インラインコードに含まれるバッククオートのうち、もっとも長く連続するものよりも多い連続バッククオートでコードを囲む。
`` ` (←バッククオートひとつ) ``
``` `` (←バッククオートふたつ)```
↓
` (←バッククオートひとつ)
`` (←バッククオートふたつ)
インラインコードの先頭か末尾にバッククオートがある場合は、コードを囲むバッククオートと区別するためにスペースを入れる(レンダリング結果にスペースは含まれない)。
仕様の細かい話
オリジナルの Markdown の仕様は、連続バッククオートでバッククオートを囲めると述べているだけで、個数の対応関係には言及していない。
オリジナルの実装(Markdown.pl 1.0.2b7)で試してみると、囲まれる連続バッククオートと異なる個数であれば、いくつの連続バッククオートで囲ってもよいようだ。たとえば2連続バッククオートを1個ずつのバッククオートで囲むことができる:
Markdown: ` `` `
↓
HTML: <code>``</code>
しかしこの文字列は、 Markdown 実装によっては「` `
」を2つ並べたものと扱われてしまう:
Markdown: ` `` `
↓
HTML: <code> </code><code> </code>
この記事ではどちらの実装でも動くように、より多いバッククオートで囲むべきであるとした。
なお、 CommonMark の仕様(バージョン0.29)は、オリジナルの実装の挙動に沿うようにバッククオートの個数を明文化している。すなわち、囲む個数は囲まれる個数より多くても少なくてもよい。