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@uikou

[閑話休題] 今だからもう一度読みたい、よい子の Kubernetes の絵本。

​​​​皆さんごきげんよう。今日もなまら暑いですね。

私の部屋(東京某所)は昼間 32 度で、PC のほうがダウン気味。物理扇風機で裏から冷やしてます。地球やばいですね。思わず SNS にデータイースト社のゲーム「ならず者戦闘部隊 ブラッディウルフ」の名言「アツクテ シヌゼ」をポストしてしまいました。いのちだいじに。
まあ、地球がやばいのは置いとくとして、本日は Kubernetes の絵本を紹介させていただきます。

・・・ええ、Kubernetes の絵本をね?

Kubernetes の絵本とは

ちょっと故あってあらためて K8S の理解をしないとだめだな~と思ったところ、思い出したんです。

・・・そうだ絵本あるじゃん

今 (2021 年)から 3 年前くらいに同僚がイベントで、日本語化した「よい子に Kubernetes をわかりやすく説明するための絵本」を製本したのを配っていたんですよ。その時は何それすごいと思ったんですが…。

元ネタがこれ。

発端は、ある日、一心にコンソールに向かうパパ氏が、娘さんに「What is Kubernetes?」って聞かれたこと。軽い気持ちで聞いたであろう娘さんに対して、「オーケー、Kubernetes っていうのは、Docker コンテナ群をうんぬんなオープンソースのクールなシステムなんだZE★(略」みたいにガチ目にセメント上等レベルで答えたそうで、娘さんの反応は・・・

はぁ!?」(マァソウデスヨネー)

(※ まあ当たり前の反応なんじゃないかなーと過去、似たようなことをしたことがある私としては思うわけですが。なお、正確にどうこたえたかは、Youtube を見ていただけると戦慄すると思います…)

(※) 過去の私のやらかし↓

そんなわけで、娘さんの反応にショックを受けたのか・・・よろしいならば絵本だ、ということで作ったということで、当時 Kubernetes 上でアプリを構築して管理するためのツールを開発していた Deis 社の手により爆誕したのがこれです。
いやー、娘さんと Kubernetes への愛があふれてますね。なお、中身ですが Illustrated ってありますけど、相当ガチの説明です。

image.png

(絵を入れたらよい子は理解できるものなんだろうか)

その名も「The Illustrated Childrens Guide to Kubernetes」。PHP アプリでキリンの Phippy ちゃんと、大型船を率いる Captain Kube さんの大冒険を通じて、Kubernetes の基本から理解できるという優れものの絵本なのです。なお、自分の子供たちにソフトウェア エンジニアを説明しようとしている、全ての親たちに捧げられています。お子さんをお持ちのエンジニア各位、これはもう読み聞かせに使わない手はないですね!!

ただ、これ、英語なんですよね・・・

と思っていたら、なんと有志の方が二つとも翻訳してくれていました。私の同僚が製本して持っていたのは、この翻訳だったんですね。それぞれ、GitHub に公開されているので、後述の md へのリンクからお読みいただけます。

第一作 : The Illustrated Childrens Guide to Kubernetes (日本語)

もうインパクト強すぎて、上記の絵入りの md ファイル見てほしいんですが、箇条書きに書いてもこの凄さ、伝わるといいですが。強い

  • Phippy ちゃん(1 ページ) はホスティング プロバイダに住んでいるシンプルな PHP アプリケーション。面識がない他のアプリの連中と自分の環境を共有中。ああ・・・Phippy ね、(読み取り可能なファイル システムと PHP エンジンを含む)ただ一つの Web サーバだけでいいから自分だけの環境が欲しいの・・・。
  • おっ!なんか優しそうなクジラがきたわ!
  • クジラさんが、「君はコンテナの中にすんだら、もしかしたら幸せになれるんじゃないか」って言ってくれたから、引っ越してみたの。コンテナの中すこぶる素敵!でも、その、素敵なリビングがあって、海の真ん中にまるでぽつんと浮かんでるみたいで・・・
  • そんな Phippy ちゃんの気持ちを察したのか、優しいクジラは「・・・すまんな・・・」と言って、海の下に・・・Phippy 悲しい!
  • そこに、数十本のいかだをまとめた、巨大な船を駆るナイスガイ "Captain Kube" が・・!イカスわ!
  • いきなりスマートに名札を渡されたわ。
  • Phippy、ヒツジと遺伝学が大好きなの。いつか自分をクローンしたい野望があるのと Captain にいったら、簡単にできるってやり方(レプリカセット)を教えてくれたわ。やったぜ。
  • (中略)
  • まあそんなこんなで幸せに暮らしましたとさ

なんか思ったより壮大なストーリーでした。
そしてこれのすごいところが、もう一冊あるんですよ。

第二作 : Phippy Goes To The Zoo (日本語)

Phippy ちゃんはすっかり大人の女性になっており、同行の子をナビる成長ぶりです。

image.png

第二作はより、カオスすばらしさがパワーアップ!Kubernetes 愛がさらに特盛!今すぐ使おうという気持ちにさせてくれるに違いありません。おそらく。そうねぇ~ K8S って何って今更聞けないわぁ~という老若男女、そしてよい子のみんなにぜひ読み聞かせたい逸品です。個人的には、第二作のカオス感がたまりません。

  • あー暇だー動物園でもいくか~?いくいく~というノリで Go
  • 最初に遭遇するのがリスほどの大きさの毛むくじゃらで青い小さな動物 Pod たち。彼らはずっと小さなコンテナをもって縦横無尽に走っている。なお、一生そうして走っている
  • ミーアキャットの檻。彼らのうち、一部が一列に並び幸せそうにしている。そう、彼らは レプリカセット なのだ!端っこのミーアキャットは、ニコッと笑い、離れていくと、残りのミーアキャットが端から駆け上がってくる。そうして、レプリカがおちるたびに、もう一つのレプリカが登ってくる
  • いくつかの石柱がある丘。各柱にはハゲタカが座っている。そのうち一羽がどっかにいき柱が空くと、すぐにほかのハゲタカが空いた柱に陣取る。なお、昼夜、晴雨を問わずにこの陣取りをしている。これが デーモンセット である
  • カバの頭を持つキリンアライグマの耳を持つヘビビーバーのしっぽを持つライオン角のないユニコーン (CRDs) ※なお、同行者のジーさん(たぶん子供)、この場所が好きではない模様。

えー・・・そんなわけで・・・

頑張ってみましたがこの、度し難いインパクトはなかなか文字では表しきれませんね。私の表現力のなさが悔やまれますがまあいいからぜひ読んでみてくださいませ。すごいので

Phippy ちゃんたちのその後

この素晴らしい絵本を世に送り出した Deis 社は、その後マイクロソフトに 2017 年に買収されました。
その後、2018 年の Kubecon+CloudNativeCon の中で、この絵本およびキャラクターの権利を Cloud Native Computing Foundation (CNCF) へ寄贈することが発表され、Creative Commons ライセンスで公開されています。

皆さん、いかがでしたでしょうか。
私は過去、Direct3D を当時 8 歳の息子氏に語り、サンプルコード(C++)を動かしてみせたら「おれ、作る方より使うほうがあってるわ」と言われた苦渋の過去があるのですが、今思うと製品愛が足りなかったんだなと反省しかありません。無念

娘さんの愛に負けないくらいの、Kubernates への愛。個人的にこういう愛は、すごく尊敬します。お作法や評判などを考えると、なかなかこういう攻めたことをするというのは難しいところでしょうが、中身もしっかりと愛情に根差したきめ細やかな作りこみにより、カオスでありながらも、誰も文句をつけない、賞賛しかない一品に仕上がっています。

少し前のものですし、Kubernetes を愛している皆様にとっては常識のようなドキュメント絵本だと思いますが、これから学ぶ人は常におられますし、ぜひ知ってほしいと思い、紹介させていただきました。もうほんと読むしかないと思うんです。マイクロソフトとかベンダー関係なく、ひたすらに Kubernetes に向き合っているこれはいいものです

そして、作成した方の思いをしっかり受け止め、翻訳をされた有志の皆様には尊敬しかありませんです。

様々な製品がある中、それぞれ一つ一つの製品やサービスに愛情を持っている方々がいます。どこのベンダーだろうが、どこの製品だろうが、それぞれ愛は尊いもの。

沢山の面白く、それでいて役立つ情報がどんどん出てくるような流れができていくといいなと願っていますし、私も微力ながら頑張っていきたいと思っています。

それではみなさん、ごきげんよう。

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