10月頭に Google Home が日本で発売開始、LINE の Clova WAVE も一般販売を開始、そして11月8日、アマゾンジャパンがスマートスピーカー「Amazon Echo」シリーズの日本語対応版の発売を発表しました。これら次々と登場する音声AIアシスタントは、スマホと同様にアプリ開発のエコシステムをもっています。アプリのことをGoogleでは”Action”、Amazonでは”Skill”といいますが自分の使いたいActionやSkillを有効にすることにより、自宅で銀行口座の残高を照会したり、企業の商品を注文したりといったことがスマートスピーカーでできるようになります。Amazon Echoでは、すでに100以上の国内パートナがおり、さまざまな大手企業のSkillが用意されている音声AIアシスタントの動きをオンラインメディアからピックアップしてご紹介します。
※下記サイトからの転載。ビッグデータ・AIなどに関するトピックを毎週取り上げています。
TechCrowd: https://www.techcrowd.jp/related/
開発パートナーの多彩さ誇るAmazon Echo、ただしまだ苦手もある
Amazon Echoの国内発表に関するITProの記事です。
2017年11月8日、アマゾンジャパンがスマートスピーカー「Amazon Echo」シリーズの日本語対応版の発売を発表したこと、「スキル」と呼ばれるAmazon Echoの機能を開発するためのフレームワーク「Alexa Skills Kit(ASK)」と、Alexaの機能を外部端末で利用できる「Alexa Voice Service」の国内での提供開始も発表したことを伝えています。
・一連の発表で特に目を引いたのが、日本国内におけるASKの開発パートナーの数。100以上のパートナーが開発したAmazon Echo向けのスキルは11月8日時点で265。発売前からバラエティに富んでいる。
・ただし、家庭での利用を想定したスキルがほとんどで、業務利用を想定したスキルはまだほとんどないとのこと。理由としては、業務用途では、複数回のやりとりが必要となることが多く、そのような用途には「どのような順序でユーザーに質問をするかという対話のシナリオを練る必要がある」ため、開発スキルが求められ難しくなるとのこと。現在、米国でのスキルも大半は一問一答式でやりとりが完結するものとのこと。
AI音声アシスタントを巡る新たな戦い
ITProが8月に掲載したAI音声アシスタントをめぐるGoogleとAmazonの戦いをレポートした記事です。
まずは、Amazon EchoがAI音声アシスタントを搭載したスマートスピーカ市場の7割を占めていることを紹介したのちに、Amazon Echoの勢力が拡大している理由の1つとして、2016年6月に音声アシスタント機能であるAlexaを開発業者に公開したことを取り上げています。2017年1月のCES2017では、すでにAlexa搭載デバイスが700も発表されていると伝えています。
また、Alexaの機能を開発者が独自に強化できる「Alexa Skill Kit」を公開したことも普及に貢献したと取り上げている。すでに米国では、1万を越えるSkillが提供されているとのこと。
一方で、Amazonを追従するGoogleの動きも紹介している。2016年11月に米国でGoogle Homeを販売開始。2016年12月にはAlexaのSkillに相当する「Action」を作成するための「Actions on Google API」を、2017年4月には第三者のデバイスにGoogle Assistantを搭載できるようにする「Google Assistant SDK」をそれぞれ公開。
その他、サムソンやLINEの親会社であるネイバーなどの動きなども紹介しています
音声アシスタントはAIスピーカーの外へ飛び出す
「起業家と投資家を繋ぐ」をコンセプトに国内スタートアップを中心としたテクノロジー系ニュースを配信するブログメディア”The BRIDGE”への寄稿記事です。VR や音声インターフェイスなどの先端テクノロジーを活用した UX/UI 領域で事業展開している、WHITE の CEO 神谷憲司氏が音声アシスタントの動きについて解説してくれています。
音声アシスタントがコントロールする製品は家庭内だけにとどまらないことを紹介してくれています。Amazon Skills Store には「Connected Car」のカテゴリもあり、Ford、Mercedes、BMW、Tesla、Hyundai、日産など自動車メーカー各社が Skill を提供してくれており、家にいながらEchoを通じてリモートでエンジンをかけたり、車内のエアコンを調節したりといったことが可能になります。
さらに、Ford、BMW、日産などの自動車メーカーは車自体に Alexa を搭載することを発表している。年内から2018年に実装が見込まれる。今年の1月に公開された Ford の動画(以下)が、Alexa を搭載したクルマの便利さを上手く表現しています。
will.i.amによるスタートアップ「i.am+」が企業向けAIアシスタント「Omega」をリリース
ハリウッドの技術ベンチャー「i.am+」が新しい音声アシスタント「Omega」を発表したことをレポートしている「ロボスタ」の記事です。
Omega(オメガ)とは企業向けの音声ベースのUIを提供するAIプラットフォーム。特徴は企業にフォーカスしていること、複数のデータポイントと豊富なコンテキストを活用することで自然で直感的なやりとりが可能だといいます。また公式サイトによれば、既に、テクノロジー、ヘルスケア、金融サービス、保険業界の企業にサービスを提供しているとのこと。
シナリオを組み込んだ業務用のやりとりもすぐにAIアシスタントで可能となっていくのでしょうか