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継承の関係が民法典のパンデクテン方式に似てるなという感想

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はじめに

私は昨年から法学部生として法律を勉強しています。
民法講義の一回目で学ぶパンデクテン方式が、プログラミングの継承の考え方に似てるなと思ったのでまとめてみます。

民法典でパンデクテン方式をとる意義

日本には民法という法律があります。
これは買い物や結婚など、私たちの生活に密接に関わるもののルールを定めています。
生活の中には様々な法律関係があるため、民法の条文数は1000を超えています。(第1条、第2条というやつです。)

民法典ではこの大量の条文をただ並べるのではなく、必要なものを素早く見つけるために、パンデクテン方式という考え方で条文が整理されています。

パンデクテン方式とは

Wikipediaでは次のように説明されています。

パンデクテン方式(パンデクテンほうしき)とは、民法典において、一般的・抽象的規定を個別的規定に先立ち「総則」としてまとめることにより、法典を体系的に編纂することに主眼をおいた著述形式である。

つまり細かい規定を定める前に、そのすべてに共通する事項をくくりだして先に提示しておくということです。

例えば買い物や結婚などについて詳しく定める前に、これらの法律行為は信義に従って誠実に行いましょうね、ということを総則に置いています。

パンデクテン方式を継承で

このパンデクテン方式が下記のようなスーパークラスとサブクラスの関係で表せるのではないかと思いました。(4編と5編は省略)

pande.java
public class 第1編総則{
}
public class 第2編物権 extends 第1編総則{
}
public class 第3編債権 extends 第1編総則{
}

また第2編物権や第3編債権もそれぞれ固有の総則をもっており、その編で共通の事項をくくりだしています。

まとめ

共通する部分をまとめてくくりだすることで、全体がコンパクトになり機能の所在が分かりやすくなりますね。
たまたま継承がパンデクテン方式に似てるなと思いましたが、くくりだしの考え方を用いるものは他分野でも多く見られるのではないでしょうか。

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