4
6

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 1 year has passed since last update.

AWS EC2(Amazon Linux2)でFTPサーバを構築する

Posted at

今回はさくっとAWS EC2でFTPサーバお試し構築してみます。EC2は同一サブネットに2つデプロイして、1つをFTPサーバ、もう1つをクライアントとして設定し、FTPでファイル送受信を行う設定になります。

#前提

  • 利用するインスタンスはFTPサーバはAmazon Linux2で、クライアント側はWindows Serverとし、FTPソフトウェアはWinSCPとする
  • コマンド操作はRoot権限のあるユーザで実施する

#構築手順
①EC2をサーバ、クライアント用でそれぞれデプロイ
②サーバ側にvsftpdをインストールして、FTPユーザを作成
③vsftpdの設定ファイルをデフォルトから変更
④クライアント側でWinSCPをインストールし、接続

#実際にやってみた
まず①についてはほ他に詳しい記事がたくさんあるので割愛します。EC2をデプロイしてRoot権限のユーザに昇格したものとして以下進めます。
次の②のvfstpdのインストールですが以下でインストールします。

#サーバ側にvsftpdをインストール
yum -y install vsftpd

  

#vsftpdサービス起動および自動起動されるように設定
systemctl start vsftpd
systemctl enable vsftpd

 
これでとりあえず、サーバ側で必要なパッケージは準備OKです。
クライアント用のEC2も同じVPCにデプロイして、RDPできるところまで進めます

続いて③ですがvsftpdの設定コンフィグである/etc/vsftpd/vsftpd.confの中身をデフォルトから変更していきます。
※別にデフォルトのままでもFTP接続することは可能です。

#/etc/vsftpd/vsftpd.confを修正
vi /etc/vsftpd/vsftpd.conf

~~~以下抜粋~~~~
1 # Example config file /etc/vsftpd/vsftpd.conf
2 #
3 # The default compiled in settings are fairly paranoid. This sample file
4 # loosens things up a bit, to make the ftp daemon more usable.
5 # Please see vsftpd.conf.5 for all compiled in defaults.
6 #
7 # READ THIS: This example file is NOT an exhaustive list of vsftpd options.
8 # Please read the vsftpd.conf.5 manual page to get a full idea of vsftpd's
9 # capabilities.
10 #
11 # Allow anonymous FTP? (Beware - allowed by default if you comment this out).
12 anonymous_enable=YES  →「No」に変更
13 #
14 # Uncomment this to allow local users to log in.
15 # When SELinux is enforcing check for SE bool ftp_home_dir
16 local_enable=YES 

12行目:anonymous_enable=YESは不特定ユーザのアクセス許可はセキュリティ上、よろしくないので「No」にします。
16行目:local_enable=Yesはローカルユーザ(/etc/passwdに記述されたユーザー)のアクセス許可なので「YES」のままでOKです。

112 # When "listen" directive is enabled, vsftpd runs in standalone mode and
113 # listens on IPv4 sockets. This directive cannot be used in conjunction
114 # with the listen_ipv6 directive.
115 listen=NO
116 #
117 # This directive enables listening on IPv6 sockets. By default, listening
118 # on the IPv6 "any" address (::) will accept connections from both IPv6
119 # and IPv4 clients. It is not necessary to listen on *both* IPv4 and IPv6
120 # sockets. If you want that (perhaps because you want to listen on specific
121 # addresses) then you must run two copies of vsftpd with two configuration
122 # files.
123 # Make sure, that one of the listen options is commented !!
124 listen_ipv6=No
125
126 pam_service_name=vsftpd
127 userlist_enable=YES →「YES」だと userlist_file に記載しているユーザは接続拒否されるので「No」に変更
128 tcp_wrappers=YES

115行目:listen=スタンドアロンでvsftpdを起動するかの設定で、デフォルトが[NO]なのでそのままでOKです。
124行目:listen_ipv6=IPv4ソケットの代わりにIPv6ソケットをリッスンする。 このオプションとlistenオプションは、同時に有効にすることができないがこれも「NO」でOKです。
127行目:userlist_enable=userlist_fileオプション(デフォルトは/etc/vsftpd.user_listファイル)で指定したファイルに含まれるユーザリストを元に、ログインの許可/拒否が決定されます。[YES]にすると/etc/vsftpd.user_listがブラックリストになり、ユーザを追記するとアクセス拒否されてしまうので、今回は[NO]に変更しておきます。
「userlist_enable=YES」のままでも、下に「userlist_deny=NO」を記述すれば同じ設定にできますので、そっちの方がわかりやすいかもしれませんね。

FTPにはアクティブモードとパッシブモードがありますが、デフォルトだと「パッシブモード」で設定されます。
明示的に記載する場合は「pasv_enable=YES」とします。

とりあえず最低限の変更は以上です。
次にFTPでアクセスするユーザをサーバ側で作成します。

#ftpで利用するユーザを作成
useradd ftp-user
passwd ftp-user
New-Passwd:任意のパスワード

続いて、etc/vsftpd.user_listに先ほど作成したユーザを追記してやります。

vi etc/vsftpd.user_list

~~以下を追記~~
ftp-user

またリストに既に記載されているユーザでもFTPサーバにアクセスできてしまうので、不要であれば削除しておきましょう。

最後に設定反映のためにvsftpdをサービス再起動させましょう。

systemctl restart vsftpd

これでサーバ側の設定は完了です。
では④のクライアント側の設定に移ります。とっいてもEC2のログインして、WinSCPをインストールするだけなので手順は簡略化します。
とりあえず窓の杜からインストールしておけばOKです。

クライアントのEC2でWinSCPを起動させると以下のような画面になるので、「ホスト名」にサーバのIPアドレスを、ユーザ名のところに「ftp-user」と設定したPWを入力します。
スライド1.PNG

こんな感じで接続できています!

スライド2.PNG

#参考にしたサイト
[【AWS】閉域網のEC2にFTPサーバーを構築]
(https://www.hanatare-papa.jp/entry/technology-aws-ftp-1#FTP%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%92%E8%A8%B1%E5%8F%AF%E3%81%99%E3%82%8B%E3%83%A6%E3%83%BC%E3%82%B6%E3%83%BC%E3%82%92%E6%8C%87%E5%AE%9A)
【CentOS7】vsftpdでパッシブモードのFTPサーバーを設定する

4
6
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
4
6

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?