメディア製品では利用できません。
・製品によっては、これらの特典を利用するために、有償サポート プログラムへの登録が必要になる場合があります。
Service Pack
マイクロソフトでは、ソフトウェアを継続的に改善する取り組みの一環として、認識済みの問題点に対する更新プログラムと修正プログラムを作成してリリースしています。 このような修正プログラムの多くは、インストールに使用できる単一のパッケージ (Service Pack と呼ばれます) に定期的に組み込まれます。 ソフトウェアのメインストリーム サポート フェーズと延長サポート フェーズのどちらでも、完全なサポート (セキュリティおよび DST 更新プログラムを含みます) を継続的に受けるには、製品のサポート対象の Service Pack をインストールする必要があります。
注 : 最近の Visual Studio の場合、Service Pack ではなくて、Update や、Version xx.x という名前で提供されています
新しい Service Pack がリリースされると、マイクロソフトは、以前の Service Pack に対しては 12 か月または 24 か月のサポートを提供します。これは製品ファミリ (Windows、Office、サーバー、開発者ツールなど) に応じて異なります。
注 : Visual Studio などの開発ツールは、12 か月のサポートの提供になります。
ある Service Pack のサポートが終了すると、マイクロソフトはそれ以降、その Service Pack 用の新しいセキュリティ更新プログラム、DST 更新プログラム、またはその他のセキュリティ以外の更新プログラムを提供しません。 以下で説明するような、商習慣上妥当なサポートは引き続き利用できます。
- 製品のサポートが終了すると、その製品のすべての Service Pack のサポートも終了します。 製品のライフサイクルの方が、Service Pack のポリシーより優先されます。
- Service Pack のサポート タイムラインは、製品ファミリ内では一貫しています。
- 新しい Service Pack のリリース時に、Microsoft は以前の Service Pack に対する具体的なサポート タイムラインを公開します。
サポート期間が終了した Service Pack バージョンをサポート対象の製品で使用しているお客様には、次のような商習慣上妥当なサポートが提供されます。
- Microsoft カスタマー サービス & サポートおよび Microsoft の管理サポート サービス (プレミア サポートなど) により、商習慣上妥当なサポート インシデントが提供されます。
- サポート インシデントで、追加ガイダンスのための開発部門へのエスカレーション、セキュリティ以外の更新プログラム、またはセキュリティ更新プログラムが必要な場合、お客様は完全にサポートされている Service Pack へのアップグレードが求められます。
- 商習慣上妥当なサポートには、マイクロソフトの製品開発リソースを利用するオプションは含まれません。技術的な回避策は限定的であるか、不可能な場合があります。
補足 : 固定ライフサイクル ポリシーの提供対象
なお、固定ライフサイクル ポリシーは一部の製品には適用されません。 該当する製品で特定のサポートとサービスの開始日と終了日を確認するには、「製品のライフサイクルの検索」ページをご利用ください。
なお、各製品ごとにポリシーについて内容をご確認いただくことをお勧めいたします。
それではみなさん、ごきげんよう。