はじめに
みなさん、OSSは使っていますか
OSSのライブラリ等を使用するには、ライセンスに則って著作権やライセンス条項を見えるところに表示する必要があります。
Webアプリだとソースを表示できるのであまり意識することはないかもしれませんが、ネイティブアプリは意識して表示しなければいけません。
iOSアプリだと標準の設定アプリ内に表示することが多いので、その方法を紹介します。
環境
- Xcode:10.0 (10A255)
Settings Bundleの追加
設定アプリ内をカスタマイズするには「Settings Bundle」をプロジェクトに追加します。
左のツリーでプロジェクトを右クリック > New File…
[iOS]タブ > Resource - 「Settings Bundle」を選択
[Next]をクリック
[Save As:]にファイル名を入力
[Create]をクリック
ファイル名は特に理由がなければ Settings.bundle
のままでいいと思います。
Settings Bundleの編集
「Settings Bundle」をプロジェクトに追加できたら、次は編集していきます。
Settings.bundle
内にある Root.plist
を選択
Item 0〜3を削除
デフォルトでテキストフィールドやトグルスイッチなどが配置されているので削除します。
Key | Type | Value |
---|---|---|
Type | String | Child Pane |
Title | String | Acknowledgements |
Filename | String | Acknowledgements |
Title
や Filename
の Value
は任意の値でOKです。
「Acknowledgements(謝辞)」とすることが多いです。
プロパティリストの追加
次に、ライセンスを記述するプロパティリストを追加します。
左のツリーでプロジェクトを右クリック > New File…
[iOS]タブ > Resource - 「Property List」を選択
[Next]をクリック
[Save As:]に先ほど Filename
で指定したファイル名を入力
[Create]をクリック
ドラッグ&ドロップで Settings.bundle
の中に入れる
プロパティリストの編集
プロパティリストにライセンス情報を記述します。
StringsTable
はもしかしたら不要かもしれません。
PreferenceSpecifiers
に以下のItemを追加
Key | Type | Value |
---|---|---|
Type | String | PSGroupSpecifier |
Title | String | {OSS名} |
FooterText | String | {ライセンス条項などの内容} |
例として Realmのライセンス条項 を記述しています。
OSSを複数使用している場合、Itemを1, 2, …と増やしていけばOKです。
ライセンス表示までの画面遷移
これで実装は完了したので、実際に表示されているか確認します。
無事にRealmのライセンス条項が表示されました!
おわりに
OSSはライセンスを遵守し、適切に使用しましょう