LoginSignup
2
3

More than 5 years have passed since last update.

ラズパイとVirtualBoxを使ったLANを構築してみた

Last updated at Posted at 2018-05-11

概要

クラスタの構築、グリッドコンピューティングをやってみたいけど、ラズパイとノートPCしか持っていない私は、VirtualBoxを用いて仮想的に複数台のコンピュータを準備した。そして、これらをイーサネットで接続して、LANを構築してみたので、備忘録としてこの記事を書いてみた。また、この記事が誰かの参考にでもなったら私は嬉しく思う。

環境

Raspberry Pi 3 Model B    1台
 OS Ubuntu MATE Desktop Environment 1.16.1

FUJITSU LIFEBOOK AH77/M   1台
 OS Windows10

仮想マシン(VirtualBox)
 OS Ubuntu 18.04

目標

 目標とするネットワーク構成を次の図に示す。
network.png
・各IPアドレス
PC 192.168.107.65/26
ラズパイ 192.168.107.66/26
マシン1 192.168.107.67/26
マシンX 192.168.107.(66+X)/26

準備

1.仮想マシンの準備
VirtualBoxをPCにインストールする。
(インストールの手順は省略します)
Ubuntuのイメージファイルをダウンロードし、
VirtualBoxでUbuntuの仮想マシンを作成する。
(作成の詳細も省略します)
仮想マシンを起動し、Ubuntuの初期設定を済ます。
(初期設定の詳細も省略します)

2.LANケーブルの接続
ラズパイとPCのLANポート同士をLANケーブルで接続する。

ネットワークの構築

1.ラズパイのネットワーク設定

ネットワークアイコンから、「Edit Connections...」を選択し、「Add」からEthernetを選択して追加する。

Network Connectionsウィンドウから、追加したEthernetを選択して、「Edit」を選択すると、Editing "Ethernet name"ウィンドウが現れる。

このウィンドウの「IPv4 Settings」タブを選択し、MethodをAutomatic(DHCP)からManualに変更する。

変更後、「Addresses」という項目が現れるので、Addressに「192.168.107.66」、Netmaskに「26」を記入する。

記入後、Saveを選択して、設定が完了となる。

念のため確認する場合、Termianlからifconfigコマンドなどで確認できる。

2.PCのネットワーク設定

目標とするネットワークを構築する手段として、「PCとラズパイ」間のイーサネットと「PCと仮想マシン」間のイーサネットを構築し、この二つをPCでブリッジ接続することによって、一つのネットワークにまとめる。

「PCとラズパイ」間のイーサネットの構築には、PC内蔵のネットワークアダプターを使う。

「PCと仮想マシン」間のイーサネットの構築には、VirtualBoxのVirtualBox Host-Only Networkを使う。これの設定は、VirtualBoxを起動し、「Oracle VM VirtualBox マネージャー」ウィンドウから行う。「グローバルツール」の「ホストネットワークマネージャー」を選択し、現れる画面の作成ボタンを選択することで、「VirtualBox Host-Only Ethernet Adapter」が作成される。

この二つをブリッジ接続するために、コントロールパネルを起動する。
コントロールパネルの「ネットワークとインターネット」の「ネットワーク接続」で、ネットワークの一覧を表示する。
一覧から、「VirtualBox Host-Only Network」と「イーサネット」を選択し、右クリックで現れる項目からブリッジ接続を選択する。
すると「Microsoft Network Adapter Multiplexor Driver」が作成され、「ネットワークブリッジ」が現れる。
ここまでの設定で、次の図のようになると思う。
network2.png
次に「ネットワークブリッジ」のプロパティを開く。プロパティの「この接続は次の項目を使用します」の中の「インターネット プロトコル バージョン 4(TCP/IPv4)」を選択し、これのプロパティを開く。
「インターネット プロトコル バージョン 4(TCP/IPv4)」のプロパティウィンドウで、「次のIPアドレスを使う」を選択し、IPアドレスに「192.168.107.65」、サブネットマスクに「255.255.255.192」を記入し、OKを選択し、プロパティウィンドウを閉じる。
これで、PCのネットワーク設定は完了となる。

3.仮想マシンのネットワーク設定
VirtualBoxマネージャーから、準備したUbuntuの仮想マシンの設定ウィンドウを開く。設定ウィンドウのネットワークの項目から、「アダプター1」タブ」を開く。「ネットワークアダプターを有効化」のチェックボックスにチェックを入れ、割り当ては「ブリッジアダプター」を選択し、名前はPCのネットワーク設定で作成した「Microsoft Network Adapter Multiplexor Driver」を選択する。
network3.png
設定後、Okを選択して、Ubuntuの仮想マシンを起動する。

Ubuntu起動後、SettingsのNetworkから、EthernetがONになっているか確認する。また、歯車マークから設定ウィンドウを表示し、「IPv4」タブを選択する。ここで、「IPv4 Method」をAutomatic(DHCP)からManualに切り替え、「Addresses」のAddressに「192.168.107.67」を記入し、Netmaskに「255.255.255.192」を記入する。そして、Applyを選択することで、設定が完了となる。

最後に

接続の確認には、それぞれの端末でターミナルまたはシェルを起動し、Pingコマンドで確認するといいでしょう。

初めての記事投稿なので、読みづらいと思いますが、許してください。
あと、ところどころ間違った言葉遣いがあると思うので、指摘してくださるとありがたいです。
次はこれにグリッドコンピューティング用のミドルウェアを導入して、いろいろ試していきますね。

2
3
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
2
3