認識がすりあってない例
山田:
佐藤さん、この新しいWebページの案なんだけど、トップページのデザインを簡単に作ってみてくれない?
佐藤:
分かりました、トップページですね。いつまでに作っておけばいいですか?
山田:
うーん、3日後のミーティングまでにおねがい。色合いやレイアウトの大枠だけでもいいよ。
佐藤:
了解です!トップページを作成してみます。
3日後
山田:
佐藤さん、あのトップページの案、見せてもらっていいかな?
佐藤:
はい、こちらです!
(完成度の高いモックアップが用意されており、配色やテキスト、画像がかなり作り込まれている。)
山田:
おお、すごくしっかり作り込んであるね…!
でも、これ作るのに相当時間かかったんじゃない?
佐藤:
そうですね…細かいところもちゃんと詰めたほうが良いと思って、見た目や内容も調整しました。(昨日は徹夜もしたな)
山田:
なるほど…でも今回頼んだのはラフの段階だったんだよね。
今のクオリティは素晴らしいけど、まだ全体の方向性が固まってない段階だと、細部を作り込むのはあとでも良かったかな。
佐藤:
もっと軽いラフで方向性だけ確認するつもりだったんですね…。
「する、しない」をはっきりさせる
そもそもの目的を明確にしてすりあわせる
山田さんはラフなページを作ってとおねがいしたと思っていて、
佐藤さんは作り込まれたページを要求されてると思ってしまった。
仕事を頼む側は、相手が納得して質問がなければ伝わっていると感じます。
今回であれば佐藤さんの方から「トップページは何のために必要で、どれくらいの品質を求めているのか」を確認しておきたいですね。
「決まってないこと」も合わせて確認する
決まったことの裏には、決まってないことや次回の会議で決めることもある。
という観点をもって、それらも合わせて確認すると抜け漏れがぐっと減らせます。
むしろ決まっていないことの方が重要という場面もあるので、「決まったことはコレ、決まってないことはコレ」と確認できているかを考える習慣を。
1日5分相談する
任されたその場ですぐによい質問が出せるか心配。
なのであれば、途中で進行方向の確認をすればよいとおもいます。
佐藤さんが仕事を受けてから3日後までモクモクと作業を続けていたとすれば、1日に5分だけ相談をしていまの進捗状況をつたえる機会をつくると、その場でフィードバックをもらえて方向修正することができます。
まずは聞く、相談する。
そして、お互いにすりあった状態で仕事をすることを目指すことが成果への第一歩になります。