はじめに
Apple Silicon(M1/M2チップなど)を搭載したMacでは、Homebrewでインストールしたライブラリやフレームワークのディレクトリ構成が少し異なります。本ガイドでは、OpenGLやSFMLなどのフレームワークをインストールした際に、lib
やinclude
ディレクトリの場所について説明します。
ディレクトリの構成
インストール後のディレクトリ場所
Homebrewを使用してライブラリをインストールすると、ファイルは以下のような場所に配置されます。
-
インストール元ディレクトリ:
/opt/homebrew/Cellar
- このディレクトリの中に、インストールされた各ライブラリのディレクトリがあります
例えば、sfml
をインストールした場合:
/opt/homebrew/Cellar/sfml/<バージョン番号>/
主なディレクトリ
-
ヘッダーファイル(include)
/opt/homebrew/Cellar/<ライブラリ名>/<バージョン番号/include/
-
ライブラリファイル(lib)
/opt/homebrew/Celler/<ライブラリ名>/<バージョン名>/lib/
実際の例
例: SFMLをインストールした場合
以下のコマンドでオーディオ、グラフィックス、ウィンドウなどのモジュールから構成されるC++のライブラリのsfmlをインストールします
brew install sfml
インストール後、ディレクトリ構成は以下のようになります
/opt/homebrew/Cellar/sfml/2.5.1/
├── include/
│ └── SFML/
├── lib/
│ ├── libsfml-graphics.dylib
│ ├── libsfml-window.dylib
│ └── libsfml-system.dylib
└── ...
まとめ
Apple Silicon Macでは、Homebrewのインストール先が/opt/homebrewに固定されています。これを理解しておくことで、インクルードパスやライブラリパスの設定に迷うことが少なくなります。