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Composer2.x で変わったこと

Last updated at Posted at 2020-10-30

2020年10月24日 Composr 2.0.0 がリリースされました🙌
半年前の記事から少し気になってましたが、思ったより早くリリースされて嬉しいです!

今回はこちらのリリース記事の内容を要約してご紹介します!

Composerとは?

Composerとは、PHPのパッケージ管理ツールです。
composer.json に書かれたパッケージ及び依存関係にあるパッケージも含めコマンド一発でインストールしてくれます。

Composerを使っていないPHPプロジェクトはほぼほぼないと言っても良いでしょう。
そんな素敵なツールのメジャーバージョンアップニュースです。

変更点

記事の内容を要約してご紹介します。
詳細な変更点については、チェンジログをご覧ください。

パフォーマンスの向上

  • Composerとpackagist.orgの間で使用されるプロトコル及び依存関係の解決
  • curlと制約評価の最適化を使用してファイルを並行してダウンロード
  • 速度とメモリ使用量の両方の点で大幅な改善
  • 一部のプロジェクトで両方に対して50%を超える改善
  • require/remove および部分的な更新がはるかに高速
    • Composerは変更されているパッケージのメタデータのみをロードするようになったため

初期更新+インストール(ブートストラップされたプロジェクト、空のキャッシュ)の時間は、ext-curlが有効になっているComposer 2で使用される時間が約60%少ないことを示しています。

ランタイム機能

  • 初期化時にプラットフォームチェックステップを追加
  • 新しく Composer\InstalledVersions クラスを追加
  • 詳細はランタイムドキュメントを参照

ソースコードがランタイム機能のいずれかに依存する場合は、
"composer-runtime-api": "^2.0"composer.json に追加する必要があります。もちろん、Composer 2.xでインストールする必要があります。

エラー報告の改善

  • 依存関係を解決できない場合に表示されるエラーレポートを改善
  • メッセージがより短く、より明確に、エラーの繰り返しが減少

一時的な制約のある部分的な更新

  • composer update vendor/package:1.0.*
    • vendor配下のみ更新される
    • composer.json, composer.lock は更新されない
  • composer update --with vendor/package:1.0.*
    • --with オプションを付ける
    • vendor配下及び、composer.json, composer.lock は更新される

Composer 1.x から 2.x への移行

  • Composer 2.0は、Composer 1.xと同様に、PHP5.3以降をサポート
  • composer.lock ファイルはバージョン間で相互運用可能であるため、2.0にアップグレードして、必要に応じて簡単にロールバックできます。
  • ほとんどのコマンドと引数は同じままであり、Composerについて知っていることの大部分は2.0でも当てはまります。
  • 詳細についてはアップグレードガイドを参照

Composer 1.x から 2.x へアップグレード

$ composer self-update
# or
$ composer self-update --2

Composer 2.x から 1.x へダウングレード

$ composer self-update --1

Composer 1.x は長期間のサポートは行われないので、ダウングレードの際は注意してください。

下位互換性のないもの

プラグイン

  • 各種プラグインがComposer2をサポートするまで待つ必要があります

補足: hirak/prestissimo プラグイン

hirak/prestissimo プラグインはComposer1.xで多くの開発者がお世話になったComposer高速化プラグインです。

プラグイン製作者のHiraku氏のツイートより、Composer1.x用で今後はメンテナンスされないとのことです。Composer2.xへアップグレードする際はプラグインを削除してからアップグレードしてください。

新しいプラットフォームチェック機能

  • ComposerがランタイムPHPバージョンと利用可能な拡張機能をチェックする
  • プロジェクトの依存関係と一致することを確認できる
  • 不一致が見つかった場合、オートローダーはエラーの詳細とともに終了
  • composer check-platform-reqs --no-dev をデプロイプロセスに組み込むことを推奨

リポジトリの優先度

無効なPSR-0 / PSR-4構成

  • Composer 1.10で導入された警告に従って、無効なPSR-0 / PSR-4構成は、最適化オートローダーモードで自動ロードされなくなります
  • Composer2へのアップグレードする前にこれらをクリーンアップする方が安全です

今後は?

Composer2.0はPHP5.3以上をサポートしていますが、コードの場所によってメンテナンスが非常に困難です。
将来のマイナーリリースでEOLPHPバージョンのサポートを終了する予定です。

タイムラインと最終的に含まれる機能によっては、Composer2.1でPHP5.3がサポートされる場合がありますが、遅くともComposer 2.2では、PHP7.1.3より古いすべてのサポートが終了します。

Composerの統計によると、Composerユーザーの90%以上が最新バージョンを使用でき、古いPHPバージョンの利用を続けるユーザーには、2.0.xまたは2.1.xの範囲で重大なバグとセキュリティ修正を提供し続けます。

Composer 1.xに関しては、多かれ少なかれEOLになりました。また、何か問題が発生した場合は重要な修正が行われますが、すべての人の目標は、できるだけ早く2.xに移行しましょう。

参考

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