今の時代、「問題解決」というのはエンジニアのみならず、ビジネスマンとして必須のスキルです。
問題解決をするにあたってどのように考えればよいのか、有名な方法を2つ紹介しようと思います。
その2つとは
・仮説思考
・ゼロベース思考
です。
この2つの考え方について「理解する」だけではなく「実践できる」ようになるため説明していこうと思います。
参考書籍は「問題解決プロフェッショナル」です。
仮説思考
仮説思考
とは、限られた時間、情報しかなくとも、必ずその時点での結論を持ち、実行に移すということです。
現代の変化する速度は依然と比べて圧倒的に速いため、念入りに分析をして精度の高い結論を導き出すよりも、ざっくりでもいいので短時間である程度の結論を導き出すことが重要であるといわれています。
そんな仮説思考
をするにあたって重要なポイントは以下の3つです。
- アクションに結び付く結論を常に持つ
- 結論に導く背後の理由やメカニズムを考える
- 「ベスト」を考えるよりも「ベター」を実行する
アクションに結び付く結論を常に持つ
仮説思考をするにあたり、肝要なことはとにかく、何がなんでも結論を出すことです。
そこで出した結論に対してなぜなぜ分析を繰り返すことで具体的にどのようなアクションを取ればよいのかという結論まで思考します。
始めは的を外してしまっても、常にアクションに結び付く結論を持つことで必ず精度が上がるようになります。
結論に導く背後の理由やメカニズムを考える
「背後の理由やメカニズム」とは問題となっている、あるいは将来問題になるだろうと思われる現象を作り出す、仕組みや構造のことです。
なぜなぜ分析を繰り返してアクションに結び付く結論を出すように心がけていると、結果的に背後の理由やメカニズムについて把握できるようになっています。
これはどういうことかといいますと、常にその場での結論を出そうとすると、その問題にどのような背景やメカニズムがあるのかを自然に考えてるようになるということです。
そのため、もし結論が間違っていたとしても、問題の背景やメカニズムが理解できているため、軌道修正は容易に出来るようになります。
「ベスト」を考えるよりも「ベター」を実行する
前述した2つのことから背後の問題やメカニズムについて把握、理解しながら結論を出すということは理解できたと思います。
しかし、この結論とは果たして一体どの時点での結論なのか疑問に思う人も少なくないと思います。
結論は実行でに移せるレベルの結論が出た時点です。
現代社会は冒頭でも述べました通り、目まぐるしく変化します。
そのためスピードが何よりも大事です。
「ベスト」な結論のために時間を費やし、何もできないよりかは現状に対して少しでも「ベター」な状況を想定し、実行に移すことが大切です。
繰り返しにはなりますが、その時点でのベターな結論に対し、問題があった都度軌道修正していけばいいのです。
ゼロベース思考
ゼロベース思考
とは「既成の枠」を取り外して考えるということです。
環境の変化が激しい昨今、「既成の枠」の中で問題解決につながる解はないと考えたほうが良いです。
そのゼロベース思考におけるポイントは2つあります。
- 自分の狭い枠の中で否定に走らない
- 顧客にとっての価値を考える
自分の狭い枠の中で否定に走らない
ビジネスの世界において複雑にいろいろなことが絡み合っているため、初めから全体像が見えていないことが多いです。
その時に現状の「既成の枠」に収束させる(解決が難しいと決めつける)のか、自分の狭い枠にとらわれず、「この課題を解決するための具体策は存在する」という前提で考えるのかでは雲泥の差があります。
顧客にとっての価値を考える
知らず知らずのうちに自分の立場や自部門の立場、あるいは自社での立場から考える習慣がついてしまっていると「既成のタガ」から抜けられなくなってしまっていることが多いです。
そこで大切になってくるのが「顧客にとっての価値を考える」ということです。
「顧客第一で考えるようにしている」という人も多いかもしれませんが顧客ファーストで実行できていなければ意味がないのです。
考えた結論を実行に移して初めて問題が解決する、解決に近づくということを覚えておきましょう。