■DNS名(ドメイン名)を割り当てる
今回はインスタンスにDNS名を割り当てていきます。 DNS名はドメイン名とも言い換えられますが、そもそもDNS名とは何でしょうか?#目次
1.DNSとは
2.DNSを有効化しよう
3.【おまけ】(nslookupコマンドで名前解決を確認する)
#1. DNSとは
まずドメインとはインターネットの世界で言う住所のようなもので下記のようなものです。
https://www.google.com/
普段私たちはこのようなドメイン名を検索バーへ入力して目的のWebサイトを閲覧しますが、実はインターネットの中でこのドメイン名をIPアドレスに変換して目的のWebサイトを表示してくれています。
この変換してくれる仕組みをDNS(Domain Name System)と言い、DNSサーバーが仕組みを提供します。
またドメイン名をIPアドレスに変換することを名前解決と言います。
##2. DNSを有効化しよう
前回はWebブラウザからパブリックIPを使用してWebサーバーへアクセスしました。
今回はWebサーバーにドメイン名を付与してパブリックIPからではなく、ドメイン名でアクセスできるようにしていきます。
まず検索バーに「VPC」と入力して、表示された「VPC」をクリックしてください。
左メニューから「VPC」をクリックし、以前作成した「VPC」を選択してください。
そして右上にある「アクション」をクリックし、「DNSホスト名を編集」をクリックしてください。
「DNSホスト名」の下に「有効化」と書かれたチェックボックスにチェックを入れて、「変更を保存」をクリックしてください。
これでインスタンスにDNS名が付与されたので確認してみましょう。
検索バーに「EC2」と入力し、「EC2」をクリックしてください。
左メニューから「インスタンス」をクリックし、作成したインスタンスを選択してください。
すると画像下2つの赤枠内に「パブリック IPv4 DNS」と「プライベート IPv4 DNS」という項目があり、下記のようにDNS名が設定されたのが分かります。
・パブリック IPv4 DNS:ec2-3-112-29-31.ap-northeast-1.compute.amazonaws.com
・プライベート IPv4 DNS:ip-10-0-1-10.ap-northeast-1.compute.internal
パブリックDNS名はインターネットからアクセスできるDNS名で、プライベートDNS名はVPC内でアクセスできるDNS名です。
ではパブリックDNS名を使ってWebブラウザからアクセスできるか確認しましょう。
Webブラウザの検索バーにパブリックDNS名を入力してアクセスしてください。
すると下記のようにApacheのデフォルト画面が表示されて、無事パブリックDNS名からもアクセス出来たことが分かります。
#3. 【おまけ】(nslookupコマンドで名前解決を確認する)
最初にドメイン名をIPアドレスに変換することを名前解決と言いました。
今回DNS名を付与させて名前解決ができているので、実際にコマンドプロンプト上で名前解決ができているか確認しましょう。
ここではMacのターミナルを使用した方法を紹介します。(Windowsでも同じコマンドは使用できます)
ターミナルを開き下記コマンドを入力します。
※パブリックDNS名はご自身のを入力してください。
nslookup ec2-3-112-29-31.ap-northeast-1.compute.amazonaws.com
すると下記のように「Name:ec2-3-112-29-31.ap-northeast-1.compute.amazonaws.com」に対して「Address: 3.112.29.31」が返ってきています。
これはパブリックDNS名が名前解決されて、WebサーバーのパブリックIP「3.112.29.31」が表示されたということになります。
Server: 192.168.10.1
Address: 192.168.10.1#53
Non-authoritative answer:
Name: ec2-3-112-29-31.ap-northeast-1.compute.amazonaws.com
Address: 3.112.29.31
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