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Amazon Linux2(CentOS)をGUI化する

Last updated at Posted at 2020-09-15

Amazon Linux2(CentOS)をGUI化する

今回はAmazon Linux2(CentOS 7)で、Mateをインストールし、GUI化してみます。ただGUI化するだけでは味気ないので、Google Chromeをインストールしてネットサーフィンできるようにしたいと思います。
またコマンド操作ではなくWindowsっぽくGoogle chromeでインターネットへアクセスしてWebサイトを閲覧できるようにしていきたいと思います。

今回のゴール

以下の画像みたいに利用できるようにする。
yahooトップ画面.png

前提環境

  • 利用するEC2 AMIはAmazon Linux2 (CentOS)
  • EC2はクライアント端末(自宅のWindows 10)からSSHおよびVNCでアクセスできるようにセキュリティグループを設定
  • VNCソフトはtigerVNCを利用
  • デスクトップ環境はMATE(読み:マテ)をインストールして利用
  • VNCクライアントにUltraVNC viewerをインストールする
  • VNCログインに利用するユーザはec2-user

手順

  1. EC2 をデプロイし、SSHで接続できる環境を構築する
  2. EC2 にGUI化ソフト(MATE),tigerVNC(VNCソフト),Google chromeのパッケージをインストールする
  3. クライアント端末にUltra VNC viewer をインストールする
  4. クライアント端末からEC2にVNC接続を行う

実際にやってみた

1.については詳しい記事がたくさんありますので、割愛します。それでは2.から始めていきます。
まずSSHでEC2に接続して、ユーザはec2-userで進めていきます。

# MATEパッケージをインストールします。
sudo amazon-linux-extras install mate-desktop1.x

# MATE をデフォルトのデスクトップとして定義します。またすべてのユーザーに対して MATE を定義します。
sudo bash -c 'echo PREFERRED=/usr/bin/mate-session > /etc/sysconfig/desktop'

# TigerVNC をインストールします。
sudo yum install tigervnc-server

# ec2-userに対して6~8 文字の VNC 固有のパスワードを設定します。
vncpasswd
表示専用のパスワードを入力するかどうかを確認するメッセージが表示されたら、「n」を押します。

# 表示番号 1 で VNC サーバーを起動します。
vncserver :1 

# デフォルトで作成されているvncserverのsystemd ユニットをコピーして、別に新しい systemd ユニットを作成します。
sudo cp /lib/systemd/system/vncserver@.service /etc/systemd/system/vncserver@.service

# 新しいユニット内のすべての <USER>という記載を 実際に利用するユーザ(ec2-user) に置き換えます。
sudo sed -i 's/<USER>/ec2-user/' /etc/systemd/system/vncserver@.service

# systemd マネージャー設定を再ロードします。
sudo systemctl daemon-reload

# サービスを有効にします。
sudo systemctl enable vncserver@:1

#サービスを起動します。
sudo systemctl start vncserver@:1

これでGUI化の設定は環境です。ただこのままだと英語表記だし、Google chromeがインストールされていないのでデスクトップ環境の日本語化とGoogle chromeのインストールを行います。

# まずデスクトップ環境の日本語化設定を行います。日本語入ができるようにIME ibus と日本語のフォントのgoogle-noto-sans-japanese-fontsをインストールします。

sudo yum install ibus-kkc
sudo yum install google-noto-sans-japanese-fonts    

# ibusの設定をbashrcに記載します。
vi ~/.bashrc

# ファイルの最後に以下を追加して、ファイルを保存します。
export GTK_IM_MODULE=ibus
export XMODIFIERS=@im=ibus
export QT_IM_MODULE=ibus
ibus-daemon -drx

# ロケールの設定を変更します。
sudo localectl set-locale LANG=ja_JP.UTF-8

# 設定変更反映のため再起動させます。
reboot

これで日本語化は完了です。続いてGoogle Chrome パッケージをインストールしていきます。
ここから先はroot権限のあるユーザでコマンドを実行してください。

#リポジトリファイルを作成します。 
sudo vi /etc/yum.repos.d/google-chrome.repo

# ファイル内容は以下を記述します。 
[google-chrome]
name=google-chrome
baseurl=http://dl.google.com/linux/chrome/rpm/stable/$basearch
enabled=1
gpgcheck=1
gpgkey=https://dl-ssl.google.com/linux/linux_signing_key.pub

# yum をアップデートします
sudo yum update

# パッケージをインストールしていきます。
sudo yum install google-chrome-stable

# 正しくインストールできたか確認します。
google-chrome --version
バージョンが表示されればOKです。

これでEC2側で行う設定は全て完了です。あとはクライアント端末にVNC viewerをインストールして、アクセスしてみましょう。

以下サイトからUltraVNC viewerをインストールしてします。
窓の社

Ultra VNC viewerを起動し
["ELastic IPアドレス":5901] という形式で入力し、登録したPWを入力します。
Veiwer_ログイン.png

vnc_ログイン後画面.png
こんな感じで表示されればOKです。
次にGoogle Chromeを起動します。
google_アクセス.png

無事ネットサーフィンできそうです。
これで設定は完了です。

最後に

メモリ1GBでもサクサク動きます(笑)。Linuxってやっぱり軽いですね!
諸事情あって、直接PCからネットワークサーフィンできないときとかに便利かもです。

2022年7月追記

VNC Viewerでログイン後にGoogle Chromeが起動しない場合、Google Chromeをroot権限のユーザで起動している可能性があります。
その場合以下のようなメッセージが表示されます。

[root@ip-xx-xx-xx-xx ec2-user]# google-chrome
[3772:3772:0715/003400.717493:ERROR:zygote_host_impl_linux.cc(90)] Running as root without --no-sandbox is not supported. See https://crbug.com/638180.

スライド1.PNG

上記の画像にようにずっと起動を待ってもなにも起きないです。

rootでもgoogle chromeを起動できるようにオプションをつけて、起動させてやる必要があります。
スライド2.PNG

やり方としてはVNC Viewerでログイン後に「システムツール」から「MATE端末」を開いて、

google-chrome --no-sandbox

これでGoogle chromeがrootでも起動するようになります。

MATE端末のコンソール画面にはエラーっぽいメッセージが出るのですが、Proxyが云々という内容なので無視しています。

参考にしたWebサイト

Amazon Linux2 にGUIデスクトップ環境(MATE)をインストールする手順
CentOS7×Chromeでスクレイピング環境を構築するチュートリアル
AWS公式
CentOS7・CentOS8 Google Chromeをインストールする

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