本記事ではAWSの仮想サーバーEC2インスタンスをAMI(Amazon Machine Image)を使って複製する方法を紹介します。
とても簡単で5分くらいでサクッと終わる内容なので試してみてください。
また複製したEC2インスタンスを起動する方法も紹介します。
#目次
1.インスタンスを停止する
2.「イメージを作成」でAMI作成画面へ
3.作成するAMIの設定
4.AMIからEC2インスタンスを起動する方法
5.おわりに
#1. インスタンスを停止する
複製したいEC2インスタンスを選択してインスタンスを停止させます。
#2. 「イメージを作成」でAMI作成画面へ
AMIを取得したい(複製したい)EC2インスタンスを選択し、青く色が変わったバー上で右クリックし「イメージとテンプレート」→「イメージを作成」をクリック。
#3. 作成するAMIの設定
今回は下記のように設定しました。
・イメージ名:Web_server_20210506
→イメージ名は後で変更できないので注意してください。ここではいつ作成されたAMIか判断できるように末尾に日付を入力しました。
・イメージの説明:入力なし
→イメージの説明はあとで変更できます。
・再起動しない:チェックはしない
→デフォルトではチェックは入っておらず、この状態だとAMI取得時に再起動されAMIが作成されていきます。逆にチェックを入れると再起動されずにAMIが取得されますがAWSの公式マニュアルによると再起動なしの場合「AMIファイルの整合性を保証できない」とのことなので、基本的にはチェックなしで実行した方が良いみたいです。
[公式マニュアルURL:https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/toolkit-for-visual-studio/latest/user-guide/tkv-create-ami-from-instance.html]
・インスタンスボリューム:デフォルトのまま
・タグ:デフォルトのまま
全て入力を終えたら「イメージを作成」をクリックしてください。
イメージの作成後、左メニューから「AMI」をクリックし作成したAMIのステータスが「available」になったら正常に作成完了です。
ここまでがAMIの取得方法となります。
次にAMIからEC2インスタンスを起動する方法について紹介します。
#4. AMIからEC2インスタンスを起動する方法
AMIの画面から作成したAMIを選択した状態で右クリックをして「起動」をクリックしてください。
好きなインスタンスタイプを選択して「次のステップ:インスタンスの詳細の設定」をクリックしてください。
今回は「t2.micro」を選択して作成します。
インスタンスの詳細設定は下記のように設定しました。
※赤枠以外は全てデフォルトの設定です。
・ネットワーク:既に作成したVPCを選択
・サブネット:既に作成したサブネットを選択
・自動割り当てパブリックIP:「有効」を選択
→これが「有効」になっていないとインターネット通信ができないので注意してください。
・ネットワークインターフェースのプライマリIP:「10.0.1.20」
→本アカウントで選択したサブネット範囲が「10.0.1.0/24」なので今回は「10.0.1.20」を選びました。
全て入力後に「次のステップ:ストレージの追加」をクリックしてください。
ストレージの追加の設定は全てデフォルト設定のままにします。
なので「次のステップ:タグの追加」をクリックしてください。
タグの追加では名前付けをして分かりやすくするために「Name」キーを設定しておきます。
・キー:「Name」と入力
・値:「Webサーバー2」と入力
→キーで「Name」を選択しているので値に入力した文字が作成されるインスタンスの名前となります。
全て入力を終えたら「次のステップ:セキュリティグループの設定」をクリックしてください。
セキュリティグループの設定では新しくセキュリティグループを作成することも出来ますし、既存のセキュリティグループを選択することもできます。
今回は既存のものを使用します。
既存のセキュリティグループを選択して「確認と作成」をクリックしてください。
インスタンス作成の確認画面へ移行するので確認を終えたら「起動」をクリックしてください。
キーペアの選択画面へ移行するので今回は既にキーペアを作成してあるので「既存のキーペア」を選択して、チェックボックスにチェックを入れて「インスタンスの作成」をクリックしてください。
ちゃんとインスタンスが作成されたか確認するため、左メニューから「インスタンス」を選択し作成したインスタンスが起動されていることを確認します。
無事インスタンスが作成され起動状態も「ステータスチェック:2/2のチェックに合格しました」となっており正常に作成されたようです。
※もっと正確に確認する場合はサーバーへSSH接続して中身の確認もお願いします。
#5. おわりに
AMIの取得は一度覚えると簡単ですし、エンジニアの現場ではEC2インスタンスをもし壊してしまった時の為にAMIを取得してEC2インスタンスを複製し、複製したEC2インスタンスで作業したりしています。
もしもの時のためにこまめにAMIを取得しておくと後々EC2インスタンスの復元の際に便利なので是非覚えておいてください。
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