はじめに
AAR形式のライブラリをAndroidアプリのプロジェクトに追加する方法を紹介します。
「AAR」とは?
「__A__ndroid __AR__chive」の略で、Androidライブラリのことです。
構造上はAndroidアプリモジュールと同じく、ソースコードやリソースファイル、Androidマニフェストなどを含めることができます。
ただコンパイルすると、端末で実行できるAPKファイルではなく、Androidアプリモジュールの依存関係として使えるAARファイルになります。
たとえるならば、WindowsのEXEに対するDLLのようなものです。
JAR形式と比較して、リソースファイルやAndroidマニフェストを含められる点が異なります。
環境
- OS:macOS Big Sur 11.5.2
- Android Studio:Arctic Fox | 2020.3.1
- Kotlin:1.5.21
- Gradle:7.0.2
- Gradle plugin:7.0.0
AARファイルの追加
AARファイルの格納
AARファイルをAndroidプロジェクトのフォルダ内に格納します。
app/libs
フォルダに格納するのが一般的です。
$ tree -L 3
.
├── app
│ ├── libs
│ │ ├── foo.aar
│ │ └── bar.aar
依存関係の追加
appフォルダ配下の「build.gradle」に依存関係を追加します。
/app/build.gradle
dependencies {
+ implementation fileTree(dir: 'libs', include: ['*.jar', '*.aar'])
}
*.jar
も含める必要があります。
AARファイルの呼び出し
com.theuhooi.sdk.foo
パッケージにある Bar
というクラスを呼び出す場合の例です。
MainActivity.kt
import com.theuhooi.sdk.foo.Bar
class MainActivity : AppCompatActivity() {
fun bar() {
val bar = Bar()
}
}
おわりに
AAR形式のライブラリをかんたんに追加することができました!