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Re:VIEWのtips

Last updated at Posted at 2020-07-22

はじめに

Re:VIEWのtipsをまとめて紹介します。

環境

  • Re:VIEW:4.2.0

前提条件

Re:VIEWのtips

登録商標を載せる

まず、登録商標のページをRe:VIEWとは別にPDFで作成します。

私(作成自体は同僚が行ってくれた)はMicrosoft Wordで作成し、PDFに書き出しました。
用紙サイズを指定して、変に改行されないよう余白幅を絞ると調整しやすいです。

そのPDFを articles/images フォルダに格納し、以下のTEXファイルを作成します。
PDFとTEXのファイル名は任意です。

registered-trademark.tex
\includefullpagegraphics{images/registered-trademark.pdf}

設定ファイルの creditfile で、作成したTEXファイルを指定すればOKです。

config.yml
creditfile: registered-trademark.tex

参考
https://twitter.com/kmuto/status/1166548241237676038?s=20

奥付に無断転載禁止を載せる

TBD

電子版に表紙と裏表紙を付ける

TBD

見出しの番号を非表示にする

見出しの = のすぐ後ろに [nonum] と付けることで、見出しの「第○章」や「1.1」などが非表示になります。
対象の見出しより深い階層の見出しにも再帰的に適用されます。

タイトル付きの箇条書きを書く

正式名称がわからないので「タイトル付きの箇条書き」としています。
: の前後には半角スペース、テキストの前はタブを入れる必要があります。

article.re
 : {タイトル1}
    {テキスト1}
    {テキスト1}
 : {タイトル2}
    {テキスト2}
    {テキスト2}
…


スクリーンショット 2020-07-28 14.18.43.png

注意として、空白行を含めると箇条書きにならなくなるので、改行したい場合は @<br>{} を使ってください。

タイトル付き箇条書き間のマージンを広げる

デフォルトだとタイトル付き箇条書きのタイトルの上下のマージンが同じ(に見える)です。
個人的にはもう少しマージンを広げたいので、 articles/sty/review-custom.sty に以下を追記します。

review-custom.sty
+ % コロン箇条書き間のマージンを増やす
+ \renewenvironment{description}{%
+   \list{}{%
+     \labelwidth=\leftmargin
+     \labelsep=1zw
+     \advance \labelwidth by -\labelsep
+     \itemsep 0.5\baselineskip %これで項目間アキを追加
+     \let \makelabel=\descriptionlabel}}{\endlist}

after
スクリーンショット 2020-07-28 15.21.37.png

review-custom.sty はユーザー定義マクロ用のファイルであり、最後に読み込まれます。
他のファイルで定義した内容を再定義することもできるので、直接編集するより review-custom.sty に追記するのが望ましいです。

全ページのヘッダとフッタを非表示にする

てくぶスタイルでは、デフォルトで全ページにヘッダとフッタが表示されます。

articles/sty/review-style.sty\pagestyleempty に変更することで、全ページのヘッダとフッタが非表示になります。

review-style.sty
- \pagestyle{fancy}
+ \pagestyle{empty}

ヘッダやフッタを寄稿先で付ける場合などに有用です。
私はiOSDC Japan 2020のパンフレットへ寄稿したときに、ヘッダとノンブルを非表示にしたくてこの設定を適用しました。

キャプションの記号を変える

てくぶスタイルでは、リストなどのキャプションの記号が なので、キャプションが上付きだと向きが逆になります。

articles/sty/review-custom.sty に以下を追記することで、キャプションの記号を上書きします。

review-custom.sty
+ % キャプションの先頭に付く記号を▼に変更する
+ \def\captionhead{\sffamily{\color{black!30!white}{▼}}}

bedore
スクリーンショット 2020-08-03 17.01.03.png

after
スクリーンショット 2020-08-03 16.54.56.png

コラムの見出しを中央揃えにして上のパディングを広げる

てくぶスタイルでは、コラムの見出しが左寄せです。
articles/sty/review-custom.sty に以下を追記することで、コラムの見出しを中央揃えにして上のパディングを広げます。

review-custom.sty
+ % コラムの見出しを中央揃えにし、上のパディングを増やす
+ \renewcommand{\reviewcolumnhead}[2]{%
+   \vspace{0.5\baselineskip}
+   {\hfil\large\sffamily #2}
+   \vspace{\baselineskip}}

before
スクリーンショット 2020-08-03 17.51.09.png

after
スクリーンショット 2020-08-03 17.49.37.png

インラインコードの途中で改行されないようにする

デフォルトでは、インラインコード @<code>{...} の途中でも改行されます。
改行されたくないインラインコードの直後に @<embed>$|latex|\linebreak{}$ を付けて強制均等割り改行することで、途中で改行されなくなります。

以下は4行目の「 master 」を途中で改行されないようにしている例です。

article.re
- それだけではPRのマージ時にCIが実行されないため、@<code>{develop}と@<code>{master}ブランチのプッシュもトリガーにしています。
+ それだけではPRのマージ時にCIが実行されないため、@<code>{develop}と@<code>{master}@<embed>$|latex|\linebreak{}$ブランチのプッシュもトリガーにしています。

before
スクリーンショット 2020-08-03 17.58.16.png

after
スクリーンショット 2020-08-03 17.59.05.png

紙版でソースコードにシンタックスハイライトを付ける

config.ymlhighlight:latex: "listings" を指定することで、紙版でソースコードにシンタックスハイライトを付けられます。

config.yml
+ highlight:
+   latex: "listings"

技術同人誌はモノクロで製作することが多いですが、カラーにする場合はこちらの設定が有用です。
枠線やパディングなどが変わってしまうのが残念ですが、スタイルをいじれば戻せるとは思います。

副作用でソースコードが自動で折り返されるようになるのは嬉しいです。

before
スクリーンショット 2020-08-04 14.47.23.png

after
スクリーンショット 2020-08-04 14.48.07.png

listingsがデフォルトで定義しているプログラミング言語は、以下のp.13に記載されています。
http://texdoc.net/texmf-dist/doc/latex/listings/listings.pdf

Swiftmake があるのは嬉しいです。 YAML がないのは残念でした。

ちなみにプログラミング言語はリストで3つ目のオプションに指定します。
make を指定する場合は以下のようにします。

article.re
//list[makefile][@<code>{Makefile}の全体図(CIに必要な内容のみ)][make]{
# 変数
…
//}

参考
https://twitter.com/kmuto/status/1277060926567444481?s=20

おわりに

もし同じようなことで困っている方の助けになれば幸いです。

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