Samba Active Directory Domain Controller(Samba AD DC)のプライマリーとセカンダリーの設定は、ドメインコントローラー間でのリプリケーションを確立するために行われます。以下は、プライマリーとセカンダリーの設定手順です。
プライマリー Samba AD DC の設定:
- プライマリー Samba AD DCを正常にセットアップして稼働させます。Samba AD DCの設定は、前説明した手順に従って行います。
セカンダリー Samba AD DC の設定:
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セカンダリー Samba AD DCを新しいマシンにインストールします。これはプライマリーと同じドメインに参加することが重要です。必要なパッケージをインストールし、
samba-tool domain join
コマンドを使用してドメインに参加します。例:sudo apt-get install samba sudo samba-tool domain join example.local DC -U administrator --realm=EXAMPLE.LOCAL
ユーザー名、ドメイン、およびレルムを適切に設定してください。
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ドメインに参加したセカンダリー Samba AD DCを起動します:
sudo systemctl start smbd
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レプリケーションの設定:
プライマリーからセカンダリーへのレプリケーションを設定するには、samba-tool drs replicate
コマンドを使用します。例えば、プライマリーのSamba AD DCがPRIMARY-DC
、セカンダリーがSECONDARY-DC
の場合、以下のコマンドで設定します:sudo samba-tool drs replicate PRIMARY-DC SECONDARY-DC EXAMPLE.LOCAL
これにより、プライマリーからセカンダリーへのレプリケーションが開始されます。
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セカンダリーの動作確認:
セカンダリー Samba AD DCが正常に動作していることを確認し、必要な設定やリソースがプライマリーと同期されていることを確認します。
これで、プライマリーとセカンダリーのSamba AD DCが設定され、ドメインコントローラー間でのリプリケーションが確立されました。プライマリーがダウンした場合、セカンダリーがドメインの提供を継続します。セカンダリーの設定もプライマリーと同じくセキュリティに注意して行ってください。