はじめに
「アクセスが増えたらサーバーが落ちた…」
そんな経験ありませんか?
実は、それ、ロードバランサーで解決できるかもしれません。
この記事では、
- 「そもそもロードバランサーって何?」
- 「どんなときに使うの?」
- 「具体的にどうやって構築するの?」
を、図解・実例・わかりやすさ重視で解説していきます
ロードバランサーとは?一言で説明すると…
複数のサーバーに処理をうまく振り分けてくれる “交通整理のお兄さん” です。
Webサービスは、アクセスが増えると1台のサーバーでは耐えきれなくなります。そこで、複数台のサーバーで処理を分担する必要が出てきます。
そのときに活躍するのがロードバランサー(Load Balancer)です。
なぜ必要?ロードバランサーが解決する3つのこと
-
✅ 1. 高負荷時の耐性強化(スケーラビリティ)
複数サーバーにリクエストを分散することで、サーバー1台あたりの負荷を下げられます。 -
✅ 2. 障害時の自動切り替え(冗長性)
あるサーバーが落ちても、ロードバランサーが別の生きてるサーバーに自動で振り分け。 -
✅ 3. 一貫したエンドポイントの提供
ユーザーは「https://my-app.com
」にアクセスするだけ。裏側でどのサーバーに処理が行くかは自動です。
🛠 ロードバランサーの種類
種類 | 特徴 | 代表例 |
---|---|---|
L4ロードバランサー | IP/ポート単位で振り分け | Nginx(streamモード), AWS ELB |
L7ロードバランサー | HTTPの内容で振り分け | Nginx(httpモード), HAProxy |
実例で学ぶ:Nginxで簡単ロードバランサー構築
構成イメージ図
[ Client ]
↓
[ Nginx (LB) ]
↙ ↘
[ App1 ] [ App2 ]
Nginxの設定
http {
upstream backend {
server app1.local:3000;
server app2.local:3000;
}
server {
listen 80;
location / {
proxy_pass http://backend;
}
}
}
実行結果
ブラウザからアクセスすると、App1, App2 にラウンドロビン方式でリクエストが分散されます!
まとめ
- ロードバランサーはサービスの安定運用に必須
- 高負荷・障害に強くなる
- 設定も意外と簡単!
導入するだけで、「落ちないサービス」への第一歩になります。