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『伝えることの難しさと楽しさ』私が心がけていること

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答えを直接与えてしまう

解き方も教えたし、答えもちゃんと説明したからOKOK

「この問題はね、こうやって解くんだよ。だから、こういう式を使えば答えがこれになる。」と説明を一気に行ってそのまま話が終わる。相手が納得したかどうか、理解したかどうかを確認せず、「これで分かったよね?」と次へ進んでしまう。

→ 考えるプロセスを尊重する

質問を使って相手の考えを引き出し、サポートをしながら答えにたどり着けるように促します。例えば、「この問題に似た過去のケースがあったとしたら、どう解決する?」や「何が足りないと思う?」といった 問いかけベース で相手の頭で考える時間をつくることを重視します。

一方的に話して理解度を確認せずに終わる

説明したから伝わったと思い込んでしまう

複雑なシステムの概要を一方的に説明した後、「これで分かったと思うけど」と言い、相手の反応を気にせずに説明を終わらせる。後日、誤解や認識のズレがあったことが判明する。
極端な例ですが、白くてふわふわした動物の例で、話し手はウサギを指していたが、聞き手はシロクマをイメージしていた。みたいなことが起こる。

→ 双方向のコミュニケーションを意識する

一呼吸おくことが効果的です。「ここまでで何かわからないことはある?」や「これをどう解釈した?」と尋ねて、相手の理解を確認します。視覚的な例や実践的な演習を取り入れると、より深く理解してもらえます。コードならエディタを画面共有したり、ER図ならサクッと図形を書いて見せたりするとズレている部分が見えやすいです。

プロセスに目を向けない

正しい答えが出たならそれでいいでしょ?

プログラミングの課題で「結果が合っていればいいよね」と、コードの書き方やプロセスを振り返らずに済ませてしまう。実は非効率なアルゴリズムや危険な書き方が隠れているが、そのままにしてしまい、修正するきっかけがなくなる。

→ 結果だけでなく過程を共有する

良い結果が出た場合でも、プロセスをふりかえり、一緒に学べるポイントを探ります。例えば、「このステップで特に工夫した部分はどこ?」と聞くことで、成功体験や失敗体験を共有しやすくなります。時間をかけすぎてしまったときなどは、どこにボトルネックがあったかも共有してもらうチャンスになります。

モヤッとしたところを持ち帰る空気をつくる

何かあったら聞いてねと言ったのに、誰も聞いてこない

「何でも質問してね」と口では言うものの、相談しにくい雰囲気や上下関係のある空気感を無意識に作ってしまう。例えば、質問をした人に対し「そんなのも分からないの?」と感じさせる態度を取ったり、忙しそうな様子を見せることで、相手が遠慮してしまう。

→ 信頼関係を築き、気軽に相談できる環境を整える

相手との雑談や相談をちいさく積み重ねて醸成していきます。また、過去に受けた質問なども共有しながら、「こういう質問なんかでもいいよ」とバリエーションを提示していくといいかもしれません。ざっくり「いま困ってることあるー?」と投げかけたりもします(語尾の「あるー?」という感じが大事だと思っている)。

さいごに

と、いろいろ書きつつも「あれはこう言ったほうが良かったな」とか、「これは言うべきじゃなかったかもな」というふりかえりポイントもまだまだたくさんあります。
そして、伝える相手はAIではなく、人間。なので、伝え方のニュアンスや解像度などはグラデーションがあって難しいなあと感じるし、だからこそ楽しいところかなと感じます。

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