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UNIX系OSのディレクトリ構造表(CentOS 7.3)

Last updated at Posted at 2017-02-17

UNIX系OSのディレクトリ構造について

UNIX系OSは、「Filesystem Hierarchy Standard(FHS, ファイルシステム階層標準)」というファイルシステムの階層標準が定められていて、それに則ってディレクトリの構造が決められています。
そのため、UNIX系OSはどれもディレクトリ構造が似ています。

CentOS7.3のディレクトリ構造表

ディレクトリ名 読み方(全称) 概要
/ ルートディレクトリ 一番上の階層。全てのファイルとディレクトリは / の下に格納される
/bin ビン(binaries) 一般ユーザー向けの基本コマンド群(cat, cp, ls など)
/boot ブート(boot loader) システムの起動に必要なファイル群(カーネル, 初期RAMディスク など)
/dev デブ(device) 基本デバイスファイル群(cpu, disk など)。UNIXではデバイスをファイルとして扱う
/etc エトセ(et cetera) システム全体に関わる設定ファイル群
/etc/opt エトセ スラ オプト /opt/ の設定ファイル群
/home ホーム 一般ユーザーのホームディレクトリ群。ホームディレクトリとしてユーザー名のディレクトリが格納され、その中にはユーザー単位の設定ファイルやセーブデータなどを保存する
/lib リブ(library) /bin//sbin/ にある基本コマンドの実行に必要なライブラリ群
/lib64 リブ64 64bitの場合は /lib でなくこちらのディレクトリが使用される
/media メディア リムーバブル媒体(CD-ROM, DVD-ROM など)のマウントポイント
/mnt マウント(mount) ファイルシステム(fstab など)の一時的なマウントポイント
/opt オプト(option) アプリケーションソフトウェアパッケージのインストール先。パッケージ管理ツール以外でインストールしたディレクトリ構造になっているアプリケーションの格納先に適している
/proc プロック(process) プロセス情報群。プロセスIDが付いたディレクトリが格納される
/root ルート rootユーザーのホームディレクトリ
/run ラン 実行時の可変データ群。再起動時に消去される
/sbin エスビン(system binaries) rootユーザー向けのシステム管理コマンド群(ip, shutdown, reboot など)
/srv エスアールブイ(served) システムによって提供されたサイト固有のデータ群。FTPやWWWでユーザー用のディレクトリとして使用される
/sys シス(system) ドライバ関連のプロセス情報群。 /proc が膨大になるのを防ぐために分けられている
/tmp テンプ(temporary files) 一時ファイル群。再起動時に消去される
/usr ユーザー(User Services and Routines) 全ユーザーが使用するアプリケーションソフトウェアやライブラリ群
/usr/bin ユーザー スラ ビン 一般ユーザー向けの基本でないコマンド群(perl, openssl など)
/usr/etc ユーザー スラ エトセ あまり使用されない。通常は /etc が使用される
/usr/include ユーザー スラ インクルード C言語のヘッダーファイル(*.h)群
/usr/lib ユーザー スラ リブ /usr/bin//usr/sbin/ にある基本コマンドの実行に必要なライブラリ群
/usr/lib64 ユーザー スラ リブ64 64bitの場合は /usr/lib でなくこちらのディレクトリが使用される
/usr/libexec ユーザー スラ リブエグゼク(library execute) コマンドから内部的に呼ばれる補助コマンド群(postfix用の補助コマンド など)
/usr/local ユーザー スラ ローカル ホスト固有のローカルデータ群。サブディレクトリに bin etc include lib lib64 libexec sbin share src が存在する
/usr/local/bin ユーザー スラ ローカル スラ ビン ソースコードをビルドするなど、パッケージ管理ツール以外でインストールした単一ファイルのアプリケーションの格納先に適している
/usr/local/src ユーザー スラ ローカル スラ ソース 手動でビルドするソースコードの格納先に適している
/usr/sbin ユーザー スラ エスビン rootユーザー向けの基本でないコマンド群
/usr/share ユーザー スラ シェア(shared) アーキテクチャ(OS など)に依存しない共有ファイル群。具体的にはドキュメントやマニュアル(man)、各アプリケーションソフトウェアで使用するデータベースなどが保存される
/usr/src ユーザー スラ ソース(source code) ソースコード群(カーネルのソースコードとそのヘッダーファイル群 など)
/usr/tmp ユーザー スラ テンプ /usr の一時ファイル群。通常、 /tmp にシンボリックリンクが貼られている
/var バー(variable) 可変ファイル群。ログやキャッシュなど、内容が常に変化するファイル群が格納される。インストールしたパッケージによっては /var 直下にディレクトリが作成されることがある
/var/cache バー スラ キャッシュ アプリケーションのキャッシュファイル群
/var/crash バー スラ クラッシュ クラッシュ時のダンプデータ群。クラッシュの原因を究明するために使用する
/var/db バー スラ ディービー(database) アプリケーションのデータベース群
/var/empty バー スラ エンプティ SSHで使用される
/var/lib バー スラ リブ アプリケーションの実行により動的に生成された状態情報群
/var/local バー スラ ローカル /usr/local の可変ファイル群
/var/lock バー スラ ロック ロックファイル群。排他制御を行う場合に使用する
/var/log バー スラ ログ ログファイル群。様々なログが存在する
/var/mail バー スラ メール 各ユーザーのメールボックス
/var/opt バー スラ オプト /opt/ の可変ファイル群
/var/run バー スラ ラン 非推奨になったため /run のシンボリックリンクが貼られている
/var/spool バー スラ スプール 処理待ちのスプールファイル群(印刷待ちデータ、送信待ちメールデータ など)
/var/tmp バー スラ テンプ 一時ファイル群。 /tmp と異なり再起動時に消去されない

参考リンク

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