10月24〜26日、幕張メッセにて10ものIT関連展示会が合同で催されるIT総合イベント「2018 Japan IT week 秋」(主催:リードエグジビジョンジャパン)が開催されました。クラウドコンピューティングEXPO、情報セキュリティEXPO、ビッグデータ活用展、IoT/M2M展など10のIT関連展示会での各種展示の中から、AI・業務自動化展を中心にオンラインメディアでの展示に関してレポートしている記事をピックアップして紹介します。
※下記サイトからの転載。ビッグデータ・AIなどに関するトピックを毎週取り上げています。
TechCrowd: https://www.techcrowd.jp/related/
デジタルサイネージや決済システムに「Xperia Touch」や「Xperia Hello!」を活用するソニーの提案を紹介
スマートフォンとモバイルを活用するブログメディア「エスマックス」のJapan ITWeekレポート記事です。ソニーモバイルコミュニケーションズの展示の中から、Android搭載プロジェクター「Xperia Touch」やコミュニケーションロボット端末「Xperia Hello」を活用した法人向けソリューションについてレポートしてくれています。
Xperia Touchでは、手書きのメッセージを展示ブース奥にある巨大スクリーン内に表示していたようです。専用の機材を用意することなく、Xperia Touchとパソコン、そしてモニターだけで手書きのプレゼンテーションできる強みを訴求していました。
またXperia Helloを活用したビジネス用途向けの展示はいくつかされていたようです。
・「Xperia Hellox勤怠管理」は、Xperia HelloのNFC読み取り機能を使ってタイムカード端末代わりに活用、打刻時に連絡事項を表示することもできる
・「Xperia Helloレコメンド」は、内蔵のカメラで顔認識を行い、対象の人物の性別や年齢などを推定し、商品を進める
・「Xperia HelloスマートPOSシステム」は、駅のコンビニなどで見かけるキャッシュレス決済用のセルフレジ端末で、安価にセルフレジのシステムができるというもの
AIによる音源分離で広がる可能性 - クリスタルメソッド
biglobeニュースのJapan ITWeekのレポート記事です。AIに関する展示は、チャットボットや画像認識などによる業務効率化が図れるとあって、各社多くの来場者の興味を集めていたとのことですが、本記事でピックアップして伝えているクリスタルメソッドブースでは、自動化に貢献するAIを駆使したソリューションを提案していました。
クリスタルメソッドは、2008年に設立され銀行システムや証券トレードシステムなどの開発、日本国内でも急速に推進されつつあるキャッシュレス化等に代表されるフィンテック関連の開発、そして、独自のノウハウで深層学習を業務内にどのようにして組み込むかといった導入支援やAI開発を行う企業。ブースでは、対話型AIや、AIを利活用した音源分離、3Dデータを解析してその物体が何であるかを推定するデモンストレーションが展示されていました。
ユニークだと感じた点として取り上げているのは、AIにより音源を分離することで、例えば工場内で工作機械の異常を音で監視できるのではないかというアイディア。工場内に鳴り響いているさまざまな音に対しては、クリスタルメソッドならではの“AIによる音源分離”というアプローチにより雑音が鳴り響く環境下であっても、特定の音のみを分離・取得する。人が持ついわゆる“カクテルパーティ効果”をAIによって再現し、工作機械が故障した際に発する異音をキャッチ、すみやかに対処できるようになるというものです。
複雑過ぎる契約書の審査、AIの力で24時間から1分に――リコーの新技術「ディープアライメント」を見てきた
ITmediaエンタープライズのJapan ITweekのレポート記事です。リコーがJapan ITweekの中のAI・業務自動化展に出展していた「契約書審査AI支援オプション」を取り上げているレポートです。
「契約書審査AI支援オプション」は、企業が他社と契約を取り交わす際、他社から送られてきた契約書の内容を、AIが一般的な契約書の項目と照らし合わせ、足りない項目を可視化。また、「同じ意味」と判定した文章を1文ずつ色分けして表示してくれる。
当初は「契約書間で単語同士を突き合わせればいいのでは」と考えたとのことですが、契約書の中には実際に同じ単語が何度も登場するため、全くうまくいかなかったとのこと。試行錯誤の末、「企業」「倒産」といった複数の単語の位置や関連性から自動的に文章の大意を推測し、内容を比較する自然言語処理技術「ディープアライメント」を開発。社内に蓄積していた過去の契約書から、6700万語の日本語を学習させることにより上述の機能を実現したとのこと。
開発後、社内の法務部門では、実際に同機能を使って、契約書30件(482条文)を自動で比較した結果を社員がチェックするPoCを実施。その結果、「7~8割の精度だが、チェック業務にかかる時間を24時間から1分に短縮し、チェック漏れを防止するなど十分に業務に貢献する、という判断が現場から出たとのこと。リコーでは、「契約書審査AI支援オプション」を、既に出している企業の法務部門向け製品「法務支援クラウド RICOH Contract Workflow Service」の新機能として、早ければ2019年4月に正式リリースする予定とのことです。
新しい概念のRPAをオリジナル開発 AI・業務自動化展にて発表!
毎日新聞のWebサイトに掲載された、日本システム株式会社のプレスリリース記事です。Japan IT Week秋 AI・業務自動化展にて、今までにない概念の自社開発RPAエンジン「EoRPA」(エウロパ)を発表することをリリースしています。
「EoRPA」(エウロパ)は、これまでのRPAデハユーザ企業が社内に専任者をおいてその担当者が業務ごとにシナリオを作成・修正する必要があり、ここの難易度が高く導入・活用を断念するユーザが多いという課題を解決するものとのこと。
日本システム開発が委託を受けてシナリオを作成するために、ユーザ企業内に専任者をおく必要がないというのが従来のRPAとの違いとのことですが、要するにいくらで作ってくれるのか、細かいところを修正したい場合に、どのように迅速に対応してくれるかがポイントでしょうか