はじめに
AWS-Solution Architect Professional(以下 AWS-SAP) を受験しました。
私自身資格はあまり好きではないのですが1、現在転職前の有休消化中であり、ある程度時間が確保できることと、現職で AWS 資格試験用のバウチャーを割り当てられていたことから受験を決意しました。
結果は 858 点で合格しました。嬉しかったです。
今回の記事では受験の過程で感じたことや勉強方法等をまとめました。
ちなみに私は AWS の経験が 3 年ほどで、良く使うサービスはイベント駆動アーキテクチャあたりのサービス群(Lambda,SNS,SQS,EventBridge,DynamoDB...)が多いといった感じです。
資格勉強について
勉強は 5 月中旬から行い、6 月 2 日に受験しました(2 週間以上 3 週間未満って感じです)。
実際の勉強時間は大体 60 時間弱程でした。
勉強した教材は以下です。
- 参考書
- 問題集(Udemy)
特に Udemy の問題集が色んな意味でエグかったです笑
こちらに関してはその他感じたことに記載しています。
勉強方法は
参考書を 1 周 → Udemy の問題集を 1 周 → Udemy の問題集で間違ったところだけを復習
を行いました。
上記過程でわかりにくいところや、理解できなかったところは ChatGPT-4o とやりとりし、あらかた理解できたら公式のドキュメントを読んで補完する、といったことを行ってきました2。
Udemy の問題集は 5 回分の模擬テストと、おまけの 35 問の問題集でしたが、その中で私は一度も 75%(合格点)をとれたことがありませんでした。平均 65%ぐらいです。
なぜ、この点数であるにも関わらず本番では 85%ほど取れたのかは、その他感じたことで考察しています。
受験して良かったこと
AWS に限らず様々な知識を得ることができた
私が携わってきた業務や趣味では、冗長性や耐障害性、DR、パフォーマンスなどを高レベルで考えることはほぼなかったです。
今回の資格勉強で触れることが多かった以下の概念は、興味があったものの経験できていなかったので、今回の勉強である程度理解できたのは良かったです。
- バックアップについて
- クロスリージョンのアプリケーション構成について
- DR 対策について
- オンプレミスとのハイブリッド構成について
- などなど...
AWS サービスについても全体像を知ることができた
こちらは当たり前の話ですが、AWS の推奨構成やサービスはなんとなく頭の片隅には置けたのが良かったです。
また、初めて知る AWS サービスも多く、それらについても知ることができたのは良かったです。3
もちろん業務経験には勝てないと思いますが、勉強しないことには発想すら生まれないので、AWS のプラクティスや AWS に限らない考え方を学べたのは大きな収穫でした。
その他感じたこと
勉強が大変だった
AWS-SAP の問題はとにかく長文かつ、長時間かつ、わかりにくい文章です。しかもいくつかの問題は重箱の隅をつつくような問題が多く、正直疲れました。
実は勉強 2 日目で諦めようかと思っていました笑
ただ、問題をいきなりやるのではなく、参考書および ChatGPT を使い、基礎知識から学び、最初は問題を解かない戦略をとったことで、興味を持ちながらなんとか勉強できました。
問題ではなく、AWS やその他関連知識を学ぶこと自体はとても楽しく、モチベーションを保つことができました。
Udemy 問題集の本番再現率が高すぎる
こちらが序盤から書いていたエグいポイントです。
あくまで私の感覚ですが、本番の 6 割ぐらいは全く同じ問題だった気がしました笑
なんか悪いことをしている感覚に陥るぐらいです笑
そのため、問題集の時は 65%ぐらいの出来でしたが、本番では同じ問題が数多く出たので 85%ぐらいの出来だったと思います。
正直受かるだけなら問題集だけでもいけそうだな〜と思いました。
ただ、私の運が非常に良く、問題集で出た問題が本番でたくさん出た可能性はあるので、あくまで参考程度にしてください。
AWS サービス多すぎ、凄すぎ
これは前々から思っていましたし、誰もが思っていることだと思いますが、今回の勉強で改めて感じました。
ただ、多く勉強してみて思うことは、ユースケースをしっかりモデル化しサービス提供しているのではないかと思いました。
似ているサービスはたくさんありますが、責務やユースケースが丸っと被っているサービスは見当たらなかったからです。
少しでもユースケースがある、もしくは既存サービスでカバーできないのであれば、既存サービスを拡張する、もしくは新サービスを提供する。
その結果があのサービス数なのではないかと推測しました。(一端の庶民が偉そうにすみません)
AWS サービスはどのように企画、提供、拡張されていくのか、どのような社内調整やニーズ把握、モデリングが行われているのか、といったことが少し気になりました。
終わりに
今回は AWS-SAP の受験についてまとめました。
多くのことを学べましたし、AWS に対する理解が深まったので、受験して良かったと思います。
ただ、試験の結果は Udemy にだいぶ助けられたので堂々とは喜べませんが、勉強自体には大きな意味があったと思っています。
ここまで読んでいただきありがとうございました。