この記事は、他の言語でプログラミングしていた人が、Javaでプログラムを組んでみると言う人に向けて書いた記事です。
Local Variable Type とは
ざっくりまとめると、Javaでもvarが使えるようになりました、ということのようです。
varとは
複数の言語にvarはありますが、ここではJavaのvarにのみ着目します。
varは「variable(=変数)」のことです。その名の通り、変数を使うときに使用します。ただし、Javaではローカル変数にしか使用できません。
varは型のように
var 変数名 = 変数の内容;
と記載しますが、他の変数と違って変数の内容が必ず必要です。
なぜなら、varの型は変数の内容によって変化するからです。
具体例として、次のようなものが挙げられます。
class Main {
public static void main(String[] args) {
var i = 5; //int型
var msg = "Hello World!"; //String型
var c = 'あ'; //char型
System.out.println(msg+i); //Hello World!5 が表示
System.out.println(c); //あ が表示
}
}
iの場合、左側が整数であることから、varは整数型の int として扱われます。このように、左側で明らかにこの言語だと推測できる場合のみvarは使用できます。
varの意義
varはあくまで型推論型で、決まった型の方がわかりやすく思えますが、大きな利点があります。それが、型の指定を省略できる ということです。
型の指定を省略できる
これも文章だけだとわかりにくいので例を2つ記載します。
1.リスト、クラスの記載
List<String> Obj1 = new ArrayList<String>(); //varなし
var Obj2 = new ArrayList<string>(); //varあり
class Main {
public static void main(String[] args) {
longname_callclass cc = new longname_callclass(); //varなし
var vcc = new longname_callclass(); //varあり
}
}
class longname_callclass {
public void callmethod() {
System.out.println("呼び出し成功");
}
}
このように左の型を省略出来るので、文章が短くなり、結果読みやすくなります。
2.数字の記載
var i = 1; // int
var l = 3L; // long
var d = 1.0; // double
var f = 4.2f; // float;
整数型はLのあるなしでintとlongが別れるようになるため、数字だけ見たときに型が分かるようになります。