#はじめに
この記事は、SLP KBIT Advent Calendar 2018の2日目の記事です。
筆者の周りには、技術力があるものの、アウトプットが少ない人が多い気がします。
ということで、筆者が参加したり、見聞きして良さそうだと思ったイベントを紹介します。
皆様のイベント参加の一助になれば幸いです。
※この記事は、筆者の完全な主観で書かれています。
#今回イベントに重視する点
今回学生にオススメするイベントということで、基本的には学生限定のイベントを紹介します。
理由としては、
・ 学生限定の方が参加しやすい
・ 参加者が同じレベルの方が楽しい
のような理由があるからです。
そして、参加のハードル(前準備、知識が必要か等)、参加者のレベル(全体的な参加者)、評価の受け方(社会的注目度、知名度等)に着目してオススメ度を設定します(特にエビデンスがあるわけではなく、筆者の主観です)。
#アプリ開発イベント
##LINE BOOT AWARDS
オススメ度 : ☆☆☆
主催 : LINE Corporation
賞 : グランプリ(1000万円)、部門賞(50万円) その他
https://www.line-community.me/awards/
名前の通り、LINE Corporationが主催しているイベントです。
基本的に参加制限はありませんが、学生部門があります。
学生部門で部門賞を取ると50万円を取ることができます。
ただ、学生部門ではプレゼンができないことがマイナス点ですね。
Messaging APIを使用したLINEアカウント又はClova Extensions Kitを使用したClova Skillを組み込んだ実装サービスが評価の対象となります。
制限が少ないため、参加のハードルは高くないように思えますね。
参加者のレベルは、注目度が高いこと、賞金が高いことから、かなり高いことが予想できます。
LINE自体が有名なため、イベントの注目度は高いでしょう。
##U-22プログラミングコンテスト
オススメ度 : ☆☆☆☆
主催 : U-22 プログラミング・コンテスト運営事務局(経済産業省)
賞 : 経済産業大臣賞(奨学金20万円) その他
https://u22procon.com/
U-22の通り、22歳以下が出場できるコンテストとなっています。
ただし、同じ学校に所属する学生であれば、23歳以上のメンバーも参加可能とのことです。
つまり、学生を対象にしてるということですね。
このコンテストの良いところは賞が多い所ですね。
去年は、16作品が賞を貰っています。
作品の制限は、未発表または2017年9月1日以降に発表したオリジナル作品のみとなっています。
参加のハードルも低く、参加者のレベルもそれほど高くはなさそうです。
経済産業省主催との事で、知名度も高いイベントとなっています。
##Imagine Cup
オススメ度 : ☆☆
主催 : 日本マイクロソフト
賞 : 世界大会優勝賞(8万5000ドル(約970万円))、日本大会優勝賞(10万円) 他
https://www.microsoft.com/ja-jp/business/education/imagine-cup.aspx
日本マイクロソフトが主催しているコンテストです。
16歳以上の学生が参加することができるようです。
このコンテストは日本大会を勝ち抜くと世界大会に進出できるという規模の大きいコンテストとなっています。
しかし、その分レベルが、かなり高いように見えます。
2018年の応募作品のテーマが、「世の中にインパクトを与える革新的でクリエイティブなソリューションやサービス」となっています。
かなり怖いですね。
しかし、世界大会がある分、注目度はかなり高いため、自信がある人は参加してみると良いのではないでしょうか。
##自作ゲームフェス
オススメ度 : ☆☆☆
主催 : ドワンゴ
賞 : 5部門(10万円)、企業賞 他
http://ch.nicovideo.jp/indies-game/blomaga/ar1332914
ドワンゴが主催しているゲームを対象としたイベントです。
作品の制限は、自作のゲームであることのみですね。
このイベントは、参加制限はありませんが、U-16部門やU-23部門があります。
そして、このイベントの面白い所は、投稿したゲームの冒頭10分のみが審査対象となるオープニング部門という部門があることです。
さらに、投稿方法もゲーム投稿と動画投稿の2つがあり、ゲームだけで戦う選択もできれば、動画で作品のアピールをすることもできます。
このように、参加のハードルがかなり低いです。
参加者のレベルもそれほど高くなく、参加しやすいイベントとなっています。
ただ、見たところ注目度がそれほど高くなく感じるため、軽い気持ちで参加するのが良さそうです。
##OGIS-RI Software Challenge Award
オススメ度 : ☆☆☆☆
主催 : オージス総研
賞 : 優勝(50万円)、準優勝(20万円)、ゲスト審査員賞(20万円) 他
https://www.ogis-ri.co.jp/otc/contest/index.html
オージス総研が主催しているソフトウェアを対象としたコンテストです。
参加制限は、学生であることのみです。
毎回独特な応募テーマが決められます、2018年は「入れ替えスイッチ」というテーマでした。
テーマがあるため、ハードルがあるように思えますが、それほどテーマを重要視していないように思えます。
参加者のレベルは、高すぎることはありません。
さらに本戦まで残ると必ず賞を貰えるため、コスパが良いコンテストとなっています。
筆者は、このコンテストでゲスト審査員賞を頂きました。
https://www.ogis-ri.co.jp/otc/hiroba/Report/osca/2018/
##学生スマートフォンアプリコンテスト
オススメ度 : ☆☆
主催 : 情報処理学会・CDS/MBL研究会
賞 : 最優秀賞、優秀賞 他
http://contest2018.sig-cds.net/#award
情報処理学会・CDS/MBL研究会が主催しているスマートフォンアプリ限定のコンテストです。
参加資格は学生であることですね。
応募作品に対してコンセプトが設定されていますが、コンセプトが複数あるため、それほど気にする必要はなさそうです。
ただ、アプリを説明する提出資料が何を書くか細かく決められているようです。
賞についてですが、前回コンテストでは、19作品が賞を受賞していますが、前々回のコンテストを見ると6作品が受賞していました。
前回コンテストが、たまたま受賞数が多かったのか、受賞数を増やしたのかは不明です。
賞金があるかは明記されていませんでした。
情報処理学会・CDS/MBL研究会が主催していますが、注目度は高くないように見えます。
#競技プログラミングイベント
競プロのイベントは審査員がいないので、審査員の主観が入らなくていいですよね。
##CODE FESTIVAL
オススメ度 : ☆☆☆
主催 : リクルート
賞 : 1位(34万円)、2位(21万円) 他
https://www.recruit-jinji.jp/recruitment/code_fes/
リクルートが主催している競プロのイベントです。
参加資格は、学生かつ予選を突破することです。
予選はA予選とB予選の二回あり、合計で100名の学生が本戦に出場することができます。
しかし、予選は一般の人も受けていることがあるため、順位が低くても気にしすぎない方がいいでしょう。
予選から難易度が高く、参加のハードルは少し高めかもしれません。
しかし、予選はAtCoderから参加できるため、ハードルは少し下がりますね。
それに伴い、参加者のレベルも高いです。
賞金設定も高いですね。
決勝に出ることができれば、かなりのアピールポイントになると考えられます。
##ドワンゴからの挑戦状
オススメ度 : ☆☆☆
主催 : ドワンゴ
賞 : 1位(10万円)、2位(7万円) 他
http://dwango.co.jp/saiyo/dwacon5th/
ドワンゴが主催している競プロのイベントです。
参加資格は、予選を勝ち抜いた翌年就活生である枠が20名、自由枠が10名となっています。
このイベントの特徴としては、ドワンゴの採用選考に直結しているという点ですね。
コンテストの本戦参加者は一次面接までパスすることができ、本戦上位5名は、二次面接までパスすることができます。
予選から難易度が、かなり高く、ハードルは高めですね。
しかし、こちらもAtCoderから参加できるため、ハードルが少し下がります。
本戦枠が30名と少ないことや採用選考に直結している点からも参加者のレベルは高いです。
このイベントは自信があれば参加すると良いでしょう。
#その他
##学生LT
オススメ度 : ☆☆☆
定期開催されていないことがあるため、具体的なイベント名ではないです。
ただ、例を挙げるとOSCのLTなどですね。
https://www.ospn.jp/osc2018-fall/
LTとは、Lightning Talks(ライトニングトーク)の略で固くないプレゼンというイメージです。
LTをすることで、他の学生や参加者から意見を貰いやすいです。
さらに、ただ単純に楽しく、モチベーションが上がります。
前準備が必要なため、ハードルは少し上がりますが、オススメです。
##学生ハッカソン
オススメ度 : ☆☆☆
定期開催されていないことがあるため、具体的なイベント名ではないです。
企業などが開催することもあれば、大学等が開催することもあります。
ハッカソンとは、短い期間に集中的にプログラムの開発を行うイベントのことです。
基本的には、テーマが与えられ、軽いハンズオンの後に開かれるため、前準備がいらないことでハードルが下がります。
半強制的に期限が与えられるため、必ず一つのプロダクトが完成することもメリットになるでしょう。
#まとめ
プログラマにとって、アウトプットをしたり、体外的な評価を受けることは、とても重要なことです。
もちろん、その方法はイベント参加だけではないですが、注目されやすいのは、やはりイベントだと思います。
是非イベントに参加してみてください。
そして、参加資格の制限がないイベントに参加することも良いですが、学生限定イベントは、当たり前ですが、学生の時にしか参加できません。
学生の皆さんは、学生の内に参加してみてはいかがでしょうか?