前提
- コード(和音)についての基礎知識
- ダイアトニックコードがわかり、マイナー7th(m7)・メジャー7th(△7またはM7)・ドミナント7thを相互に変形できるぐらい
動機
- コード、特に四和音をなるべく手元を見ずに楽に入力したい
- コード譜サイトでKANTANコード(ブラウザの機能拡張)のコード表示を見ながら演奏したい
- ※度数表記モード(I IV V、転調感度オフ)で使用
動機の補足
- インスタコードを親に貸した(多分戻ってこない)
- 64パッドでコードが叩けたら楽しそう
- 音程が可視化されて見えるのはおもしろい
今回作った64パッドの配列
- 短三度と長三度を交互に配置したクロマチック配列
- 完全五度が常に同じ場所にある
- 指四本横一列という単純な手形でm7・△7の和音が鳴る(他の和音はm7・△7を変形して作る)
- ドミナント7thを作るなら△7の7thを半音下げるか、m7の3rdを半音上げる
- 指五本横一列も自然にadd9thになるので使いやすい
- 和音の変形という形でなら音程が見える
配列(四隅 左下=C#1 左上=G#1 右上=A3 右下=D3)
(2024/09/14追記)
譜例より半音下の配列の方が、低いIを使える分扱いやすい気がします。
32鍵盤(C1-G3)と同じ音域のコードを入力できます。
ダイアトニックコードの例
コードの押さえ方の例
コード進行の例
C△7 G/B Am7 G F△7 C/E Dm7 G7/D
(度数:Ⅰ△7 Ⅴ/Ⅶ Ⅵm7 Ⅴ Ⅳ△7 Ⅰ/Ⅲ Ⅱm7 Ⅴ7/Ⅱ)
実際の動作をGIFアニメ化したもの
黄色に光っているのが押さえたところと同じ音。
この例では、最後のDm7 - G7/Dは右手を上に持っていくとより楽に押さえられる。
(Dm7がF/Dに見えてくるのが個人的にはちょっと楽しいところ)
インスタコード・KANTANコードブラウザ拡張のユーザーとしてのメモ
三和音だけなら画像の1~7のところをルートに指三本並べて叩けば入力できる
インスタコードが手元にないので間違っているかも
今回使ったデバイス
- Novation LaunchPadXのカスタムモード
- 配列に規則性があるので、範囲選択やコピーを使えば割と楽に編集できる
- Alt+Shift+ドラッグで範囲選択
- Ctrl+クリックで追加選択
- 範囲選択した状態でAlt+ドラッグでコピー
- ※ショートカットはWindowsのもの
- 移調、オクターブボタンが有効になっていることを確認する
- カスタムモードの時にMIDI INからノートオンを送ると対応するパッドが光る
- 運指に迷った時に便利かもしれない
- コード入力用としてはもうちょっと列がほしい
- 配列に規則性があるので、範囲選択やコピーを使えば割と楽に編集できる
利点
- 7thやadd9thぐらいのよく使う和音がコード譜サイトを見ながらそのまま弾ける
- インスタコードほど調や度数を意識しなくていい
- フィンガードラムの要領で和音を刻みやすい
- 和音をステップ入力するとき、割と片手で何とかなりやすい
欠点
- LaunchPadXのパッドを押さえるのが意外に難しい(音が切れたり揃わなかったり強弱が付けられなかったり)
- 音程と和音の知識、MIDI機器を接続・設定する能力が必要なので、インスタコードほど簡単ではない
- 三度ごとに重ねる=普通のクローズドボイシングなので、インスタコードが鳴らすギター風のボイシングにはならない
(備考1) コードを楽に入力するためにこれまでに触ったもの
- インスタコード
- 弾きやすいコード進行は本当に楽に楽しく弾ける、ギターらしいコードの音がする
- ストラムセンサーが難しい、相性の悪いコード進行は難しい
- 例えば
IIIM7 VM7 VIM7 IM7
は単純な進行なのにかなり弾きにくい
- 例えば
- 普通のMIDI鍵盤(キーボード)
- 知っている調の和音しか弾けない、移調が難しい、音程シフト機能を使うとなぜか脳が混乱する
- 64パッドの完全四度クロマチック配列(LaunchPadXの4fingerクロマチック)
- キーボードよりは簡単そうに感じるが(私は無能なので)難しい
- 折り返しの変形や、片手をさぼらせることが難しい(常に両手が必要)
- 128パッド・200パッドなら話が変わるかもしれない
- 同じ形が常に同じコード・スケール・音程になる
- 音域が割とある(3オクターブ半)ので、覚えた時に楽器として楽しいのはこれかもしれない
- キーボードよりは簡単そうに感じるが(私は無能なので)難しい
- 64パッドの短三度クロマチック配列(LaunchPadXの3fingerクロマチック)を90度回転させたもの
- かなり簡単そうに感じるが(私は無能なので)インスタコードほど簡単ではない
- 同じ形が常に同じコード・スケール・音程になる
- 指四本で横一列を叩くとDim7になる
- Dim7やトライトーンの観点から音程を見やすい
- Dim7の構成音のどれか一つを半音下げるとドミナント7thになる
- この指四本横一列がDim7でなくm7・△7だったら自分でもコード演奏できそうだな、というのがこの配列の発想のベース
- 指四本で横一列を叩くとDim7になる
- 64パッドの範囲では音域が狭い&使わないパッドが多い
- Dualo Exquisが気になる(日本未発売)
(備考2) 楽器経験
- 資格取得の都合で成人してからちょっとだけピアノを習ったことがある
- Melodics(パッド/キーボード/ドラムの学習サービス)を9か月ぐらい続けている
- Melodicsに注力したのでインスタコードはあまり使えていない