29
21

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 3 years have passed since last update.

【THETAプラグイン開発】THETAを開発者モードにする手順

Last updated at Posted at 2018-07-02

2021/01/28 追記
現時点でTHETAプラグインに対応し、開発者モードに変更可能な機種は以下の機種になります

  • THETA V
  • THETA Z1

はじめに

はじめましてリコーの@ueueです。
今後、RICOH THETAプラグイン開発者コミュニティのメンバーとして
THETAプラグインの技術情報の提供を行っていく予定です。
この記事ではRICOH THETAプラグイン開発に興味を持たれた方に向けてTHETAを開発者モードにする手順を解説します。
開発者モードにすることで自作したプラグインをTHETAでデバッグしたりインストールすることが可能になります。
Macを前提に記載していますが、Windowsをお使いの方もほぼ同じ手順になります。

「THETAプラグインとはなんぞ?」という方のために3行で説明するとこんな感じです。

  • RICOH THETA Vは中身がAndroidベースのOSなので
  • アプリをインストールすることで機能を拡張することができます。
  • このアプリのことをTHETAプラグインと呼んでいます。

THETAプラグインの詳細についてはこちらをご覧ください。興味を持たれた方はtwitterのフォローとTHETAプラグイン開発コミュニティ(slack)への参加もよろしくおねがいします。

では、THETAを開発者モードにするための説明に入ります。

目次

ざっくりとした流れは以下になります。

  1. RICOH THETA Vを購入する
  2. RICOH THETA Plug-in Partner Programに登録する
  3. パソコン用アプリケーション RICOH THETAをインストールする
  4. THETAのファームウェアのバージョンを最新版にする
  5. 開発者モードをオンにする
  6. adbでの接続を確認する

RICOH THETA Vを購入する

このエントリに反応するような人はすでにTHETAをお持ちだと思うのですが、プラグイン開発するためには RICOH THETA Vが必要です。
Vが必要です。
Vが必要です。

大切なことなので3回言いました。

AndroidベースのOSとなり、プラグインの開発・インストールが可能になったのは現時点(2018/07/02)で最新機種であるRICOH THETA Vからです。
以下に挙げる以前の機種ではプラグインの開発もインストールもできませんのでお気をつけください。

  • RICOH THETA(2013)
  • RICOH THETA m15
  • RICOH THETA S
  • RICOH THETA SC

以下で「THETA」と表記した場合は「RICOH THETA V」のことを指します。

RICOH THETA Plug-in Partner Programに登録する

THETAを開発者モードにするためにはRICOH THETA Plug-in Partner Program(以下、パートナープログラム)への登録が必須です。1

パートナープログラムへ登録は以下のような流れで進みます。

  1. 登録フォームでEmailアドレスを登録する
  2. 登録したEmail宛に登録サイトのURLとパスワードが届く
  3. 登録サイトに必要事項を入力して登録申請
  4. 受付完了メールが届く
  5. 5営業日以内に登録完了メールが届く

3で開発に利用するTHETAのシリアルナンバーを申請いただきます。
開発者モードをオンにできるのは5の登録完了メールが届いた後である点にご注意ください。
なお、申請いただいたTHETAについてはメーカーサポート対象外になりますので、ご注意ください。

パソコン用アプリケーション RICOH THETAをインストールする

現時点(2018年7月)ではTHETAを開発者モードにするにはパソコンが必要です。スマートフォンからは開発者モードにはできません。
パソコン用のアプリケーションの基本アプリをこちらからダウンロードしてください。

すでに基本アプリをインストール済みの方は立ち上げると自動で最新版がインストールされます。
念の為左上の「RICOH THETA」→ 「バージョン情報」から基本アプリのバージョンを確認し、Version 3.5.0 以上であることをご確認ください。

THETAのファームウェアのバージョンを最新版にする

THETAのファームウェアのバージョン確認とバージョンアップはパソコンの基本アプリを使って行います。
USBケーブルを使って、THETAをパソコンに接続してください。
手順についてはこちらをご参照ください。

開発者モードをオンにする

以下で説明する手順はパートナープログラムへの登録が完了してからお願いします。
パートナープログラムの登録完了メールがまだの方はしばらくお待ち下さい。

登録が完了したら、USBケーブルを使って、THETAをパソコンに接続してください。
基本アプリを立ち上げて[ファイル] → [開発者モード]を選択。
theta-file2-maru.png

以下の画面でONを選択し、OKを押す
adb-on-1.png

「開発者モードになりました。」のメッセージがでれば成功です。
adb-on-done-org.png

adbコマンドでの接続を確認する

以上でTHETAの開発者モードはオンになっていますが、念の為、Android Debug Bridge(adb)のコマンドを利用して確認します。
開発者モードにすることでadbコマンドが利用可能となり、アプリのインストールやデバッグなどのadbの便利な仕組みを利用することができます。
adbについて詳細を知りたい方は[こちら] (https://developer.android.com/studio/command-line/adb?hl=ja)をご参照ください。

以下ではAndroid Studioに付属のadbコマンドを利用します。
Android Studioをインストールされていない方はこちらのサイトを参考にインストールしてください。
なお、adbコマンドのためにはAndroid Studioは必須ではありませんが、プラグイン開発のためにはRICOH THETA Plug-in SDKをAndroid Studioにインポートして開発を進める必要があるので、まだAndroid Studioをインストールされていない方はインストールしておいてください。

Android Studioをインストールして、立ち上げるとadbコマンドが利用可能になります。
以下のコマンドを実行してください。

$HOME/Library/Android/sdk/platform-tools/adb devices -l

結果、以下のように対象のTHETA Vのシリアルナンバーがリストに表示されれば開発者モードの起動に成功しています。
adb-path-device-maru.png

まとめ

RICOH THETA Vを開発者モードにする手順を紹介しました。
RICOH THETAプラグイン開発者コミュニティの次の記事ではRICOH THETA Plug-in SDKをAndroid StudioにインポートしてサンプルアプリをTHETAにインストールする手順について説明する予定です。

THETAプラグイン開発に興味を持たれた方はぜひパートナープログラムにご登録ください!
なお、登録時に申請したシリアルナンバーのTHETAについてはメーカーサポート対象外になりますので、ご注意ください。

  1. 現在、英語サイトのみとなっております。
    パートナープログラムの詳細はこちらをご覧ください。
    登録フォームはこちらになります。

29
21
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
29
21

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?