Cloud Pakは、IBMがコンテナ環境で利用可能なソフトウェアを機能ごと(Business Automation, Integration, Watson AIOps, Data, Securityなど)にまとめてパッケージ化したソリューションです。Cloud Pakでは、コンテナ・ライセンスという、コンテナ環境で利用できるIBMソフトウェアのライセンスがあります。
ざっくり説明すると、コンテナで使用しているCPU数に応じてライセンスが発生し、使用しているCPU数をカウントするサービスとして、ライセンス・サービスというものが提供されています。
このライセンス・サービスでライセンス数の確認をしてみます。
#環境
- Cloud Pak for Business Automation v21.0.2-IF001
- ROKS classic
導入方法については ->「IBM CloudカタログからCloud Pak for Business Automationを導入してみた」
#確認
Cloud PakをOpenShiftに導入すると、ibm-common-servicesというProjectに、共通機能が導入され、その中に、ライセンス・サービスが含まれます。ライセンス・サービスについては、Cloud Pak for IntegrationのIBM Documentationに詳しく情報が記載されています。
ライセンス・サービスは、APIも提供されていますが、今回は提供されている画面で確認してみます。API呼び出しについてもIBM Documentationに情報がありますので参考にしてください。
OpenShiftコンソールを開き、左メニュー[Networking]-[Routes]を選択します。[Project]を "ibm-common-services"に設定し、"ibm-licensing-service-instance" を確認します。
表示されたLocationをクリックすると、ライセンス・サービスのシンプルな画面が表示されます。
それぞれのリンクをクリックすると、それぞれ情報を確認できるようになりますが、認証トークンが必要です。
認証トークンは、OpenShiftのSecretの”ibm-licensing-token”の値になります。
OpenShiftコンソールの左メニュー[Workloads]-[Secrets]を選択します。[Project]を "ibm-common-services"に設定し、"ibm-licensing-token" を選択します。値を確認しコピーして利用します。
ocコマンドでも同様に取得可能です。MacOSの場合
$ oc get secret ibm-licensing-token -o jsonpath={.data.token} -n ibm-common-services | base64 -D
それぞれのリンクでは以下のような情報を確認することができます。
###Snapshot (last 30 days)
スナップショットは、お客様の環境における一定期間のライセンス使用状況を記録したもので、累積ライセンス使用量を証明する監査文書一式を含む圧縮された.zipパッケージです。スナップショットは、コンプライアンスと監査のために利用され、以下のようなファイルが含まれます。
ファイルの種類、中身の情報について詳しくは、IBM Documentationに記載があります。
###Products report (last 30 days)
製品のレポートでは、以下のようなJSONデータが表示されます。該当するCloud Pak名、ピーク日、ライセンスとしてカウントされた数などが表示されます。
###Bundled products report (last 30 days)
バンドル製品のレポートでもJSONデータが表示されますが、Cloud Pakに含まれる個別製品それぞれで使用しているライセンス数がわかります。個別のバンドル製品の名前、バージョン、ピーク日、計測されたCPU数、ライセンスとしてカウントされる比率、ライセンスのカウント数などが表示されます。
###Status page
ステータス・ページは、クラスター上のデプロイメントに関する情報を要約した html ページです。全体的なライセンス使用量、製品、バンドル製品、ノードやPodの情報も含まれます。
#まとめ
Cloud Pakで提供されているライセンス・サービスの表示内容を確認しました。他のCloud Pakでも同様にライセンスを確認できると思います。