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Node generatorを使ってenebularのプライベートノードを作ってみる

Last updated at Posted at 2020-12-09

はじめに

enebularでは、Node-REDのフローを作成する機能や、作成したフローをHerokuやRaspberryPiなどで実行する機能を提供しています。
普通、フローは、Node-REDのサイトにある一般に公開されたノードを利用して作成しますが、2020年7月にリリースしたenebularのプライベートノード機能(有料)を利用すると一般に公開することなく独自のノードを作成し、それを使ってフローを作ることができます。

この記事ではNode-REDのノードを作成するツールであるNode generatorを使ってenebularのプライベートノードを作ってみようと思います。

Node generatorは、OpenAPIドキュメント、Web of ThingsのThing Description、functionノードからNode-REDのノードを生成できるようです。
今回は、functionノードからプライベートノードを作ってみます。

functionノードの作成

Node genaratorでfunctionノードからノードを生成するには、Node-REDをご利用のPCにインストールする必要があります。
PCには予め以下のNodeJSをインストールしています。

$ node -v
v12.20.0
$ npm -v
6.14.8

ターミナルを起動し、以下のコマンドを実行するとNode-REDがインストールされます。

$ npm install -g --unsafe-perm node-red

インストールが終わったら以下のコマンドでNode-REDを起動します。

$ node-red

起動したらWebブラウザでhttp://127.0.0.1:1880/にアクセスします。

Flow Editorが表示されますので、functionノードを配置し、JavaScriptのソースコードを入力します。

image.png

今回はNode generatorのサンプルと同様にlower caseを実装します。

image.png

ソースコードの入力欄の上部の本のアイコンをクリックし、Save to Library...をクリックします。

image.png

名前(lower-case.js)を入力し、Saveボタンを押してLibraryにfunctionを保存します。
以上により、~/.node-red/lib/functions/lower-case.jsにソースコードが保存されます。あとで、このファイルをNode generatorで利用します。

Node generatorを使ったプライベートノードの作成

Node generatorを使ってfunctionノードから独自のノードを作成します。

まず、Node generatorをインストールします。

npm install -g node-red-nodegen

Node generatorを使ってノードを作成します。プライベートノードは、prefixがenebular-privatenode-contrib-である必要があるため、コマンドに指定します。
また、enebularにプライベートノードを登録するときにはtgzファイルの形式で登録するため、--tgzを付けることで直接tgzファイルを作ります。

$ node-red-nodegen ~/.node-red/lib/functions/lower-case.js --prefix enebular-privatenode-contrib- --tgz
Success: enebular-privatenode-contrib-lowercase-0.0.1.tgz

コマンドが成功すると、コマンドを実行したフォルダに、enebular-privatenode-contrib-lowercase-0.0.1.tgzファイルが作成されます。

これをenebularにプライベートノードとして登録します。

enebularにログインし、プロジェクトを選択します。
右下のボタンを押してプライベートノードを登録します。

image.png

プラリベートノードを登録したプロジェクトで、フローを作成し、Web Flow Editorで開くと左側のパレットに、今回作成したプライベートノード(lowercase)が表示されます。

image.png

このノードにInjectノードを使ってTestという文字を入力し、Debugノードで出力を確認すると、すべて小文字に変換された"test"という文字列が出力され、期待通りに動作することが確認できました。

まとめ

Node generatorを使ってenebularのプライベートノードを作成しました。
今回はfunctionノードから作成しましたが、Node-REDのノードを作成する方法を知らなくても簡単にプライベートノードを作れました。

今後、OpenAPIやThing Descriptionからのノード開発も試せればと思います。

enebularのプライベートノードを利用すると、Node-REDの独自のノードを簡単に開発して試すことができますのでぜひご活用ください。

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