日本ではあまり馴染みのないGoDaddy
で取得したドメインを使って、Route 53でのレコード管理、Microsoft365のOutlookでメール受信する方法をご紹介します。
Route53でホストゾーンを作る
以下の公式ドキュメントを参照して、独自ドメインのパブリックホストゾーンを作ります
※突然仕様変更する場合もあるので、英文ドキュメントも併せて参照してください
GoDaddyでの設定
- Mis productos => Administrar で対象のドメインを選択
-
Dominio
=>Configración de Dominio
-
DNS
=>Servidores de nombres
=>Cambiar de servidor de nombres
で Route53のNSレコード4つ入れる
注意
4つのNSコードの最後尾にある.
は入れないようにしてください
- しばらく待ちます。DNS伝播状況はこちらで確認できます
Microsoft 365 の設定
-
DNSホストプロバイダーを
Amazon Web Service(AWS)
に設定(黄色ハイライト部分)
Route 53にMX,TXT,CNAMEレコードを追加
-
Route 53
=>Hosted Zone
=>Create Record(オレンジのボタン)
で作成する -
MXレコードに必要な情報
- レコード名(Record name): GoDaddyドメインの場合、
空白
でOK - 値(Value):
優先度 Exchange
のように、2つのフィールドを入れる。優先度とExchangeの間は半角スペース - TTL: 3600s = 1hour でOK
- ルーティングポリシー: シンプルルーティング
- レコード名(Record name): GoDaddyドメインの場合、
-
TXTレコードに必要な情報
- レコード名(Record name): GoDaddyドメインの場合、
空白
でOK - 値(Value): Microsoft 365記載のまま
- TTL: 3600s = 1hour
- ルーティングポリシー: シンプルルーティング
- レコード名(Record name): GoDaddyドメインの場合、
-
CNAMEレコードに必要な情報
- レコード名(Record name): 記載通り
- 値(Value): Microsoft 365記載通り
- TTL: 3600s = 1hour
- ルーティングポリシー: シンプルルーティング
ハマったポイント
MXとTXTレコード作成で「記載通りに入れればOK」なはずなのに、Microsoft 365ではいつまで経ってもエラーが吐き出される。
レコード名
、値末尾の「.」(ピリオド)
を削除して登録したら、エラーが解消した。
Outlookでの受信テストを行う
終わりに
GoDaddy + Microsoft 365 + Route53でのメール受信設定の技術情報はほとんど存在しないため、Microsoft 365でのレコード認証の部分ではだいぶ手間取ってしまいました。
おそらく日本で当記事の構成を行うことは99%ないと思うが、個人的な備忘録も兼ねて記事にしてみました。