※今回は、読み物です。
FileMaker Go縛りで何ができるかを考えてみると、とどのつまりは、
「スタンドアロンだけれども、どこへでも繋がれる」
ことかな、と思います。
FileMaker GoももちろんFileMaker Serverへ接続して同じアプリを使用している人とデータの共有ができますが、昨今、いろんなAPIやJSON形式のデータがFileMakerでも扱えるようになってきたことから、
「じつはFileMaker Goだけでも色々繋がれるんじゃね?」
と感じ始めてます。
もちろん、FileMaker Serverでデータ共有した方が幅広く様々なことができるのは重々承知ですが、今時のサービスに接続できる可能性はFileMaker Go単体でも十分享受できる、というところまできています。
意外とできること
最近の実装で言うと、やはりFileMaker GoからcURLを使って様々なサービスへ接続することが多くなりました。
この1年くらいで、
・GMail API
・スマレジ API
・Google Calendar API
・Yahoo API
・Rakuten API
・zipcloud(郵便番号API)
などなどをFileMakerやFileMaker Goからつなぎました。
基本的には、cURLが使えるFileMakerバージョンであれば、割とどこにでも繋がれるなぁ、と言う感触です。
Serverlessを実現する
最近請けたFileMaker開発で、
「既存のサービスを使っているから、わざわざFileMakerに同じデータを残して管理するのはコストが高い」
ということからFileMaker Go + GMail API + スマレジ APIという組み合わせのシステムにしたお客さま事例があります。
複数店舗や拠点で使う場合は、今までは例外なくFileMaker Serverの導入を勧めていたのですが、この案件のおかげで、
「そうか、既存のサービスと共存するときに必ずしもFileMaker Serverがなくてもいいんだ!」
(Claris社は儲からないかもしれないけど。。。)
と眼から鱗が出ました。
考えてみれば、よくよくわかることで、お客さまからすると、今までの社内のビッグデータをわざわざFileMakerに移し替えたところで活用できるかどうかは未知数であったり、その分の開発コストがかかることですぐに利用したいことができないことの方が問題なんですよね。
「付け足し」
が今あるサービスと仲良く共存していけることなのかもしれません。
FileMaker Go 縛りでシステム作りを考える
Claris社からもClaris Connectというコードレスなサービスが出てきました。
そのほか、フリーな環境でもn8nなど多彩なサービスの連携ができる時代になってきたことから、これからは既存のサービスにいかに簡単に、シームレスに接続してビジネスを止めない方法を実装していくか、というのが試されると思います。
何でもかんでも自社のシステムをServerにお任せでなく、既存のサービスは便利に使っていき、補完する分をFileMaker Goでつなげていくというので十分業務効果をあげることができてきたんだなぁ、と感じてます。
また、昨今、Work at Homeなことが増えてきましたが、PCを持っていないけれどもタブレットはある、という人の方が多いと思います。
システム開発を仕事にしていない職場では、もしかしたらPCではなくタブレットだけで十分な環境もあるのではないでしょうか?
そういったところに、FileMaker Goから仕事を遂行していくという部分に焦点を当ててシステム構築をするのも今時感が感じられます。
本筋も考える
とは言いながら、システムのアップグレードや改修を考えたら、複数職場の環境ではServerを立ててあとはタブレットやPCという環境の方が絶対費用対効果が高いです。
FileMaker Goだけでいける環境はFileMaker Go単体で、単体で物足りなくなったり手間がかかるようになってきたらServerを導入、という、まずは最初の一歩というところでシステムを構築してみるのも一つのやり方としていいのかもしれません。
FileMaker Go、皆さんはどう使いますか?